2275話 この先の情報
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は流刑次元でまさかの【ランゼルート】と遭遇して情報を交換していたな。
そこで世界剣種たちのスキルを復活させるための方法を教えてもらったが、言われてみれば簡単なのに試してなかったな……
世界剣樹が樹立してから用済みだと思っていた場所っていうのもあってか、来ることすらまともにしてなかったし……
というわけでやって来ました流刑次元!
教えてもらったことをさっそく実践してみるぞ!
というわけで手元に【正義剣ティル】を剣現させて献剣台へと横たえていく。
すると、妖しく輝きはじめて献剣台と連動して振動していく……
【グランドアナウンス】
【【包丁戦士】によって【正義剣ティル】が献剣台に捧げられました】
【包丁次元の世界剣種の担い手は、再び世界剣種スキルを使用可能になりました】
おおっ、こんな簡単に!?
【ランゼルート】の言っていた情報はどうやら正しかったようだ。
あの正義野郎がわざわざ嘘をついてくるとは思えなかったが、条件違いや勘違いの可能性もあったので少しだけ疑っていたんだがどうやら杞憂で済んだみたいだ。
「君は失礼だね。
そんなことを思っていたのかい?」
俺がぼやいていたら【ランゼルート】がゲートから出現してきていたようだ。
うわっ!?
気配察知が得意な俺でも流石にその場に出現していなかったらその気配は読めないからな……
きっとワープ中に俺の声が先に届いていたんだろう。
まさかの仕様の穴を突かれたな……
「僕が意図的に利用したわけではなくて、君が勝手にボロを出しただけなのだけれどね。
君が素直なプレイヤーではなくてひねくれたプレイヤーなのは知っているから、特に驚きはしなかったよ」
それはそれで少しだけ傷つくぞ!
……まぁ、仕方ないところはあるがな。
「そういえば僕も君からもらった情報のお陰で世界剣樹が前より安定した状態に変化させることが出来たよ。
あのままだと聖剣次元の環境が劣悪なものになっていたから素直に助かったよ。
今は中立状態の世界剣樹に限りなく近づいているからね。
もう少し調整したらようやくその先に進むことが出来る気がするよ」
聖剣次元は世界剣樹の調整なんてしてるのか……
いや、俺も調整はしたい部分はある。
【海溝剣アトラ】の干渉を無くしたいからな。
俺がそう言うと【ランゼルート】は怪訝そうな表情を浮かべていた。
「【海溝剣アトラ】だって……?
【海鉱剣エッケ】と響きは似ているけれど、包丁次元では変質しているのかな」
やっぱり【ランゼルート】も【海溝剣アトラ】のことは知らないようだ。
逆に、世界剣樹を樹立していることもあって正式な世界剣種である【海鉱剣エッケ】の存在はきっちり認知しているみたいだ。
何はともあれ、その調整が出来るなら助かるんだが……
「そうだね……
世界剣樹の中枢まではたどり着いたかな?
……いや、その表情からするとまだみたいだね。
それならこれ以上僕は話せないよ。
ここから先は世界剣樹の中枢までたどり着いてからしか意味がない話さ」
くっ、向こうの方が先に進んでいるな……
悔しいが聖剣次元はやはり全体的にもレベルがそこそこ高いんだろう。
それに【ランゼルート】という規格外の存在がある程度自由に動けているのが幅を利かせているんだろう。
ずるいぞ!
「……君に言われる筋合いはないと思うけれどね?
いや、不毛な争いは止めようか。
ともかく僕も世界剣樹の調整をもう少し進めないといけないし、君も世界剣樹の中枢にたどり着かないといけないわけだ。
必要な情報は最低限交換していきたいところだね」
そこで最低限とつけるあたり、俺への信頼度が窺えるなぁ……
君は全面的に信頼を置いてはいけない存在だと認識しているよ。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




