2303話 ガーデンバトルのフラゲ
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】に俺以外のチームで挑んでいる世界剣樹ダンジョンの攻略者の進捗を聞いていたな。
やっぱりトッププレイヤーたちは群を抜いて進みがいいようで安心したな。
何度も繰り返すようで悪いが、トッププレイヤーはそもそも実力があるプレイヤーの総称じゃなくて攻略への意欲の高さを基準に【検証班長】が勝手に定義したものだ。
結果的にコンテンツへの関与率が高かったり、適応力のあるプレイヤーがそう呼ばれる。
世界剣樹ダンジョンという新コンテンツにもその意欲の高さが大いに影響していたわけだな!
俺のことを狂人とみんなが言うが、他のトッププレイヤーもやり込み具合からしてその域にいるんだぞ!?
というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある天子王宮!
ログインしたら【菜刀天子】から【渡月伝心】によるメッセージが届いていたのでさっそく向かうことにした。
まぁ、このタイミングはガーデンバトルの告知だろ?
「頭の回転の悪い劣化天子でもそれは分かるようですね。
説明が省けるようになり私の仕事も楽になってきたというものですよ。
この私の手を煩わせるのは不敬なことと再び頭に刻み込んで、今後も励みなさい」
相変わらず誉めてるのか貶しているのか分からないセリフだが、【菜刀天子】なりの叱咤激励なのはきちんと伝わってくる。
不器用だからこういう伝え方しか出来ないわけだな!
「何ですかその視線は……?
いえ、ここで劣化天子のペースに乗るのも癪ですし無視してガーデンバトルの説明に入ります」
深くまで突っ込んで来なかったか……
まぁ、いいけど張り合いがないな。
「今回は防衛戦ですね。
専用エリアを構築して天昇箱庭の侵攻を防ぎましょう。
そして、次元の組み合わせは統合内の次元とは重ならない形になります。
なので、蛇腹剣次元とステッキ次元は今回別の次元と組むことになるわけですね。
ただし、リソースの持ち込みはこの包丁次元から蛇腹剣次元もステッキ次元も行うことになるので、平等な分配が必要になることでしょう。
精々、揉めることなく物事をおさめてほしいところですが……」
なるほどな。
形式としては理解できた。
だが、【菜刀天子】が懸念しているのはそれぞれ別の戦場に行くのに、物資やリソースの持ち出し先が統合先次元……つまり包丁次元からになるということだ。
大いなる力には大いなる責任が伴うとよく言うが、その責任を包丁次元が負わないといけないわけだな……
包丁次元の連中から不満がかなり出そうだが、何とかして折り合いをつけるしかないだろう。
あと、俺はどの次元と組んで防衛することになるのかも気になっているな!
それによって防衛設備をどんな感じで作り上げていくのか変わってくるだろうし、極論【ランゼルート】と組むなら防衛設備は不要になってくる。
あいつなら変な障害物がない方が活躍しやすいだろうし、何もない狭い空間だけのエリアにしてしまうのも極論だがありだろう。
それ以外ならきちんと防衛設備を組み上げないと天昇箱庭のプレイヤーに負けてしまうな。
基本スペックは向こうの方が何倍も上だし、地形で有利になれるなら最大限活用して身体スペック差を埋めないといけないぞ!
「そこを理解しているなら話が早いです。
劣化天子のやることはより完全な戦場を組み立てることですよ。
自前の戦力と相談した上でどの資材をどこに運ぶのかも必要とされる判断です。
天子王宮からも持ち出すでしょうから劣化天子の技量も求められますよ、覚悟しておくことですね」
そういうの苦手だからやりたくないんだよなぁ……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




