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2186話 傲慢と嫉妬、強くなり続ける相手

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は流刑次元で【夢魔たこす】と【石動故智】に罪科石に【憤怒】と【強欲】の大罪の力を込めてもらっていたな。

 そして【石動故智】は鉱石系プレイヤーということで罪科石のことを知っていたのと、ガーデンバトルで戦った【石動ガンジ】が【石動故智】の家系で一番偉い宗家に当たる存在だと知ったな。

 あれから石動家について本人からの提案もあったのでネットで調べてみたんだが、やはり採掘関係の家系らしいな。

 そこまで規模も大きくないし、世間一般で知られるような家でもないのだが、歴史はかなりあるようだ。

 そのミチを知っている人なら誰でも知っている……みたいな!


 ……俺はトレジャーハンターだが採掘系が専門ってわけじゃないから全く知らなかったけど。









 というわけでやって来ました流刑次元!

 今日もここに大罪の烙印者が来ると【ロイス=キャメル】が言っていたのだが……



 「実力派プレイヤーのオレが来たぜ!

 チビ女、困ってるみたいだな!」

 「ウゲゲッ、【ロイス=キャメル】と【包丁戦士】に恩を売れる機会なら来ないと損だぞ! 後でたっぷりお返ししてもらうのを期待してるんだぞ!」



 今回来たのは【ギアフリィ】と【牛乳パフェ】か。

 それぞれ【傲慢】と【嫉妬】の大罪を烙印されたMVPプレイヤーだが……

 昨日と比べて随分とむさ苦しい絵面になったな、男二人か!

 俺みたいな可憐な乙女がいてホッとしただろ?



 「「別に……???」」



 くそっ、二人揃って否定しやがってっ!

 そういやコイツらはそれぞれ美少女が周りにいたんだったな……

 流石MVPプレイヤー様ってか、ケッ!



 「何拗ねてんだよ……」

 「ケケッ、完全に自爆なんだぞ!」



 ……まぁ、いいか。

 俺だってイケメンが俺と瓜二つのやつにゾッコンだし!

 勝ったな!(確信)



 それはそうと、お前らには大罪スキルを使ってもらう必要がある。

 準備はいいか?



 「流刑次元なら準備も不要だぜ!」

 「ケケッ、大罪域の風が既に吹き荒れてるから問題ないんだぞ!」



 それなら各々発動してくれ、俺は罪科石を手に持っておくからな!

 


 「大罪スキル発動!【傲慢光陽】だぜ!」

 「大罪スキル発動!【嫉妬矢倉】だぞ!」



 【ギアフリィ】と【牛乳パフェ】が大罪スキルを発動させると、これまでの例に漏れることなく罪科石が大罪スキルのエフェクトを吸い取り始めていった。

 いつも思うが、まるで掃除機だよな!?



 「よしっ、これで終了だぜ!

 特にオレたちが苦労することも無かったから楽勝だったぜ!」

 「ケケッ、こんな鉱石もあるんだな。

 おれも戻ったら探してみるんだぞ……」



 これで七つの大罪のうちの六つが無事に集まったわけだ。

 あとは俺の【暴食】を喰らわせたら終了だがそれは明日にしておこう。

 協力させておいてなんだが、こいつらには隠しておきたいし。


 

 「それはそうと、お前のところにいる【マキ】がかなり強くなってるぜ!

 この前遺跡型の次元戦争で戦ったら苦戦させられたんだが……」

 「ウゲゲッ、お前もか!

 おれは負けたんだぞ……

 元々【マキ】相手には全敗だったから前と勝敗は変わらないが、前までは相性のせいで負けてただけなのに今は実力もつけてきたから勝ち目が全く視えなかったんだぞ!」



 【マキ】、そんなこと言ってなかったのにしれっと勝ってたんだな!?

 ……まぁ、【マキ】は俺と【ロイス=キャメル】が集中して特訓しているからな!

 あいつの【修練武器超位解放】は【ランゼルート】にタイマンで勝てる可能性がある破格の性能だし、それに【マキ】本人が最上級のVR適合者で教えたこと全ての飲みこみが早すぎるのもある。


 将来的には俺と【ロイス=キャメル】の全ての技能をマスターしているかもしれないぞ?



 「ウゲゲッ!?

 それは嫌すぎるんだぞ……

 ただでさえ勝てない相手が強化されるなんて散々なんだぞ!」

 「要するにそれ以上のペースで強くなればいいってことだろ?

 上等だぜ!」



 そうして【マキ】や他のMVPプレイヤーに関するトークをしながら残りの時間を過ごしていくのだった……





 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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