2277話 内部の情報
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】から世界剣樹ダンジョンが開通したことを教えてもらっていたな。
現在の挑戦メンバーたちが瞬殺されている様子を眺めていたり、難易度についての考察を二人でしていたりと雑談チックなものが多かった気がするぞ!
というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある樹木をくり貫いて作られた建物……クラン【検証班】のたまり場であるメッテルニヒ!
ここの一階にある受付をスルーして二階に行こうとしたところ、【検証班長】がちょうど二階から一階に降りてくる最中だったので鉢合わせしてしまったようだ。
このシチュエーションで会うのははじめてかもしれないな……
「あれ、【包丁戦士】さん……思ったよりも早かったね。
出迎えに降りていこうかと思ったんだけどタイミングが悪かったみたいでしたね。
二階で話をしようか」
そうして【検証班長】に案内されて二階へと上がってく。
そして、椅子に座らせられてから話が始まるのだった。
「今朝までの情報だけど、世界剣樹ダンジョンのことを調べたから聞いてください。
まず、世界剣樹ダンジョンは内部構造がランダム生成されるみたいで、突入時に10秒前後のラグで突入したメンバーのみしか一緒に攻略に挑めないようです。
そして、現在の最高到達階層は二階です。
これは敵と戦闘せずにスムーズに二階へ到達できたプレイヤーからの報告ですね。
二階層に到達したプレイヤーは複数いますが、ジョブが【レンジャー】でスキル【波状風流】による透明化効果を活用して突破したとのこと。
ただし、二階層の相手には透明化が通用しなかったようなのであくまでも一時的な対策です」
透明化で一つの階層を突破できるならかなりありがたいな。
戦闘をしているプレイヤーたちが突破できていないレベルの相手をスルー出来るなら、それに越したことはないしな。
ちなみにどんな敵が出現するんだ?
「種子のような姿で浮遊するモンスターですね。
そこから光の球のようなものを射出して攻撃してくるようなのですが、射程距離や感知距離がとても広いようです。
そのため、現時点で挑んだプレイヤーたちはモンスターを見つける前に先に攻撃されて全滅するパターンが多数とのこと。
ほぼ後手に回ってしまうからこそ第一階層での全滅率が高いわけですね」
なるほどなぁ。
たとえ1人が透明化出来たとしても、他のやつらが透明化出来なければパーティーは壊滅してしまっているわけだから、結果的に第二階層に進めてもそこ止まりになってしまうという仕組みだな。
酷いギミックではあるが、ボトムダウンオンラインとしてはもっと理不尽なギミックがあるのでこれくらいは序の口だろう。
……まぁ、第一階層でこれだから進めば進むほど理不尽になっていくのは目に見えているわけだが。
「そこは【包丁戦士】さんの地力と悪運でどうにかしてください。
一緒に突入する人数が増えれば増えるほど難易度も高くなるようですから、戦力として足手まといになりかねないボクがついていくのはリスキーです」
それもそうかもしれないが……
せっかくだし明日何回かトライしてみないか?
どうせ初見なんだし何回も死に戻りする前提で現地を見ていこうじゃないか!
「他ならぬ【包丁戦士】さんからのご指名なら参加させてもらいますが、本当に戦力としてはあてにしないでくださいね?
ボクとしても正直中を見てみたいと思っていたので入れるのはありがたいですよ」
それなら決まりだな!
明日は世界剣樹の根元で集合だ!
遅刻するなよ~!
コンテンツが解放された瞬間のプレイヤーたちの活気は見ていて気持ちがいいものです。
次元天子としての宿業を果たす意義を感じますね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




