362話 ボマードちゃんのクランインタビュー
はい、今日はクラン【コラテラルダメージ】のメンバーに会って回りますよ~!
私、ボマードがインタビューの真似事をします!
いや~、たまにはログイン時間全部を使ってこういうことをやるのもありですよね!
(アリかなしかといえばアリだナァ?
俺様もそういう突拍子もない行動は好みダァ!)
この心の声っぽい感じで語りかけてくるジェーライトさんと二人?で面白おかしくキメていきますよ~!
ーーー元クラン【ハリネズミ】のメンバーたちーーーー
「あっ、ボマードちゃんじゃん!」
「ちぃーす!」
「拙者、待機中侍。
いつでも出陣できるで候」
「拙僧もいつでも出られるであるな」
「要するにおれたちは今ここで時間潰しに集まって喋ってるだけってことよ!」
私が一番始めに来たのは【コラテラルダメージ】のクランハウス。
いや~、【包丁戦士】さんがノリで買ったはいいものの、この【ハリネズミ】メンバーの方しか使ってないんですよね~
勿体ないというか、なんというか……
【包丁戦士】さんもそうなるって分かってたはずなのに何で買ったんでしょうね?
(多分そこまで深く考えてなかったと思うゾォ。
俺様の半身は考えているようで、ノリで動いているだけみたいダァ)
この【ハリネズミ】さんたちはいつの間にかクランに所属していた集団なんですよね~
いや~私が見てないうちに【包丁戦士】さんが連れてきていたので驚きました。
特に相談も何も無かったですから!
その辺の管理は【包丁戦士】さんが一任されているので誰も文句は言わないんですけどね?
これがクラン【コラテラルダメージ】の緩さですよ~!
「それで、ボマードちゃんはここに何しに来たの?」
「俺達と遊ぶ?」
「ネットアイドルと遊べるのは色々と役得だからいつでも付き合うぞw」
「拙者、どこまでもお供するで候」
「拙僧はこれから用事があるので少しだけであれば」
あれ?
なんだか勘違いされています?
「私がここに来たのは、クラン【コラテラルダメージ】のメンバーにアンケートをしようと思っているからですよ!
いや~、実は【包丁戦士】さんについてクランメンバーがどう思ってるのか知りたくて」
私の最愛の【包丁戦士】さんがどう思われているのか知りたくなるのは当然ですよね!
(半分ストーカーのような気もするがナァ?)
それは気のせいですよ!
「【包丁戦士】さんか……なんか面白い人だよな!」
「見た目はボマードちゃんレベルで可愛いんだけど、行動が鬼畜というかなんというか」
「見てるだけでも楽しいけど、たまに悪のりで混ざらせてくれるからいいよなw」
「前にチンピラの真似をさせられたときは流石に笑ったけどな」
「拙者、ロリ好き侍。
【包丁戦士】殿にいつまでもついていくで候」
「拙僧は【包丁戦士】殿はロリではないと思うのだがな」
あまり関わりのない【ハリネズミ】の方たちからも【包丁戦士】さんはそれなりに慕われているようですね!
いや~、流石です!
(慕われているというより、アトラクションみたいに思われている感じじゃないカァ?)
ーーー【フランベルジェナイト】ーーー
「フェイちゃんは繊細で可憐な女性だ!
だからこそ俺が守らなければならないんだ!」
いや~、フェイって誰ですか?
【包丁戦士】さんのあだ名です?
(イャ~、こいつからは俺様たちに似た何かを感じるナァ?
宿主様の適正が低いからか、それ以上は見えないけどヨォ)
ジェーライトさんが何か感じ取ってるようですが、正直この人とそんなに話しても埒が明かないので次にいきましょう!
いや~、話が通じない人は厄介です……
この人はイケメンなのにそれで他のメンバーに敬遠されてますが本人が気にしてなさそうなので触れないでおきましょう。
この人も【包丁戦士】さんがいつの間にか連れてきた人です。
いや~、なんでこの人をスカウトしてきたのか謎です……
でも、この前のサバイバルイベントで孤高奮迅の活躍を見せていたみたいですし、実力はこのクランの中でも【包丁戦士】さんに次ぐのかもしれないですし一目はおいてますよ!
ーーー【バットシーフ】ーーー
「先輩についてッスか?
俺っちはゲームはじめたばかりに目をつけたッスからね……
サンドイッチを盗んで食べてしまったばっかりに……
でも、あのサンドイッチは美味しかったッスね、また食べたいッス!
先輩は料理上手いッスよね」
「えぇっ、ゲームはじめたばかりの時からこの【バットシーフ】さんは盗みを働いていたんですね……」
いや~、これはまさに天性の才能ってことですよね!
あの【包丁戦士】さんからしれっと盗んで見せるあたりさすがです。
「つい手癖で盗んじゃったッスよ」
その手癖の悪さが【包丁戦士】さんの目を引いたのは間違いなさそうですね。
いや~、類は友を呼ぶということですか。
【包丁戦士】さんも含めて悪質プレイヤーではありますし。
「あと、先輩は俺っちにスパルタ指導してくるッスよ……
俺っちの戦闘の仕方が甘いとかなんとかで。
厳しいッスけど、なんだかんだ面倒見はいいッスよね?
たまに音をあげそうになるくらいキツいッスけど……」
「意外な一面ですね!
私はそんな特訓受けたことないですよ!
いや~、私は元々デキる女だからですかね?」
「それは絶対に違うと思うッス……」
あれ?
(当然だナァ)
そんなぁ……酷いですよ!
ーーー【槌鍛治士】ーーー
「ガハハ!!!
あいつはワシと一心同体だな!!!」
「そこまで言い切れるのは余程の信頼関係があるってことですよね?
いや~、私が本格的に合流するずっと前から二人は行動していたみたいですけど」
嫉妬しちゃいますよね!
(ちなみに、俺様も同じく一心同体だゾォ?)
ず、ズルいですよ!
「このゲームにプレイヤーが参入した当初から色々あったからな!!!
その時にあいつとは利害が一致していたが、はじめからここまで意気投合していたわけではなかったのだぞ!!!」
「そうなんですか、はじめから相性抜群だったんだと思ってました!
いや~、意外ですね~」
「その辺りのことを他の連中にも話したこと無かったからな!!!
だが、今では無条件で信用できる相手でもある!!!」
でも、そのわりには普段から【包丁戦士】さんにキルされてません?
「あれはあいつなりの照れ隠しなんだろう!!!
あっ、直接言うと怒るだろうからここだけの秘密にしておいてくれ!!!」
……業が深いですね……
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