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2243話 あなぽり

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【キズマイナ】に草原エリアでの穴掘りを依頼していたな。

 とりあえず迂闊なことは喋らせず、ただ穴掘りをさせるということだけで連れていく約束をさせたわけだ。







 というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹の根元!

 昨日の今日で悪いが、さっそく【キズマイナ】に来てもらっているぞ。

 これは後に回せば回すほど効率が激落ちしそうな予感があったからな……

 今までも後回しにはしていたが、そろそろ本格的にやらないといけないと思いやってきたわけだ。



 「ふひひっ、あてぃしはここで穴を掘ればいいわけですねぇぇ?

 どこまで協力できるか分かりませんが、【包丁戦士】さんたちの負担が軽くなるように頑張りますよぉぉ!」



 【キズマイナ】はそう言いながら【底骸剣デュラ】を地面に突き立てて手を翳し、そのまま高らかにスキル発動を宣言していく!



 「スキル発動!【底辺土葬】ですよぉぉ!」



 【キズマイナ】がそのまま【底骸剣デュラ】を握り締めると、ドリルのように刃先が回転し始めて一気に地面をくり貫いていく。

 ……スキル【底辺土葬】って見るたびに違う挙動をしてないか???



 「ふひひっ、地に葬り去るという概念行動をサポートするスキルですからねぇぇ……

 あてぃしの認識次第である程度自由がきくんですよぉぉ!」



 そういうものなのか!?

 思っていたよりは便利そうなスキルだな。



 「仮にもあてぃしが【勇者】として生み出したスキルですからねぇぇ!

 他の【勇者】のスキルと比べると直接的な戦闘には活かしにくいかもしれませんけど、日常生活で使うにはかなり便利だと思いますよぉぉ!」


 

 まぁ、他の【勇者】たちのやつと比べるとな……

 そんなことを言っていると地面の表層は一通り掘り終えてしまったようで、逆ドーム状にくり貫かれていた。

 ……ここまで広く掘らなくてもいいんじゃないか?

 とりあえず一回下の方まで一気に掘って通路だけでも確保したいんだが……



 「ふひひっ、了解ですぅぅ……

 大勢で下まで行くことを想定していたので広めに掘っていたんですけど、やり方を変えてみますねぇぇ!」



 【キズマイナ】はそういうとさっきまでみたいに横移動を混ぜることなく、真下に向かって掘り進め始めた。

 移動方向が一つだけになったのもあってか、掘り下げていくスピードが何段階も上がっていきすぐに【キズマイナ】の姿が地中に消えていき見えなくなってしまった。


 鉱人種族の【石動故智】よりも圧倒的に速いスピードで進んでいそうなのはスペックの高さが故だろうな。

 流石に同じ【上位権限】の【熱狂剣山の地霊鉱爵】が似たようなことをやったらそっちの方が速いとは思うぞ!


 でも、あいつにはそこまで貸しを作っていないから渋られるだろうし、今回は比較的動いてくれる【キズマイナ】を優先したわけだな!

 


 ……だが、【キズマイナ】が一人で掘り進めて行ってしまっているので俺はポツンと一人で取り残されてしまった。






 物寂しさを感じますね……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】 

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