2268話 ペコペコ闘技場
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は海エリア……【蛋白石島海域オクトール】のレイドボス【カンバー=オクトパダ】を倒すためのチーム【海図航海士】、【マキ】、【釣竿剣士】というドリームメンバーに会って来ていたな。
【マキ】という蛇腹剣次元のMVPプレイヤーが異物になっていないか心配していたが、それは杞憂だったみたいでかなり円滑なコミュニケーションが取れていたぞ!
これは討伐も近そうだな……
というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある闘技場!
最近聞き回りが多くて戦闘をあまり出来ていない気がしたから、鈍らないように調整しに来たわけだな!
「つ、つえー【包丁戦士】……
瞬殺されたんだが……
これが包丁次元のMVPプレイヤーかよ!?
【マキ】ちゃんとはまた違うベクトルだぁ」
「前よりは善戦したけど……
でもせっかく上げてきた勝率がまた下がっちゃったわ」
「ぬぅぅぅぅ!
うーーーーーん!
悔しい!」
「キャメルさんに聞いてた通り、戦ってる最中に姿を見失った……
姿を消すスキルなんて使われてないはずなのに……」
「くっ、プレイヤーキラーに負けた!?」
包丁次元、蛇腹剣次元、ステッキ次元のプレイヤーが入り雑じるようになってからメタゲームがかなり変動したみたいで、前までの闘技場のようなある種の統一されたかのような定石を全員が使ってくるわけじゃなくなっていた。
それぞれが自分の強みを相手に押しつけていくっていうのが今の闘技場での主流らしい。
「ご主人様!
カイたちが盛り上げてきた闘技場はどうでしたか?
おもしろくなってきたと思いませんか?」
俺が連勝していると聖獣メイドの【カイ=フジン】が現れた。
【キズマイナ】は【菜刀天子】の護衛に最近行っているだろうから、【ミューン】と【カイ=フジン】の二体で頑張ってるのは偉いと思うぞ!
お前たちがボスポジションとして立ちはだかりながら、闘争を煽っているからこそプレイヤーたちの熟練度も上がってきているんだろう。
「勝ち進まないとカイたちと戦えませんからね!
万能メイドのカイに条件付き勝利をすれば豪華報酬も手に入ると公言してますから、あの手この手で勝つ努力をしているんだと思います!」
なるほどなぁ。
俺はすでに天子王宮の宝物庫にあるものだからそこまで惹かれていないんだが、モブプレイヤーたちから見たら喉から手が出るほど欲しいものもあるんだろう。
「ご主人様の宝物庫と比べたら包丁次元にある他の蔵は見劣りしてしまいますよ!
次元天子様の蔵といえば他の【上位権限】レイドボスの蔵よりも多種多様なものがあるとされていますからね。
……他の【上位権限】レイドボスの蔵は見たことないですけど」
逆に他の【上位権限】レイドボスの蔵を【カイ=フジン】が見ていたら逆に驚くぞ。
……そういえば、俺は【深淵域の管理者】と【大罪魔】でもあるがそっちの方の宝物庫は見たことがないな。
今度時間がある時に探してみるか……?
「あと、ご主人様お手製の食事を置いていってもらえると助かります!
【ミューン】が所望しておりましたので!」
あー、そういえば最近【ミューン】に作ってやってなかったな……
とりあえず大量に食材を買い込んで作り置きしておくか!
お前たちが頑張ってるのを見せてもらったからご褒美だ!
「カイもいただいてもよろしいのですか!
それでは万能メイドのカイも食材集めを手伝います!」
そういって駆け出していって、しばらくして戻ってきたときには闘技場を埋め尽くすかのような量の食材が準備されていたのだった……
これを俺に使いきれと……?(困惑)
これは劣化天子が少し憐れですね……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




