2278話 世界剣樹ダンジョンへの初挑戦
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】に世界剣樹ダンジョンの内部情報を聞いていたな。
かなり厄介そうなモンスターが出現することや、世界剣樹ダンジョンの仕組みについて簡単ではあるが聞けたので心の準備をして挑めるぞ!
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョンの入口目の前!
ここで【検証班長】と待ち合わせしているが……
おっ、来た来た!
時間ピッタリだな。
「すみません、ギリギリになってしまいました。
それでは時間もあまりないのでさっそく入っていきましょうか!」
そうして俺たちは根元の先にあるワープゲートのようなものに二人同時に飛び込んでいった!
ーーーーーー【世界剣樹ー下層シードレアー1階】ーーーーーー
俺たちが突入すると、そこは根で形成された部屋や通路が一面に広がっているエリアだった。
上と下も右も左も根しかないので、この時点でノイローゼになるプレイヤーもいそうだなと思ってしまった。
「それが理由ですぐ離脱したプレイヤーは確かにいますね。
クラン【検証班】にも1名いました。
では、モンスターに捕捉される前に移動しましょうか」
あぁ、そうだな。
たしか攻撃の射程距離が異様に広いんだよな?
「その通りです。
今回は二人で挑んでいるので大きく難易度は上昇していないはずですが、それで気をつけてくださいね?」
【検証班長】に言われずとも既に警戒体勢だ。
……と、そういえば次の階層に行くためにはどうすればいいんだ?
階段か、ワープゾーンかそういう類いのものがあるんだろうか?
「ここの階層移動手段は階段のようですね」
階段か、それなら分かりやすくてありがたい。
とはいえ、この部屋には何も無さそうだから通路を通って次の部屋に移動するか……
……通路も案の定根ばかりだった。
歩きにくいことこの上ないな。
俺はトレジャーハンターとして足場の悪いところもそこそこ歩けるんだが、【検証班長】がついてこれていない。
他のプレイヤーと組んで挑戦する時のいい基準かもしれないか。
……と歩いていると何かの振動音がし始めた。
おいっ【検証班長】!
俺の後ろに隠れていろ!
「えっ?
はい?」
【検証班長】を壁に寄せて俺がその前に立ち、包丁を引き抜いて構えていく。
次の瞬間には俺の包丁の腹を滑るようにして光の球が通りぬけていっていた……
「もう攻撃が始まってしまいましたか!?
【包丁戦士】さん、防いでいただきありがとうございます」
どういたしましてってやつだな。
幸いにも包丁での受け流しに成功したわけだが、これなら何とか1人だけなら守ることが出来るかもしれないか。
【検証班長】が壁際にいて守るべき方向が分かっている前提ではあるがな!
あとは敵の位置が分かれば……
いや、光の球が飛んできた位置を逆算すればいいのか。
それならあっち方向だな。
おいっ【検証班長】!
俺の後ろをゆっくりついてきてくれ。
俺の真後ろから逸れるなよ!
そうしてしばらく光の球をパリィしながら進んでいき、種の形をしたモンスターを見つけることが出来た!
あとはこいつに包丁を突き刺してトドメを刺すだけだ!
そうして包丁を振り上げ、降ろそうとした瞬間……
別の方向から飛んできた光の球に吹き飛ばされて死に戻りすることとなってしまった。
「あぁっ、【包丁戦士】さんがやられました!
ボクだけで生き残るのは無理なのでこれで終了だね……」
くっ、二体目の警戒を怠っていたな……
最後まで油断せずにいきましょう。
全く、これだから劣化天子は……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




