2287話 変幻自在の攻撃
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は突如現れたレイドボスに翻弄されて死に戻りさせられてしまったな。
ある程度は粘ったんだが、尽きかけのリソース量で相手をするのはかなり無理があったぞ……
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョン!
ーーーーーー【世界剣樹ー下層シードレアー7階】ーーーーーー
【Raid Battle!】
【マヒク】
【封地剣を司る獣】
【世界剣獣】【失伝秘具】【封地剣】
【世界の基盤を担うが故に】
【地を封じ込め】
【緑をもたらす】
【大いなる力の根底には】
【正の力を宿し】
【担い手を求める】
【かつてその身を封じられた剣は】
【獣となりて】
【冒険者の前に立ち塞がる】
【世界剣樹へ挑む者よ】
【この獣を超えてみよ!】
【レイドバトルを開始します】
この世界剣種の擬獣化レイドボス【マヒク】の見た目はハリネズミみたいな見た目をしていて、ただし皮膚が地表のようになっていて、生えているのが針ではなく蔓になっている。
「前はあの蔓が伸びてきて、上手く近づけずに負けたのら……
変幻自在の攻撃範囲は厄介なのらねぇ……」
そんなことを言っている間にも【マヒク】からの蔓攻撃が行われている。
複雑な軌道ではあるが俺と【ペグ忍者】だけであれば回避は出来る範囲だ。
他の足手まといになるプレイヤーがいたら一気に崩壊するレベルだがな!
「でも、前に負けてから対策は考えてきてるのらよ!
【検証班長】しゃんと考えた結果がこれなのら!
スキル発動!【閃虎通月】なのらよ!」
【ペグ忍者】が放ったのは【伝播】の力で生み出された百本の針だ。
それを【マヒク】に向かって放っていく……
……のではなく、蔓の真上から地面と一直線になる形で針を打ち出していった。
それが蔓を貫通して地面に縫い付けているわけだ。
考えたな【ペグ忍者】と【検証班長】!
「前に【包丁戦士】しゃんが誰かに似たようなことをやられたって聞いてたのら。
【包丁戦士】しゃんの場合は蔓じゃなくて茨なのらけど」
あー、そんなこともあったな。
俺の茨は再生させることが出来るようになったから、破壊せずに封じておくっていう手法だ。
包丁次元や次元戦争でも似たように対応してくるプレイヤーはいる。
まぁ、そうされたら別の行動をするだけだが。
「……【包丁戦士】しゃんの言う通りみたいなのらね。
突進してきたのら!」
【マヒク】はその巨体を活かした突撃で俺たち二人を一気に突き飛ばそうとしているようだ。
大分大胆な手段だが、単純にして明快な判断だ。
レイドボスなだけあって積んでいるAIの能力も高めな様子だな!
「感心してる場合じゃないのらよ!
【包丁戦士】しゃんも次の手を打ってほしいのら!」
俺はとりあえずこれしかないな。
スキル発動!【衆合巣蜂】!
前のフロアでスキル【深淵纏縛Ч】によって変身しているので、最適化されたバージョンの【衆合巣蜂】が継続して使えるわけだ!
「それじゃ突進は防げないのら!?」
一応デコイとして放ってみたわけだが、レイドボスのAIとなれば完全に無視されてしまうみたいだな。
小さい蜂たちの攻撃は甘んじて受けてくれているが、肝心の俺たちへの突進は止めてくれていないので思わぬ誤算だ!
くそっ、前の階層では死ぬほど助かったのにここでは全く役立たないのかっ!?
それなら、補正が入らないがこれでどうだ!
スキル発動!【儡蜘蛛糸】!
俺は蜘蛛糸を放ち、【マヒク】の進路を妨害することを試みてみた。
……確かに足は遅くなったみたいだが、補正が入ってない状態だとこんなものか!?
くっ、やられるっっっ!?
「ぐにゃぁぁあぁぁっ!?
身体が砕け散った、のらぁぁ……」
今回もダメでしたか……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




