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2540/2552

2540話 エンチャントファイア

 【リフレクトミラーディフェンダー】のability【反躬自省】が起動され、弓矢が【アイン=ソフ=オウル】個体の足元で何度も反復して生成され続けている。

 理屈は分からないが、鏡で映し出した矢を反射生成しているのは間違いない。

  

 たしかにあのability【反躬自省】の性能なら【短弓射手】と組んでいたらとてつもないシナジーになるだろうよ。

 俺とボマードちゃんがタッグを組むみたいなものだ。

 

 お互いの存在がいること前提の能力だから、その現地にいるかどうかの有無で戦闘力が変わってくるから今は本領発揮出来ていないわけだ。

 その点、サポートする側の【リフレクトミラーディフェンダー】にはこの戦場はきついだろうが、よくやってる方だと思うぞ。


 それに、自己解決出来る方法も編み出しているわけだし、通用させているのもえらい。

 あのabilityがどれくらい持つのか知らないが、今のうちに俺と【トランポリン守兵】お嬢様で攻めていかないとな!



 「そうですわね!

 【リフレクトミラーディフェンダー】様の献身は無駄に出来ませんわ!

 ワタクシたちがその献身に報いれるように頑張らないといけませんわね!

 スキル発動!【渦炎炭鳥】!

 槍に炎を纏わせますわ!」



 【トランポリン守兵】お嬢様はここでクシーリアのスキル【渦炎炭鳥】で深淵の槍へと炎の渦を纏わせていった!

 そんな挙動見たことないんだが!?

 【渦炎炭鳥】ってそんなことも出来たのかよ……


 

 「これはワタクシが【アルベー=クシーリア】としての力を手に入れたからでしてよ!

 以前【包丁戦士】様にお伝えしておりました件、無事成し遂げておりましたわ!

 ワタクシは深淵種族でありながら、聖獣の力も一部だけですが扱えるようになりましたわ」



 おー、とうとうやったのか!

 それならそのスキルの自由度の高さにも納得出来るなぁ。

 


 「ですがまだ身体に馴染んでおりませんわ……

 あまり長くは持ちませんでしてよ!」



 【トランポリン守兵】お嬢様は自分の限界があることを伝えてきたが……

 いや、それで充分だ!

 今この一瞬だけでも攻撃力が上がるならそれに越したことはない!



 この好機に俺もさらに前のめりに攻めていくぞ!

 スキル発動!【深淵煉獄】!



 俺は深淵の竜【エルラシア=ガルザヴォーク】の固有スキルである【深淵煉獄】を放っていった。

 黒炎の猛威を相手に押しつけていく強力な攻撃スキルだ!

 

 足を封じられ、表面も【トランポリン守兵】お嬢様の槍で既に火傷になっている部分があるから、より炎攻撃がきくだろうよ!

 ほらほらほら、もっと食らいやがれ!



 俺はリソースの消耗を無視してどんどん黒炎を【アイン=ソフ=オウル】個体に押しつけていき、ダメージを増やしていっている。

 ……どうやら、【アイン=ソフ=オウル】個体の纏っている光のオーラは俺たちの攻撃を一定ダメージ量軽減させているようだが、スキル【深淵煉獄】はそれを大きく上回る必殺スキルのようなものだ。


 本来ならこれだけリソースを消耗する【エルラシア=ガルザヴォーク】のスキルは長期戦で使うようなものではないんだが、【リフレクトミラーディフェンダー】が足を完全に潰し続けてくれているから無駄なく攻撃を当てることが出来ている。


 燃費の悪い攻撃でも的確に当てられるなら、他の攻撃たちよりも結果的に燃費が良くなる……ってわけだな!

 


 「【包丁戦士】様、流石の攻撃力でしてよ!

 なりふり構わない攻撃ですが、今まさにこの戦線で必要とされていた攻撃でもありましてよ!」



 それならよかった!

 これで不要な攻撃だったと言われたら俺はへこんでいたぞ……





 そのようなパターンもありえますからね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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