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222/2241

222話 深淵種族の特徴

【Raid Battle!】



 【包丁を冠する君主】




 【菜刀天子】


 【次元天子】【上位権限】【???】




 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【次元をさまよい】


 【冒険者を導く】


 【聖獣を担うが故に】


 【深淵と敵対する】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】


 【ーーー機密事項のため開示拒否ーーー】



 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 今日はルル様のところにいこうと思う。


 聖獣側で三本足カラスについて知らなかったということは、ルル様なら何か知っているかもしれないと思ってのことだ。

 というか、俺の行動範囲でレイドボスに関する情報を吐いてくれそうなのってあんまり選択肢がないからなぁ……










 とりあえず無限湖沼ルルラシアにある、大穴【深淵奈落】に到着した。

 本当はここに直接ログインできるようにしたいが、俺のログイン場所が王宮に固定されてしまったからなぁ……


 ……まあ、どっちにしても入るしかないか。

 そう思い躊躇いなく飛び降りて、秒数を数える。


 1.2.3…………


 989.990.991.992.993.994.995.996.997はいここで【深淵顕現権限】!998.999!




 そして、前回同様バグ技の要領で無限ループゾーンを乗り越えて、ルル様のいる横穴までたどり着いた。



 【Raid Battle!】





 【深淵域の管理者】






 【エルル】




 【???】【上位権限】【ボーダー】







 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】




 【深淵へ誘い】




 【冒険者を堕とす】




 【深き真価を見極め】




 【境界に流転する】




 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】




 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】




 【ーーー深度不足のため未開示ーーー】






 【レイドバトルを開始します】



 どうもルル様~!

 

 「おお、【包丁戦士】ではないか。

 我の与えた力と次元天子が与えた力が合わさった種族、深淵天子の調子はどうなっている?

 あれから少し時間が経っておるから、何度か戦闘は試したと思うのだが……」


 まあ、戦闘はこれでもかってくらいしたけど、ぶっちゃけ天子の力が使えるようになったくらいで、深淵種族側の変化ってあんまりないんだよなぁ……

 たしかに、力の操作とかは格段にやり易くなったし、ルル様の必殺スキルの【堕枝深淵】は制約が解かれた。

 だが、劇的な変化って言われるとそこまで実感はないな。


 「……もしや、話しておらんかったか?

 お前は深淵種族の力の使い方というものを理解しておると思ったが、それでは表層をなぞっておるだけだ。

 真に深淵種族としての力を活用しているとは言えぬな」


 へっ?

 深淵種族の力の使い方?

 そんなの聞いてないぞ!?


 「我が言うのを忘れておったからな。

 それに、まさか【包丁戦士】がそのことをまだ理解していないとはつゆにも思っておらんかった故に話す必要もないと思っておったのだ」


 まじか……

 たしかに俺は深淵種族適正が高いとかアナウンスされてたが……

 いや、でも説明くらいしてくれても良かったのでは……?


 「まあよい。

 今から説明してやろうではないか」


 ルル様、助かります!

 俺にとってルル様は先生的な立ち位置にいるから、教えてもらえるときには素直に聞くようにしている。

 

 「お前は、我が何故ここから出ないのか考えたことはあるかの?」


 ……いや、全く無かったわ。

 レイドボスだしそんなものだと思ってたけど、何か理由があったのか……


 「……そんなことだと思っておった……

 我がここを出ないのは、ここが我の力を一番高める場所だということだ」


 力を高める場所……?

 それはどういうことなんだ?


 「深淵種族はエリアによって発揮できる力が制限されたり、増幅されたりしておるのだ。

 お前は深淵天子という曖昧な種族だからその振れ幅が少ないのかもしれぬが、少なからずその影響は受けておるだろうに……」


 ええっ……深淵種族ってそんな特殊な種族だったのね……

 

 「そして、エリアに滞在している時間によってステータスにプラスの補正が入るのだ。

 我の場合はこの深淵奈落で数えきれないほどの時を過ごしておるから、ここでの補正を受けられるのであれば、宿敵の次元天子にも圧倒できるほどにな……」


 なるほど、つまり俺の場合は滞在時間で考えるなら、一番は新緑都市アネイブル、その次に草原エリアで補正を受けられるのか。

 ……言われてみてよく考えると、レイドボスになっていたとはいえ初心者イベントではなんとなく動きやすかったしその補正が味方していたのかもしれない、あそこは新緑都市アネイブルだったからな。

 

 種族転生してからの本格的な戦闘はそこまでしてなかったから、比較対象が少ないだけのかもしれないが。 


 「そういうことなら仕方ないのう……

 おお、言い忘れるとこであった。

 【荒野の自由】のいる荒野エリアは深淵種族の力が大きく制限されるのだ。

 次元天子が種族的な天敵だとすると、【荒野の自由】はその個性が深淵種族に対して天敵であるからの……

 もし行くことがあれば気を付けるのだぞ」


 荒野エリアか……【短弓射手】といい、俺にとって不利な条件をこれでもかと言うくらいつけてくるな……

 しかも、エリアそのものが適してないってことは、余程縁がないエリアなんだろう……


 ……まあ、こんなこともあるか。










 劣化天子の【包丁戦士】もこれまで本能的に荒野エリアの入り口から逸れてましたからね……

 やはり深淵適正が高いからですかね……


 【Bottom Down-Online Now loading……】


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― 新着の感想 ―
[良い点] 色々な場所にいって自分へのバフがどこでもかかるようにするも良し ずっと同じ場所にいてエリア内において最強になるも良し かなり便利な特性ですね [気になる点] 荒野の自由は深淵種族でも聖獣で…
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