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257話 始動!それぞれの動向

 さて、そろそろ頂上だ!

 行くぞ!


 「「「「おーー!!!」」」」


 俺たちは息を合わせて最後の段を走って登りきった。




 【Raid Battle!】






 【堅牢山の炎帝鳥】





 【クシーリア=ドーヂィ】




 【堅牢炎帝鳥】【鳥獣人】【クラフトマイスター】





 【聖なる炎を絶やさぬべく】




 【冒険者から乖離する】




 【聖獣であるが故に】




 【深淵と敵対する】




 【創り上げるのは完璧な姿】




 【美しきもののみ存在を許可する】








 【堅牢山の導き鳥】




 【???】




 【???】【深淵使徒】【???】





 【条件未達成のため開示拒否】




 【深淵へ誘い】




 【冒険者を堕とす】




 【条件未達成のため開示拒否】




 【条件未達成のため開示拒否】




 【条件未達成のため開示拒否】




 【条件未達成のため開示拒否】




 【条件未達成のため開示拒否】





 【レイドバトル同時発生につき難易度が上昇します】



 「それでは事前の作戦通りに行動してください!

 【検証班】メンバーのAチームはカラスの牽制、Bチームは後方で守るべきものを守ってください!」



 「「「「「了解です!」」」」」


 【検証班長】の号令に従い素早くフォーメーションを組んで移動していく。

 大所帯なのにあの動きは余程の統率力が無いとさせれないぞ。

 流石は包丁次元のブレインである【検証班長】のクランだな。


 「ワタクシたちはカラスの牽制を行いつつ、この方の護衛を最優先に!

 では、現れてくださいまし?

 お出でませ【タウラノ】様!」


 【トランポリン守兵】お嬢様は胸元から取り出した和紙……式神を宙に投げた。

 そして、その式神が姿を変えて狐耳ロリ陰陽師の【タウラノ】が出現した。

 

 「ほう、いくら底辺種族とはいえ、これだけの数が集まっておれば壮観でおじゃるな!

 では、妾がさっそくお主らに力を貸してやろうでおじゃる!

 スキル発動!【六根清浄急急如律令】!」


 【タウラノ】がスキルを発動させて投げた呪符は空中で分裂し、このエリアにいる全てのプレイヤーに貼り付いた。

 これで俺たち底辺種族の身体スペックがいくらかマシになったな。

 

 まあ、俺と【ペグ忍者】は底辺種族ではないが。



 「では【お屋敷組】の皆様、この方を何としてでもお守りするのですわ!

 ワタクシも今回は文字通り死ぬつもりで、身を捧げるつもりでしてよ!」


 「「「「お嬢様!?」」」」


 普段死に戻りを極力避ける【トランポリン守兵】お嬢様が死を前提に作戦を進めるという宣言に【お屋敷組】のメンバーは驚愕しているようだ。

 ……俺と行動するようになってから、俺の言動に感化されたのかもしれない。

 いい傾向だな!


 

 お屋敷組のメンバーは七割がカラスの方に向かい、三割が【タウラノ】の護衛をしているようだ。

 【検証班】のメンバーは【タウラノ】を護衛するのかと思ったら、もっと後ろで構えている連中がいるな。

 あいつらは何を守ろうとしているんだか……



 「おまいらwww

 遠距離攻撃できるやつと飛べるやつは【クシーリア=ドーヂィ】を狙えwww

 残りは全員カラスの足止めだwww

 オレへのバフの供給できるやつは忘wれwるwなwよw

 オレが【クシーリア=ドーヂィ】相手のダメージソースだからなwww」


 【風船飛行士】率いる【冒険者の宴】は【風船飛行士】への援助がメインの動きだな。

 確実に飛び続けられる【風船飛行士】が作戦の肝になるから、その軸で動くのは効率的だな。

 まあ、あいつのクランの場合は他にも飛べるやつとか遠距離攻撃できるやつとかいるとは思うが、あいつみたいにチュートリアル武器で飛べるってやつはいない……と思う。

 いるかもしれないが、少なくとも俺は見たことはない。



 そうして一通りの指示を出した後、【風船飛行士】はチュートリアル武器の風船で空へと旅立った。

 そして、それに続くように声を上げ始めるやつもいた。


 「イクヨっ、スキル【竜鱗図冊】っ!

 ability【天手古舞】っ!」



 目の前の女の腰に提げられていた巻物がぶわっと広がり帯のように伸びていく。

 そしてその巻物から六角形の竜の鱗のような物が飛び出てきて【短剣探険者】の短剣と身体を包み込んだ。


 「私も行くよっ!

 スキル【竜鱗図冊】っ!

 そして、ability【天地逆転】だよっ!」



 先程と同様に【ブーメラン冒険者】の持っていた巻物から六角形の竜の鱗のような物が飛び出てきて【ブーメラン冒険者】のブーメランと身体を包み込んだ。

 だが、鱗の色が青色ではなく赤色だった。



 「「「「「「「「スキル発動!【竜鱗図冊】!」」」」」」」」


 ブーメランと短剣の双子に続いてスキルを発動したのはモブプレイヤーたちだ。 

 ギルドに所属して、竜人ギルドマスターからある程度の信頼を得ることができればもらえるというスキル【竜鱗図冊】をそれぞれ使い、身体に羽を形成していく。

 羽の完成度や鱗の広がり具合は個人個人によってバラバラだが、それでもこいつらには共通点があった。

 巻物から出てきた鱗が白色だってことだ。

 おそらく、abilityと同時に発動しなければこいつらのように白色の鱗になるんだろう。



 そうやって竜の羽を形成した【冒険者の宴】のメンバーは上空へと飛び立っていった。

 あれが渓谷エリアのモブプレイヤーたちか……

 特殊施設があるエリアだからか、包丁次元の中でも異質な成長をしている気がするぞ。

 まさか飛行軍団を作れるくらいに仕上げてきているとはな。



 





 あれ、もしかして劣化天子より有能なのでは……?


  【Bottom Down-Online Now loading……】

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― 新着の感想 ―
[良い点] お嬢様が命を賭けるとは いくらレイドボス戦のためとはいえ 包丁戦士に思想を変えられつつあるなら いつか死ぬことを全く気にしない次元になりそうで怖いですね [一言] 空を飛べるってそれだけで…
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