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2247話 暗躍の包丁と困惑の3MVP

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【菜刀天子】に【勅聖剣タイア】を使わせるための交渉に行っていたな。

 だが、世界剣樹を生み出す時とは違ってかなり渋ってきていて、ユニーククエストを条件として出してきたな。

 しかも、【菜刀天子】にとってほぼデメリットがない形にするためというかなり足元を見られたものだ。

 リソースを集める方法が問われていないから手段はいくらでも考えられるが、集めないといけないリソース量がかなり膨大なので正攻法でやっていては【カニタマ】討伐総力戦までにユニーククエストを達成するのは難しいだろうなぁ……






 というわけでやって来ました……深淵奈落!

 まぁ、俺のログイン地点が深淵奈落の横穴だからやって来ましたというよりは、既に居ましたが正解だ。

 

 何故ここに来たのかというと無色のリソースを集めるための方法をさっそく思いついたからだ!  

 ルル様が深淵奈落を管理していた時からある程度の機能が回復していたり、使用したものが俺に深淵奈落が譲渡された時点で未使用状態に戻っていたりするわけだ。

 

 それに気づいてもこれまでは活かす方法を全く思いつかなかったわけだが、リソースを集めるためならこれが一番だろう!

 そう言って俺は遺跡の中へと入っていった……








 【意図しない次元渡航の発生を確認……】


 【error!】


 【ability【会者定離】により観測が切断されます】


 【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】



 【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】


 【【1菴 包丁次元】VS【3菴 釣竿次元】&【4菴 十字架次元】&【10菴 望遠鏡次元】】


 【勝蛻ゥ譚。件 縲先キア豺オ蝓溘?邂。逅????代?謦??エ繧ゅ@縺上?3谺。蜈??」蜷郁サ阪?謦??エ】


 【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】


 【包丁が血を求める】


 【十字架が赦しを与える】


 【釣竿が救い上げる】


 【望遠鏡が根源を見破る】


 【Duel Start!】






 

――――――【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】―――――――




 【特異次元 暗黒世界 包丁遺跡】



 「あん?

 ……いえ、何ですかこれは!?

 一見すると遺跡型の次元戦争のようですが、文字化けしていて一部読み取れませんね」



 ちっ、面倒なことに巻き込まれちまったな……

 この【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】を変な遺跡型次元に連れ込んだのは……今回の対戦形式からして【包丁戦士】のやつに違いねぇ。

 喧嘩売ってんのか、ゴラァッ!



 「ウゲゲッ、虚飾聖女と釣竿仙人が味方なのか。

 【包丁戦士】はこの三人の組み合わせ相手に一人で勝てると思ってるなんて頭おかしいんだぞ!?」



 相変わらず頭が切れる割には騒がしいやつだな、このソフトクリーム頭。

 一発拳でも叩き込んでやりたいくらいだが、今回は味方だから我慢するしかねぇか……やってらんねぇ……



 「ふむ、何か勝算があってのことであろうが……

 あやつはいったい何を考えておるのやら。

 【山伏権現】が『面白』がるのも無理はない破天荒ぶりであるな」



 この釣竿のじいさんが味方なのはありがてぇ。

 【ケイトリー=ホウセ】に挑んだ時や【ランゼルート】をMVPプレイヤーでリンチしに行った時くらいしかまともに組んだことはねぇが、頼りになるのは間違いないねぇからな。

 ボトムダウンオンラインの中で単純な戦闘力比較をした時に【ランゼルート】の野郎の次に強ぇのはこの釣竿のじいさんなのは疑う余地すらねぇよ。



 「どうやら、この転送場所も通常の遺跡型次元戦争と同じ部屋のようです。

 ですが……」

 「ケケッ、対戦相手の【包丁戦士】だけがいないんだぞ!

 向こうから始めてきたなら、おれたちよりも先にいてもおかしくはないはずなんだぞ!」

 「実に奇っ怪な状況である。

 よもやよもや……」



 頭脳派プレイヤー二人と戦闘マシーンみたいな一人がいるが、形式がどうもキナ臭せぇ……

 【包丁戦士】のやつ、本当に何考えてやがるんだ。






 天奈、今回も天子としての使命を果たして十字架次元を導いてください。

 頼みましたよ。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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