2398話 補給船の活躍
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【マキ】と喫茶店でおしゃれドリンクを飲みながら【カニタマ】討伐についてや、今の自分の実力を踏まえた自信のほどを聞いていたな。
【ランゼルート】は流石に無理筋だが、他のMVPプレイヤーには勝てるという自負を持っていたな。
最下位争いをしていたはずなのにいつの間にか躍進してくれたようで何よりだよ……いや、本当にな!
というわけでやって来ました沼地エリア……無限湖沼ルルラシア!
ここにあるクラン【釣り堀連盟】のクランハウスで【釣竿剣士】にレイドバトルの時に何をしていたのか聞こうと思うぞ!
「これ、主要メンバーにわざわざ全員聞きに行っているんですか?
【包丁戦士】さんって大雑把なようでマメですよね。
この辺りは生産プレイヤーとして尊敬してますよ」
俺を誉めているのか貶しているのか分からないところだが、とりあえずのところは誉め要素の方が強そうなので素直に受け取っておくことにしよう。
「当然ですよ、生産プレイヤーなら!
私ですが、主に補給船の防衛をしていましたよ。
私の乗っていた船で直接的に戦闘に参加していたのは私だけで、あとはデバフ用のアイテムを作って都度触手に向かって投擲する要員、戦場で状況に合わせてアイテムを生産する要員に分かれて行動してました。
役割分担をしつつ、他の船にも影響を与えられる動きをしていましたよ」
なるほどな。
【釣竿剣士】による突破ではなく全体の貢献を優先したわけだな。
それなら【釣竿剣士】の姿をあまり見かけなかったのも納得だ。
事前に、今回は護衛に徹するとは聞いていたが首尾一貫してそれを全うできたのならよかったぞ!
「【包丁戦士】さんが触手を引き付けてくれていたお陰で少し余裕が出来たと聞いています。
前までは私が引き受けたりしていた役割ですが、配置を変えたので【包丁戦士】さんがやることになったんでしょうね?」
……厳密に言うと、俺が【カニタマ】のヘイトを買う行動ばかりしていたから自然とそうなったって言った方が正しいけどな。
世界剣種を刺したり、一人で触手をパリィし続けたりしたからな……
【カニタマ】にとってはさぞ鬱陶しかったことだろうよ。
「ただ、フィールド全体が海になったのには流石の私も驚きました。
あの範囲を埋め尽くすのは対処しようがありませんでしたからね……
私は生存できましたが、私のクランメンバーたちはほぼ全滅してしまったので被害は絶大でしたよ。
その後の謎の本が現れた時には、私も強制的にログアウトさせられてしまいました。
今回のレイドバトルは全滅要素が何度も入ってきていたので異様でしたね……」
【釣竿剣士】からしてみても異様に感じたんだな。
そして、これは分かっていたこととはいえ【釣竿剣士】も【海溝異本】で死に戻りというか強制ログアウトさせられていたのも意外だよなぁ。
【釣竿剣士】レベルなら耐えられるかなとは思っていたんだが、あの場で他のプレイヤーたちと同じ様に処理されていたとはな。
「【包丁戦士】さんのような精神構造はしていませんからね……
【包丁戦士】さんも理解しているとは思いますが、【包丁戦士】さん自身が異常なんですよ?
そこを私にも適応されると思われていたことが意外ですね」
お前なぁ……
それは完全に俺を何だと思っているのか分からなくなってくるぞ!?
「当然、狂人でしょうね。
他のプレイヤーたちが呼ぶのとは別の意味ですが……」
劣化天子の普段の行動がそう思わせるのでしょうね。
事実でしょうが。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




