2280話 追加された種能力
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【ペグ忍者】と第一階層の探索をしていたな。
こういうダンジョンは隅々まで調べる必要がないんじゃないかと思っているのだが、【検証班長】から【ペグ忍者】を派遣する条件として今日1日は何回も第一階層に入り直して調べてほしいと依頼されていたのであらかた回っていた感じだな。
クラン【検証班】としては安定して第一階層を攻略できるような手がかりが欲しかったんだろうが、案の定何も見つからずただ1日を過ごしただけだった。
というわけでやって来ました世界剣樹ダンジョン……
ーーーーーー【世界剣樹ー下層シードレアー2階】ーーーーーー
今日は昨日から引き続き【ペグ忍者】を引き連れているが、さくっと第一階層をクリアして次の階に進んでいた。
……まぁ、内装は特に変化無しでフロア全体が根で構成されているな。
「一つ上がっただけだとまだ変化がほぼ無いのらね~
でも、【検証班長】しゃんから聞いた情報だと、ここの種モンスターは透明化を無効化する力を手に入れているらしいのら!
第一階層で通用したやり方がこの第二階層では通用しないパターンも全然あり得るから気をつけるのらよ~!」
その情報は俺も聞いていたぞ!
とはいえ、俺と【ペグ忍者】は透明化を使わず第一階層を突破しているし、この部分においては特に警戒する必要がないと思うんだが……
「甘いのらよ!
透明化を無効化出来るってことは種モンスターの探知能力が上がっているってことなのら!
精度なのか範囲なのか、それとも両方なのか分からないのらけど、一つだけ特殊能力を得ただけなんて【検証班】のメンバーとしては楽観的に考えられないのらよ!」
なるほど、そういう理屈もあり得るか。
俺はまさにその楽観視をしてたんだが、可能性を拾い尽くすことに特化した【検証班】のメンバーならそっちの考え方になるよなぁ。
って、噂をしていたらどこからともなく光の球の攻撃が飛んできた!
……だが、第一階層での有効射程範囲を見渡したがその範囲には見当たらない。
ということは……
「やっぱり種モンスターの攻撃範囲が広がっているのら!
こっちからの探索範囲を広げないと対応できないのらよ~!」
そう言いながら光の球を回避していく【ペグ忍者】、俺も包丁で受け流していくわけだがこっちが見つけられてないのに向こう側から一方的に狙ってくるのはやはり厄介だ!
……だが。
「攻撃してくる方向が分かってるから特定はしやすいのら!
ペグ投げなのら!」
【ペグ忍者】がペグを投げた方向を見るとそこに種モンスターの姿があった。
距離は前よりも離れているが、これなら後手での対応でも倒しに行くことは可能だな!
ほらっ、袈裟斬り!
【ペグ忍者】が引き受けてくれていた種モンスターの背後を取り、そのまま包丁で切り裂いていった。
まだまだスキル無しでも攻略可能な範疇だから、厄介にはなったが難所ではないな。
モブプレイヤーたちはここまで来れないやつが多いのか……
「【ペグ忍者】と【包丁戦士】しゃんのペアだから軽々進めているのらよ~
【検証班長】しゃんと一緒に来た時のことを思い出すのら!
多くのプレイヤーはそれに近い状況で挑んでいるのらよ」
……そう言われるとたしかになぁ、と思わされてしまう。
【ペグ忍者】に正論で言い負かされるとは思ってもみなかったぞ。
「【包丁戦士】しゃん、【ペグ忍者】を何だと思ってるのら?
……これ、【包丁戦士】しゃんの物真似なのら」
俺の口癖みたいなものをしれっとパクられたが、【ペグ忍者】は普段基本的には真面目なんだよなぁ……
【釣竿剣士】が絡んだ瞬間にIQ3くらいまで落ちてただの変態に成り下がるわけだが……
ここまではプレイヤー個人能力の高さでカバー出来ているようですね。
このまま進められるといいのですが……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




