2274話 正義の情報交換
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【海図航海士】に海エリアのレイドボスの【カンバー=オクトパダ】を討伐した時の様子を聞いていたな。
主に主戦力になっていたプレイヤーたちの動きがメインで話されていたが、中々面白い立ち回りをしていたりと話を聞きに行った甲斐があったというものだ!
というわけでやって来ました流刑次元!
海エリアの方が進んできていたので、世界剣樹の攻略に関するヒントを探しに来たわけだ。
包丁次元内は結構駆け巡ったが、献剣台があったこの場所はあれから訪れてなかったし何か残されていないか探しに来てみたぞ!
そうしてみたら思わぬ人影が俺の前に現れた。
「君とここで会うとはね。
僕を倒しに来た……というわけでは無さそうだ。
もちろんその気なら、この聖剣で一刀両断にしてもいいのだけれどね」
そう、ボトムダウンオンラインの中でも最強と名高い存在……聖剣次元のMVPプレイヤーである【ランゼルート】だ!
こんなところを彷徨いているなんて思わなかったぞ……
「それは君の方も同じではないかな?
中々ここには顔を出さない印象だけれど」
……確かにそうだな。
俺は献剣台について調べに来たんだ。
ガーデンバトルで実装されたやつだし、色々と機能があると思ってな。
「……君のその様子、情報を隠していると見た。
僕の予想だと、世界剣樹の樹立まではたどり着いているのかな」
ぐっ、見透かされたか。
だが、逆に【ランゼルート】側も世界剣樹の樹立ってところまでは同じくたどり着いているってことだ。
……まぁ、【ランゼルート】は世界罪剣を複数持っているし、他にも世界剣種を自分で保有していたり、他のプレイヤーがレヴァを持っているのを俺が確認しているから難易度はかなり低めだと推測は出来る。
「どうやら図星のようだね。
僕の方も隠すようなことではないから言うけれど、世界剣樹は樹立しているよ。
だけれども、僕は世界罪剣を持ち過ぎていてね……
少々困ったことになっているから、ここに調査しに来たわけだよ」
【大罪魔】がそんなようなことを言っていたな。
世界罪剣は一本だけでも世界剣樹への影響力が強いっていう情報だ。
本来一つの次元に一本だけでいいはずのものが8本もあるんだから当然といえば当然だが……
「なるほど、その情報は興味深いね。
僕の次元では【大罪魔】は滅びているから明確にその情報を仕入れられなかったんだよ。
この話を聞けただけでも僕としては大きな進捗かな」
いやいや、【ランゼルート】の進捗があったならいいんだが、代わりに俺の進捗に協力してくれよ。
「協力する義理はないのだけれどね?
……だけれど、君に貸しを作ったままにするというのも後に尾を引きそうかな。
一つだけ知らなさそうなことを教えてあげようか」
おっ、話が分かるじゃないか!
それで何を教えてくれるんだ?
「世界剣樹が樹立した後に再び世界罪剣を今度は台座ではなく献剣台に捧げると世界剣種のスキルが再び使えるように出来るよ。
次元戦争がメインで行われていたなら君をわざわざ強化してしまうような情報は教えなかったけれど、ガーデルバトルがメインになったからにはある種の味方でもあるからね。
多少は力を貸してもいいかなと思っているよ」
そういうことか。
まぁ、戦うことがないとは言わないが、基本的には外敵である天昇箱庭との戦いの方が多いしな。
敵意も多少は緩んでくるってことになるか。
あと、同じ陣営側という意識も芽生えているのもあって強化しておいて損はないと思われているかもしれない。
何はともあれ、お互いに知らない情報を交換できたのはありがたいな。
今後ともよろしく頼むぞ!
「それは……どうかな……?
一応考えておくよ」
【包丁戦士】と同じ陣営というのも不思議な気持ちだね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




