2308話 イケメンの参戦
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【夢魔たこす】が勝手にガーデンバトルの戦場で海を作りはじめていたところに遭遇したな!
流石の俺も勝手に戦場全体を海にしていたのには驚いたが、一応事前に俺に話をしていたのはあるので【夢魔たこす】視点ではオーケーという認識だったのだろう。
独断専行もいいところだが、この辺の意志疎通が出来ていないのはこれまであまり関わりが無かったプレイヤー同士だからだろうなぁ……
俺が出した妥協案を呑んでもらったので包丁次元プレイヤーも辛うじて戦える戦場にはなるだろうから、一旦はヨシとしておこうか……
というわけでやって来ました草原エリア!
ここにあるガーデンバトルの戦場へ行くためのワープゲートを通るとそこには既にプレイヤーたちがいっぱいいた。
どうやらMVPプレイヤー以外も入れる期間になったようだな!
「フェイちゃん、再び他の枠組みとの戦いで君を守れる機会が訪れて光栄だよ。
俺が来たからにはフェイちゃんに傷一つつけさせないよ」
俺の前に真っ先に現れたのは金属鎧を来た電波系イケメンの【フランベルジェナイト】だ。
実際には存在しない【フランベルジェナイト】の理想を体現した俺……【フェイ】を俺と同一の存在として見ているからこの上なく俺に優しい騎士だな!
そして、俺のクラン【コラテラルダメージ】のメンバーでもある。
包丁次元でも有数の実力者である【フランベルジェナイト】が味方としているならかなり戦いやすくなるな!
「でも、海が戦場なのがネックだね。
俺の放つ黒炎を有効活用するなら周りに燃えやすいものがあった方が良かったんだけれど、逆に水辺だと効果が半減してしまうよ。
もちろんどんな戦場であろうとも俺はフェイちゃんを守り抜くつもりだけど、不利なことには変わりないね」
【フランベルジェナイト】としては今回の戦場に不満があるようだな。
基本的に炎は水に弱いから、戦場への影響力を考えると普段よりも【フランベルジェナイト】の力は抑制されることになる。
それに、金属鎧を来ている関係で水中行動はほぼ無理だから、敵に海を利用するプレイヤーがいたら苦戦が強いられるのは明らかだろうしな!
「無い物ねだりは情けないからこれくらいにしておこうかな。
それよりもどうやって戦うかを考えた方が建設的だね。
フェイちゃんと合わせて行動するならやっぱり空中で常駐するのが一番に思えるよ」
【フランベルジェナイト】の提案としては、二人とも翼を出せるから空で戦うことを希望しているみたいだな。
まぁ、それなら陸地に縛られないし敵からも距離をおけるから時間切れで勝利を狙える防衛側の戦術としてはありかもしれないぞ!
なるほどな!
だが、その一方で敵が空で戦うのに長けたプレイヤーだったらこの作戦はやらない方がいい。
向こう側はモンスター型だからな。
空に特化したモンスターだったら後づけで翼を生やした俺たちは不利になるに違いない。
「そこは相手の陣営を確認した段階で方針を切り替えられるようにした方が良さそうだね。
幸いにも侵攻側と違って防衛側には地形把握のための時間は不要だから、その分どの作戦で行くかの議論に時間を使えるからね」
随分と理論的じゃないか!
【フランベルジェナイト】は元々強かったが、そこまで理屈をつけて考えていくことをしている印象は無かったから以外だったな!
「フェイちゃんが【ハリネズミ】たちと俺を戦わせるように特訓をさせていたと思うんだけれど、あの時に俺も戦術を少し勉強していたんだ。
これまでは個の力だけで何とかしてきていたんたけど、フェイちゃんを守るためならもっと他に努力できることはしたいかな」
殊勝な考え方だな!
いや、本当にお前は乙女ゲーの攻略対象かよって言いたくなるくらい心身ともにイケメン過ぎるぞ……
これで恋愛対象が劣化天子でなければ完璧なのですが……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




