表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

337/2204

337話 【這竜渓谷の大盟主】の試練について

【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】



 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 今日は渓谷エリアで【風船飛行士】と【這竜渓谷の大盟主】攻略についての話し合いをするつもりだ。

 







 というわけでやってきました渓谷エリア。

 非常に不服だが、【這竜渓谷の大盟主】に一番詳しいのは【風船飛行士】だからな。

 この際に色々と聞いてみようと思う。


 「いや、不服なのはオレも同じなんだがwww

 なんでお前なんかに説明しないといけないんだよwww」


 まあ、こいつならそう言うと思った。

 なんか俺に敵対心を持っているからな。


 だが、明確に俺に協力すると利益があることを示せば案外手を貸してくれるっていうことを、この前の次元戦争の時に分かったから、その辺を意識して説得するか。




 【這竜渓谷の大盟主】はお前の執着しているレイドボスだろ?

 それを倒す手伝いをする俺に情報を渡しておけば攻略がスムーズにいくっていうのは明確だろ?

 それに、今回俺はお前と敵対するつもりもないし、手柄を横取りする気もない。

 なにせ俺は【這竜渓谷の大盟主】自体に執着してないからな、極論、倒せるなら俺が参加しなくてもいいとまで思っている。

 でも、お前は単純に戦力を求めている……違うか?


 俺は口早々と言葉を並べていき、【風船飛行士】による反論の余地を潰していく。

 今回の俺は本当に正論しか述べていないから、反論されないだろう。



 「ちっ、相変わらず気にくわないやつだなwww

 オレの性格を分かってるのか分かってないのか一々気に障るなwww

 だけど、お前の言う通り戦力が欲しいのは確かだwww

 情報くらいは教えてやるよwww」


 ……とりあえず説き伏せられたか。

 こいつは更に逆張りしてくるパターンもあるから警戒していたが、今回はすんなり行ったな。


 「まず、【第一試練】【先ずはわっちの蒼炎を凌いでみよ!】についてだが、あれは第一試練のリミットの10分経つまでに一回も蒼炎ブレスを受けてないメンバーがいれば突破扱いになるらしいwww

 逆に、かすってもダメみたいだがなwww

 これは前みたいに【トランポリン守兵】がいれば簡単にクリアできる試練だからあまり気にしなくてもいいなwww」


 結構緩いんだな。

 この前のレイドバトルは最後全員蒼炎ブレスをかすったりしてたから失敗扱いになったってわけか。

 【トランポリン守兵】お嬢様が天雷で沈んでから、蒼炎ブレスがフィールド全体に拡散してたし……


 「そうなんだよなwww

 だからこそ、タンクとして肉壁になる【トランポリン守兵】を早々にメンバーとして引き入れていたってわけだwww

 オレのプランには必要だったからなwww

 【釣竿剣士】がお前の攻略の方に取られたのは誤算だったが!!!」


 おいおい、そんなに怒るなって!

 たしかに、【這竜渓谷の大盟主】攻略に【釣竿剣士】も必須だっていうのは俺も挑んでみてよーくわかった。

 だからこそスカウトしてきたし。


 「あん?

 スカウトしてきたのかよwww

 テラワロスwww

 助かるが、気にくわないなwww」


 助かるなら別にいいだろ……



 それで、第二試練についてはどうなんだ?


 「【第二の試練じゃ!】【わっちに傷をつけてみるのじゃ!】はダメージ判定だなwww

 一定以上のダメージをリミットの30分ごとに与えていけばクリアになるなwww

 ここからはプレイヤーが引けなくなるチキンレースになるから、気を抜けなくなるのが面倒だwww」


 一定以上って実際どれくらいなんだ?

 

 「体感だが、20回オレが攻撃成功すればクリアしてるなwww

 これは第二試練までの段階なら気にすることない制限だが、後々この縛りがきつくなってくるぞwww」


 天雷の時とか攻撃してる余裕無かったしな……

 緩いように見えて厳しい条件だ。


 「【第三試練じゃ!】【わっちの天雷を掻い潜るのじゃ!】はランダムで墜ちてくる雷を回避する試練だなwww

 法則とか無さそうだし、完全に運ゲーwww

 ここからクソゲーの領域に入ってくるぞwww

 蒼炎ブレスと天雷を防ぎながらダメージを与えるのは厳しすぎるンゴねぇwww

 リミットは蒼炎ブレスと同じ10分だwww

 一人でも天雷に当たってたら失敗になるから注意だなwww」


 大人数で行ったら無理じゃない?

 誰か当たるだろ……


 「そして、滅多にたどり着けない第四試練は地味に嫌な試練だなwww

 フィールド地形が変動していくから行動が一気に制限されるwww

 これの対策は一応あるから楽しみにしておけよwww」


 滅多にたどり着けない試練の対策もできてるとはこいつやるな……

 まあ、ほどほどに楽しみにしておこう。





 なんで上から目線なんですかね……


 【Bottom Down-Online Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 仲は悪いですがこの次元でもトップクラスの力を包丁戦士は持っているので攻略にいる方が楽なのは確かでしょうね [気になる点] 辿り着けたのは第四試練までということは試練が実際どこまであるのか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ