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2149話 トッププレイヤートレイン

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【虫眼鏡踊子】と連携の練習をしていたな。

 ぶっつけ本番でもそれなりに動けたが、やはり前に共闘した時よりも微妙に動き方が変わっていたのでその認識を擦り合わせ出来たのは有意義だったと言えるかもしれないな!






 というわけでやって来ました封印の森ダンサムント!

 ここで昨日と同じ様に【虫眼鏡踊子】と行動を共にするわけだが、昨日で肩慣らしにをしたので本格的に大胆な行動をしてみたいところだ。



 「大胆な行動!?

 【包丁戦士】ちゃん、ヤル気満々ね~!

 お姉さん嬉しいわ!」



 ……なんか含みのある言い回しだが、突っ込むとやぶ蛇な気がするのであえて深入りはしないでおこう。

 大胆な行動と言っても向こうの2つ名持ちプレイヤーを俺たちに引きつけるってだけだ。

 他の味方への負担を一気に減らして、一旦戦線を安定させたいと思ってな!

 

 俺の生存能力なら最悪大人数に囲まれたとしてもしばらくは生き残れるだろうし、時間稼ぎくらいにはなるだろ。



 「人柱になるってわけね?

 それで私は何をすればいいのかしら」



 特別何かしてもらう必要はないな。

 昨日と同じ様に俺と一緒に戦って隙を埋めてくれると助かる。

 それがあるか無いかで稼げる時間が天と地ほど変わってくるし!



 「了解よ!

 2つ名持ちを集めるのは【包丁戦士】ちゃんに任せていいのよね?」



 当然だ、プレイヤーキラーとしての悪名……この際存分に使わせてもらうぞ!










 「出たぞ、【包丁戦士】だ!」

 「みんなで囲んで仕留めろ!」

 「一人では無理だったけどみんなで挑めばトッププレイヤーキラーでも倒せるわ!」

 「狂人、死ねぇぇぇぇぇ!」

 「チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!」

 「アルバロス1号ちゃんの仇!」


 

 俺がひたすら目立ちながら戦場を歩いていった結果、滅茶苦茶プレイヤーが俺の後ろを追撃してくるようになった。

 まるでトレインしている気分になってくるなぁ~(しみじみ)



 「【包丁戦士】ちゃん、皆にモテモテね~!

 ……流石にこれだけヘイトを集めてるのはドン引きしちゃうけど」



 わりと俺を肯定してくれている【虫眼鏡踊子】だが、流石にこの光景を見て擁護は出来ないみたいだった。

 まぁ、仕方ないが……

 俺だって他のやつが同じ光景を作ってたらドン引きする自信はあるぞ!



 「【包丁戦士】様、お覚悟を!」

 「当然ですよ、生産プレイヤーなら!」



 うおっ、これは流石に想定外っ!

 【トランポリン守兵】お嬢様と【釣竿剣士】の南北トッププレイヤーが揃ってしまったぞ!?

 かかるとしてもどっちか1人くらいだとたかをくくっていたんだが、これは非常にまずい!

 


 「釣竿一刀流【霧祓】!」

 「スキル発動!【近所合壁】!」



 二人が連携して技とスキルを放ってきた。

 【トランポリン守兵】お嬢様が遠隔で設置したトランポリンを足場にして【釣竿剣士】が跳ね回りながら俺の後ろに回り込んで釣竿による斬撃を放ってきた!


 くっ、その動きは対応しきれないっ!

 防御が間に合うか……?



 「ここでお姉さんの出番よ!

 スキル発動!【獣王無尽】!」



 【虫眼鏡踊子】は全身から輝くオーラを纏い身体強化を施した後、突撃してきた【釣竿剣士】を突き飛ばしていった。

 俺を一直線で狙ってきていたこともあって不意を突かれた【釣竿剣士】はそのまま木に叩きつけられていった!

 ナイス、【虫眼鏡踊子】!



 「【釣竿剣士】がやられたっ!?」

 「でも数で押せば何とかなるはずだ!」

 「トッププレイヤーがこっちにもいるからな!」

 「ワタクシが後方支援いたしますわ!

 皆様は気兼ねなく攻めてくださいまし!」



 【釣竿剣士】を吹き飛ばしてもまだまだ攻め手は緩まない。

 後方に無傷の【トランポリン守兵】お嬢様がいるから足場の確保や防御を的確にしてくるからモブプレイヤーたち一人一人が厄介な存在に仕上がってしまう。

 【釣竿剣士】が復帰してくるまでに片付けないとなっ!







 その後、【釣竿剣士】が気絶状態から復帰してきたところで俺と【虫眼鏡踊子】は死に戻りすることとなった……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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