2304話 ガーデンバトルの仲間
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【菜刀天子】によるガーデンバトルのフラゲを聞きに行っていたな。
今回は防衛戦になるみたいなので拠点作成から始まるわけだが、そのリソースが統合先の次元から賄わないといけない縛りがついているようだった。
しかも、三つの次元それぞれが別の戦場で別の拠点を作らないといけないのでリソースの奪い合いが懸念されているぞ!
というわけでやって来ました草原エリア!
ここに包丁次元が作る戦場、蛇腹剣次元が作る戦場、ステッキ次元が作る戦場への入口がそれぞれ設置されていた。
この入口に入れるのは今回の戦いに参戦できる権利を得たプレイヤーのみだが、近い場所に入口をそれぞれ設置するのはいただけないよな……
それぞれが持ち込む資材が他の次元のプレイヤーにも見えてしまうから嫉妬ややっかみがより発生しやすくなってしまうからな!
これをあえてやっているなら【山伏権現】は相当性格が悪いぞ……
……まぁ、あいつならそれが『面白い』と言ってきそうな怖さもあるな。
そんなことはさておき、さっそく包丁次元の戦場に入ってみるとそこには見覚えのあるプレイヤーが立っていた。
「あっ、【包丁戦士】なのだ!
今回は包丁次元が同じチームなのだ!?」
手には身体よりも大きいアンカーが握られており、ピンク髪に花柄ワンピースを着たロリ……そう、アンカー次元のMVPプレイヤー【夢魔たこす】だ!
ということはアンカー次元がチームなのだが、まだ他のプレイヤーは来ていないようだ。
「ドリーマたこすちゃんの参上なのだ!
今日はまだMVPプレイヤーしかここに入れないみたいなのだ!
みすりちゃんもメンバーに選ばれていたのに一緒に入って来れなかったのだよ……」
なるほどな。
今回はMVPプレイヤー同士で話し合うための時間が別途用意されていたってわけか。
……そういえば、アンカー次元と組んで他の次元とか陣営と戦うのってはじめてか?
流刑次元では協力してレイドボスと戦ったが、プレイヤー相手となるとこれまで無かった気がする。
「そうだったのだ?
これだけ戦いが何回もあったのに不思議なのだ……」
不思議、不思議か……
だが、【山伏権現】が【夢魔たこす】に俺と同じく何かの可能性を感じ取っていたことから推測すると意図的に別々に行動させていた気もするな。
俺と組ませることを怖がっていたのか、あるいは別々の方が目的に近づきやすいと思ったのか分からないが接点を極力減らされていたのは事実として存在している。
「【包丁戦士】は敵ってイメージばっかりだったのだ!
でも、一緒に戦えるのは楽しみなのだよ~!」
それは俺も同じくだな。
最近海エリアの攻略にも俺は顔を出しはじめているから、アンカー次元のMVPプレイヤーであるお前の戦いを間近に見て参考にさせてもらうとしよう。
得物の大きさが全く違うから戦いの役割がまるっきり被るってことも無いだろうし、組んで戦うためのフォーメーションはまだ見えていないからそれを色々と考えていきたいところだ。
だって、【夢魔たこす】の戦型をどれに割り振るかってかなり悩ましいんだからな!?
「それは【包丁戦士】も同じことなのだよ。
たこすちゃんから見た【包丁戦士】はミチな部分が多いのだ!」
……どうやらお互い様ってことらしい。
そりゃ、お互いに接点がかなり少なかったから持っている情報も自然と少なくなるのも無理はないが……
同じ底下箱庭という括りの中でも関わりに偏りがあるのは本当に謎だよなぁ。
謎という言葉で済ませてしまうのは感心しませんね。
劣化天子は多少頭を使ったようですが探りが足りませんよ?
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




