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235話 ポリンお嬢様とレイドバトルデート

【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】



 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 なんか【陽炎砂漠シヤラマカン】のアナウンスが流れたりしたが、無視無視!

 荒野エリアの中か、その先にあるのなら俺はたどり着けないからな。

 だって、荒野エリアそのものが俺を避けている可能性があるってルル様が言ってたからな。

 それなら無理に探さず今最優先の岩山エリア攻略を進めていこうと思う。










 というわけで、やって来ました岩山エリア!

 ポリンお嬢様と合流したので一緒にレイドボスに挑むぞ!



 【Raid Battle!】




 【堅牢山の炎帝鳥】



 【クシーリア=ドーヂィ】

 

 【堅牢炎帝鳥】【鳥獣人】【???】



 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【聖獣であるが故に】


 【深淵と敵対する】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】






 【堅牢山の導き鳥】


 【???】


 【???】【深淵使徒】【???】


 

 【条件未達成のため開示拒否】


 【深淵へ誘い】


 【冒険者を堕とす】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】


 【条件未達成のため開示拒否】



 【レイドバトル同時発生につき難易度が上昇します】




 かなりレイドクエストのアナウンスが整ってきたな。

 今のところ、宿業枠はほとんど見れないがそれでも【クシーリア=ドーヂィ】の情報が前よりも開示されてるな。


 「【包丁戦士】様だけに任せっきりというのもトッププレイヤーとしての沽券に関わるのですわ!

 種族の特定に関するユニーククエストを見つけてクリアしておいたのですわ!」


 おっ、山間部エリアで別れてから2つもクリアしたってことだよな?

 俺への対抗心か知らないが一気にペースを上げてきたな。

 ……まあ、元々ある程度目処がついていたやつをクリアしたんだろうけど。

 おそらく【風船飛行士】からの入れ知恵で、ユニーククエストをクリア直前の状態で何個か維持させていたのだろう。

 他のモブプレイヤーたちに抜け駆けさせないように今まで抑えていたものを、これからのクリアに向けて一気にクリアさせている途中ってわけだな。


 「お見通しですのね?」


 まあな、だってメインのエリアで岩山エリアだけユニーククエストが露骨にクリアされてなかったからな。

 【トランポリン守兵】お嬢様が自力で一個もクリアできないってのは正直考えにくかったし。


 「その評価は嬉しいですわ!

 ワタクシたちが貯めていたユニーククエストの中には一番重要なレイドボスの名前についてのものが無かったので、それが見つかるまで他のユニーククエストをクリアしないようにしようという【風船飛行士】様の意向でしたのでしてよ」


 なるほどな?


 「それと、あなた様も導き鳥の方で動いてくれたようですわね?

 深淵関係ですとあなた様が見つけたということしか考えられませんわ!」


 ……いや、ユニーククエストをクリアしたわけではないんだがな。

 深淵種族の管理者的なレイドボスに聞いたらポロっと教えてくれたからだ。

 偶然が重なった結果だろう。



 「そういうことだったのですわね。

 これでお互いの情報も交換できましたし、本格的に戦いに集中しますわよ!」


 今まで悠長にレイドボス戦なのに話を出来ていたのは、ポリンお嬢様のチュートリアル武器であるトランポリンの大盾で三本足カラスの猛攻を防いでいたからだ。

 やはり、守りに専念しているタンクプレイヤーは堅いな……

 レイドボス相手でも最低限のダメージで抑えられている。

 俺だったら攻撃しながら包丁の腹で受け流していくしか無かったが、攻撃が中断されるので最終手段だった。

 これでポリンお嬢様が守りで補助に入ってくれるなら攻撃に専念できそうだ。


 だが、俺が攻撃に入る前にこいつを使っておこう!

 いけっ、式神!


 俺は薄い胸元に入れていた式神を取り出し、それを後方へ投げた。

 そして、式神が地面に触れた瞬間、和紙の状態から形が変化していき人型になった。


 現れたのは狐耳ロリ陰陽師……【タウラノ】の姿だった。


 「さっそく妾を呼んだでおじゃるな!

 では、お主らに助力してやるでおじゃる!」


 レイドボスとして会った時よりも力の圧を感じないが、使えるスキルには期待しているぞ!


 「任せるでおじゃる!

 スキル発動!【六根清浄急急如律令】!」


 狐耳ロリ陰陽師は俺たちに向けて呪符を投げつけた。

 

 うわっ、急に投げてくるとか狂人か?


 「あなた様がそれを言いまして?」


 別にいいだろ!

 俺だって好きで狂人って言われてるわけじゃないんだからな?


 「……お主ら、真面目にレイドバトルする気はあるのでおじゃるか?

 今発動した呪符に込められたスキルは、五感と少しの身体能力のバフでおじゃる!

 他にも効果はあるのじゃが、今は関係ないでおじゃる」


 まじか!

 おおおお!たしかに全身から力が溢れてくる!


 「これならもっと攻撃を防げそうですわ!」


 ポリンお嬢様は三本足カラスの飛び蹴りをトランポリンで対応しながら歓喜している。

 ……あの飛び蹴りって防御するのがめちゃくちゃ難しいやつじゃん!

 身体能力が上がるだけでそこまでできるようになるってわけか!


 俺ももっと攻めていけそうだ!









 そう上手くいきますか?

 劣化天子が調子に乗ったときは信用なりませんから……


 【Bottom Down-Online Now loading……】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 荒野に行っても良いことがなさそうだから 近くにあるだろう砂漠はきつそうですね [気になる点] 鳥獣人… 人なのか? [一言] 身体能力が上がるとともにちょっとテンションもあがってる? バフ…
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