2482話 危機管理~
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日はガーデンバトルで死ぬほど苦戦していたな。
味方が【ランゼルート】というチート級のプレイヤーだったのにも関わらず負ける寸前まで追い詰められたのはもはやどうしようもないくらい絶望的だったんだが、何とか勝てて良かったぞ……
というわけでやって来ました……新緑都市アネイブルにある天子王宮!
ここの玉座に座っている【菜刀天子】に会いに来たわけだな!
「無事に難敵に勝利したようですね。
相性からしても劣化天子の代わりにこの私があの場にいたら勝てなかったような相手です。
よくやりましたと労いましょう」
おっ、【菜刀天子】が素直に褒めてくれたな。
珍しいぞ!?
だが、【菜刀天子】の言うように【天纏ナゴナ】相手に【菜刀天子】では効果的な攻撃手段を持っていないので勝ち目はかなり薄かっただろう。
真の意味で俺があの場にいる価値があったと認めているんだな!
「実際、あの場にいて活躍できるプレイヤー、レイドボスを考えるとかなり少ないですからね。
穢らわしい陰湿な深淵種族や【大罪魔】であれば幾分かマシな結果になったでしょうが、他では無意味でしょう。
私の全力を以てすればあの守りも多少突破できるでしょうが、非効率なのには変わらないですからね。
劣化天子のアバタービルドが功を奏したと言ってもよいでしょう」
今日はやけに褒めてくれるじゃないか。
本当に珍しいな……
「今回は相手が強大だったこともあり、包丁次元にリソースが膨大な量還元されてきましたからね。
聖剣次元が多めに譲歩したのもあり、包丁次元としては過去と比べても特に潤った戦いと言ってもいいでしょう」
聖剣次元が譲歩してリソースを俺に回したのは俺への貸しをさっさと清算したかったからだうろな……
【ランゼルート】だったらそうするだろうし、俺が【ランゼルート】の立場でも似たようなことをするかもしれない。
「それと、邂逅箱庭……【海溝科カイコウ次元】への挑戦が出来るようになりましたね。
本来底下箱庭が手に入れるはずだったリソースが流出してしまっていますが、それを再びこちら側へ取り戻す機会になるはずです。
そして、アンカー次元を取り返しておきたいところですね」
おっ、そうなのか?
てっきりライバルになる次元が減ったこと自体はラッキーだと思ってたんだが。
「ある側面だけみればそうなるでしょうね。
その点自体は否定しませんよ。
ですが、底下箱庭全体のリソースの問題や次元数のバランス、大罪の分布などを考えた時には最終的に底下箱庭に戻ってきてもらった方がありがたいというわけです。
おそらくですが、これは底下箱庭だけではなく天昇箱庭でも同じでしょう。
箱庭ごとに区分されている役割と数はある程度決められた上で成立していますから、その均衡が崩れてしまうとところどころで綻びが生じていきます。
それは次元天子であっても制御しきれないほどに破綻を生み出していきますからね、これについては取り戻すべきでしょう。
……頭の回らない劣化天子にも分かりやすいように説明したつもりですが、伝わりましたか?」
一々俺を貶さないと気が済まないのかっていう不要な一言がついていたが、説明してくれたこと自体はありがたく思っておこう。
【山伏権現】はその辺を曖昧にしか教えてくれなかったし……
ようやくヤバさの一部がわかってきた気がするぞ……っ!?
もう少し危機感を持ちなさい!
全く、これだから劣化天子は……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




