2514話 机上の空論
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【錆剣剣闘士】を新たなメンバーとして加えて【世界剣樹ー中層ミドリーブー6階】に挑んでいたな。
あいつ一人で肉壁になれていたのであとは他のメンバーでタコ殴りして何とかしていたぞ!
【ティル】もどきはこれまでの世界剣獣たちと違ってほとんど特殊行動をせず、その秘められた身体スペックでごり押ししてくるタイプのモンスターだったらしい。
お陰で【錆剣剣闘士】がいるだけで状況を打破できたわけだな!
なお、弱体化前の本家本元【ティル】はそんなものじゃなかったらしいが、ナーフの効果が出たんだろうよ。
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー7階】!
ここの階層構造は……
「部屋の下半分が海水で埋まっておりましてよ!」
「動きにくすぎワロタwww
服もびしょ濡れだし最悪ンゴねぇwww 」
「あーん、髪が荒れちゃうわ!」
「ギャハハハハ!!
海水もウマイウマイ!」
部屋の上半分は空気があるんだが、下半分が海水で埋め尽くされていて移動速度も落ちるし、呼吸もしにくいし最悪な気分になるぞ……
この階層のモンスターはもはや言うまでもないだろう。
そう、世界剣獣【アトラ】もどきだな!
「うわっ、キモい触手みたいなやつ出てきた!」
「おぞましい見た目でしてよ……」
「しかも複数本が枝分かれしているのね。
手数が多そうで厄介ね」
「しかも、それぞれが別属性の攻撃をしてきやがるwww
【包丁戦士】はこんなの一人で倒したのかよwww 」
俺は触手同士を同士討ちさせて無理やり倒しに行ったからな……
俺はその辺の操作をしていたのがメインだったぞ。
「攻略方法が独特ね……」
「【包丁戦士】様はお一人で挑まれておりましたわね」
「ギャハハハハ!!
この触手は……不味い!」
「攻略方法を知ってるならさっさとやるンゴねぇwww 」
慌てるなって!
スキル発動!【深淵纏縛ФД】!
俺はここに来て深淵細胞を二種類同時に励起させていき、姿を変化させていく。
この姿を使えば【アトラ】もどきは何とか倒せるはずだ!
元のスペックのままだったら今のガス欠状態では到底相手に出来ないだろうが、向こうも弱体化しているからトントンではあるんだよな。
というわけでスキル発動!【儡蜘蛛糸】!
俺は蜘蛛糸を飛ばしていき触手の操作をしていく。
リソースが足りないから操作権利を剥奪出来るのはそのうちの一本だけだが、今回は俺一人で挑んでいるわけじゃないし充分だろう。
俺自身の攻め手が、操作権利を剥奪した触手一本へ入れ替わるだけだから手数から考えてもプラスマイナスゼロだ。
何も問題はない!
「手数が多いので守るのが大変ですわね。
ワタクシでなければ複数人守るのは困難でしてよ!」
「私も一人しか守れないよ?
動きも早いし、対応が大変ね!」
「【包丁戦士】ちゃんをあんな禍々しい触手に触れさせるわけにもいかないわ!
お姉さんの後ろで触手の操作に専念していてほしいわね。
汚れ役はお姉さんで充分よ!」
それぞれが連携を見せはじめ、次第に触手の動きに適応していっている。
俺が挑んだときも複数人でいけたなら似たような光景が見れたんだろうなぁ……
……まぁ、条件達成の関係上それは机上の空論でしかないんだがな!
そうして、俺の指示の下皆が行動することで【世界剣樹ー中層ミドリーブー7階】もある程度安定して攻略を出来ることが確認できたのでそのままお開きになったのだった……
一度攻略した者がいればそのノウハウを活かせますからね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




