2279話 秘密兵器とのタッグ
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】と世界剣樹ダンジョン……【世界剣樹ー下層シードレア】に挑んでいたな。
あれから何回か挑んでみたんだが、【検証班長】を庇いながら進もうとすると二体目の種モンスターに狙撃されてしまい死に戻りしてしまうパターンに陥ってしまっていた。
結局第二階層へ進むことが出来なかったので、その日に得た実体験を二人で整理して解散することとなったのだった……
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョンの入口前!
昨日は【検証班長】と組んで挑んでいたわけだが、今日は【検証班長】が手配してくれたツヨツヨ助っ人プレイヤーが同行するとのことだったので待っていると……
「【包丁戦士】しゃん、【ペグ忍者】が助っ人に来たのらよ~!」
淫乱ピンク髪ペド忍者……【ペグ忍者】が俺の前に現れたのだった。
こいつなら俺がわざわざ庇うことなく、自力で攻撃を回避できるだろうから心配はないな!
「大船に乗ったつもりで任せるのら!」
ーーーーーー【世界剣樹ー下層シードレアー1階】ーーーーーー
「にゃにゃにゃ!?
いきなり種モンスターが出てきたのら!?」
不思議なダンジョンだからな。
入る度に構造や敵の配置が変わるから、こういうこともあるか。
でも、これはラッキーじゃないか?
変に離れたところに出てこられるよりは、位置が分かっていて倒しやすいし。
「それもそうなのらね~
にゃっと!」
俺と会話しながらも種モンスターの攻撃を軽々と回避していく【ペグ忍者】。
やはりVR適合者の動きは昨日の【検証班長】の動きと比べると段違いだな……
「【検証班長】しゃんと比べるのは可哀想なのらよ……
……この距離なら、当てられるのらっ!」
【ペグ忍者】は種モンスターが光の球を放つ部位に向かって両手の指に挟み込んだペグを一気に投擲していき、射出口を破壊していった!
あんな精密な投擲を動きながらやれるのは流石だな。
【ペグ忍者】ばかりに働かせているみたいで癪だから俺も一働きしておこう。
俺は【ペグ忍者】が封じた射出口の正面から包丁を振りかざし、そのまま種モンスターを切り裂いていった!
この種モンスターは射程距離が異様に広いことにリソースを割いているからか、防御力やヒットポイントがかなり低めに設定されているようだから一旦攻勢に回ることが出来ればこんな感じにさくっとヤれることが出来るのだ!
「【包丁戦士】しゃんと組んだらさくっと行けたのらね~!
【ペグ忍者】も昨日【検証班】のメンバーと挑んでたのらけど、第一階層は突破できなかったのらよ。
種モンスターを倒すのに10倍くらい時間がかかったのら」
【ペグ忍者】でも他のメンバーとの組み合わせ次第では苦戦するのか。
本当に少数精鋭で挑まないとこの世界剣樹ダンジョンはクリア出来そうにないな……
……っと、次の種モンスターに捕捉されたな!?
とりあえず俺は包丁の腹を使って受け流していく。
「【包丁戦士】しゃん、助かったのらけど平然とやってるそれ……
かなりおかしい精度なのらよ……
タンクプレイヤーと遜色がない防御力なのら!」
そんなこと言われてもやれるんだから仕方ないだろ!
やれるならやった方がいいし、何を言われても俺にはどうしようもないぞ!
「……【ペグ忍者】としても困ることはないから気にしなくてもいいのらよ。
今度の種モンスターは遠くにいるから倒しに行くのは【包丁戦士】しゃんだと大変なのら。
【ペグ忍者】が仕留めにいくのら!」
【ペグ忍者】はそう言って虎獣人としての高速移動ギミックを使用して種モンスターの正面まで一気に接近し、ペグで一気に貫いていった!
お見事!
「世界剣樹ダンジョンの第一階層は【ペグ忍者】たちみたいな身軽なプレイヤーが有利なのらね~!
このまま進むのらよ~!」
やはり相性は大事ですね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




