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365話 紳士登場!

 【意図しない次元渡航の発生を確認……】



 【error!】



 【ability【会者定離】により観測が切断されます】



 【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】






 【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】



 【【4菴 ステッキ次元】VS【5菴 包丁次元】】



 【勝蛻ゥ譚。件 敵蟇セ次元蜍「蜉の殲滅】



 【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】





 【包丁が血を求める】




 【ステッキが色を指し示す】





 【Duel Start!】



 

 やっぱり転移させられたかっ!

 次元戦争を強制的に発動させたので、俺はすぐさま臨戦態勢をとる。

 前回はすぐに対戦相手が現れなかったが、今回がそうとは限らないしな。


 

 「その通りだとも。

 君は夢魔たこすさんとは違って戦闘というものを理解しているようだ」


 来てほしく無かったが、転移させられてすぐに相手次元……ステッキ次元のプレイヤーと遭遇してしまったようだ。

 夢魔たこすのことに触れていることから、あいつと何度か戦闘をしているプレイヤー……つまりステッキ次元のMVPプレイヤーだと思われる。


 そのMVPプレイヤーと思われる人物だが、黒いシルクハットに黒スーツに片眼鏡、そして手にはMVPプレイヤーであるということを証明するステッキを持っているいかにもな英国紳士だ。

 ……ただ、頭にウサミミが生えているのが気になる。

 ピクピク動いているし、装飾品ではないと思うが……


 年齢は50歳くらいだろうか、アバターにマッチした落ち着きと経験の豊富さを身体から感じられる。

 挙動ひとつひとつが洗練されており、良い意味で歳を重ねているということが伝わってきて、俺に緊張が走る。


 ……こいつ、できるな!



 「そう言う君も見た目に似合わず血の臭いが漂ってきている。

 数々の修羅場を潜ってきたのだろう?

 せっかく戦うのだ、開戦前に君の名前を聞かせてもらっても?」


 見た目は英国紳士だが、マナーは三流か?

 名前を聞くならまず自分から名乗るのが礼儀というものじゃないのか?


 「これまた手厳しい指摘だ……

 確かにバッドマナーだった、では私から名乗らせて頂こう。

 私は【ロイス=キャメル】、ただの英国紳士さ」


 やったぜ。

 名乗ったな?

 自らの名前の重みに潰されるといい!!


 

 【ロイス=キャメルは自らの名称を公開した】



 【ロイス=キャメルの【名称公開】】


 【ロイス=キャメルの知名度に応じたステータス低下効果付与】



 【ロイス=キャメルの【名言明言】】


 【刻まれた座右の銘に対応する効果付与】


 【座右の銘……1日1幼女】


 【アバターの見た目が幼い女性に対しての特効状態が付与されました】

 


 「私は罠にかけられたようだ。

 大した誘導じゃないか」


 あんまり驚いて無さそうだな。

 というか俺の方が驚いたわ!


 うわっ、紳士は紳士でも変態紳士だったか……

 1日1幼女ってなんだよ、勝手に自分で名言……迷言を作ったなこいつ。

 だが、俺のアバターは現実に近い形になっているので幼いわけじゃない。

 そのスキルは無駄になったな!


 「……そう思うのはおそらく君自身だけだと思うがね?

 君がどう思おうと、幼いという基準は私視点のものだ。

 私から見れば君は間違いなく幼い女性……幼女と言っても差し支えない」


 えぇ……よりにもよって俺が幼女扱いかよ……

 たしかにこの変態紳士の年齢からすれば、その辺りの基準が少し高めに見積もることができるのかもしれないが……

 どっちにしても引くわ……

 

 俺は【包丁戦士】だ。

 偽名だがよろしく!



 俺はそう宣言して右足から踏み込み、突撃していく。

 移動の最中に、腰から提げている包丁を手に取りそのままロイス=キャメルへと凶刃を振りかざす。

 左肩から右腰にかけて振り下ろす俺の十八番、袈裟斬りだ。

 出落ちになるが、死んでもらおう!


 「見事な軽業だが、私を舐めてもらっては困る。

 こう見えても近接戦闘はできるのだよ」


 ロイス=キャメルは身体を支えていたステッキを上方に掲げ横に倒す。

 ただそれだけの動きで俺の袈裟斬りを止めてみた。


 俺の包丁はステッキに受け止められて、それ以上進ませることができなかった。

 仕方ないので俺は包丁を止めて後方へ引き下がっていく。



 ロイス=キャメルの行った防御はシンプルな動作だが、本来ならばそれだけでふせげる攻撃を放ったつもりはないんだがな。

 こっちが防御の動きに対応させて、ガードをすり抜けさせることは可能なのだ。

 特にシンプルな防御であればあるほど、それだけ守りを無視して攻撃を当てるということは容易になる……はずだったんだが。


 そのシンプルは1挙動だけで、俺に攻撃の変更を許さず守って見せたこいつは戦闘前の印象に違わず、相当の手練れだということがわかる。

 シンプルというよりは、動きに無駄がないということだったというわけだ。




 こりゃ疲れる戦いになりそうだ……

 







 早速苦戦しているようだのぅ……

 ここからどのような深みを魅せるのか楽しみにさせてもらうとしよう。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】


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