2281話 クリアに求められているもの
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は第二階層の攻略を隅々まで行っていたな。
探知範囲が広がっている種モンスターの相手をするのは普通に厄介だったぞ……
油断していると視覚外から襲ってくるのがたちが悪い。
強いとか弱いとかよりも面倒さが一気にはね上がってきてるんだよなぁ。
いわば、エンカウント率が上がっているわけだからな!
RPGで想像したら分かりやすいんじゃないか?
めちゃくちゃエンカウントするRPGやりたいか?
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョン!
ーーーーーー【世界剣樹ー下層シードレアー3階】ーーーーーー
昨日何回も第二階層をしつこく周回していたので、ここまでの突破がかなり楽になってきた。
クラン【検証班】のやり方もある意味悪くないな。
「短期的に見たら最高効率じゃないかもしれないのらけど、長期的に見たらどんどん最高効率に近づいていくのら!
ここをどれくらいの時間をかけて攻略しようとしているのかの違いで認識が変わるのらね~!」
ふーん、そういうことなのか?
俺としてはさっさとクリアしてしまいたいところなんだがな。
「クリアした後も挑戦できるなら、他のプレイヤーにもこの情報は活かせるのら!
クラン【検証班】はそういう情報を売ったりして信用と信頼を勝ち取ってるのらね。
【包丁戦士】しゃんもその恩恵はうけているはずなのらよ!」
それは実感しているな。
それこそ【検証班長】だけじゃなくて、【ペグ忍者】から得るスキルの情報もかなり活用させてもらってるしな。
……っと、光の球が飛んできているな。
「さっきより光の球が強化されてきているのら!
大きさが大きくなっていて、スピードも上がってるのら!」
【ペグ忍者】がさっきよりも大回りして回避している様子からもそれが窺えた。
攻撃の大きさやスピードが測りきれないと、予測してこちらが動く距離やタイミングが変わってくるからそれを理解している【ペグ忍者】の動きが変わった時点でよーく理解できたな。
「【包丁戦士】しゃん、パリィは頼んだのら!
【ペグ忍者】が仕留めてくるのらよ~!」
了解だ!
俺は【ペグ忍者】から頂戴したペグを投擲し、種モンスターのヘイトを自分へ集めていく。
そして、反射的に反撃された光の球を包丁の腹で受け流していくが……
……っ!?
確かに攻撃の重さが増しているな!?
パリィ自体は普通に成功させられたのだが、これまでと同じと油断していたらパリィに失敗していたかもしれないな……
威力とか大きさ、スピード次第では包丁の向きとか変えないといけないし。
敵の見た目が変化してないのに、攻撃だけ変わってくるのはトラップだろ!?
「でも、ちゃんとパリィに成功させてるのは凄いのら!
お陰でこうやってトドメを刺せたのらよ~」
俺が種モンスターの光の球を全て引き受けている間に【ペグ忍者】が倒していたようだ。
……これはかなりきついぞ!?
俺だから光の球を捌き続けているわけだが、タンクプレイヤーが真っ正面から受け続けたり、少し素早い程度のプレイヤーなら攻撃を往なし続けるのは難しいだろうな。
「プレイヤーの選別が進んでいるのらね~
これをクリア出来るプレイヤーに何を求めているのら……」
【ペグ忍者】が渋そうな表情を浮かべながらそう呟いていた。
……まぁ、どの戦闘形態だとしても結局は実力がないとクリアは出来ないだろうし、逆にいえば実力があればどういう戦闘方法であってもクリアには迎えるんだろうな。
【ペグ忍者】の思考方法からすれば本末転倒だが、ボトムダウンオンラインというゲームにおいてはそれが罷り通るんだよなぁ……
徐々に厳しくなってきていますね。
包丁次元でもトップクラスの実力を保有する二人でも手を焼いていますね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




