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2111/2264

2111話 ガーデンバトルの開始と助っ人次元

 【ガーデンバトル】


 【侵攻側【天昇箱庭 土遁科&金鉱科&水流科&灯火科】VS防衛側【底下箱庭 包丁次元&蛇腹剣次元&ステッキ次元&パイルバンカー次元】】



 【終了条件 防衛側のリーダーとして選出されたプレイヤーの離脱、制限時間の経過完了、侵攻側のプレイヤーの全滅】


 【異次元の風が吹き荒れている】


 【異科の力が激しく脈打つ】






 【包丁が血を求める】


 【蛇腹剣が激しく取り巻く】


 【ステッキが色を指し示す】



 【土遁が世界を惑わす】


 【金鉱が世界に富をもたらす】


 【水流が世界を繋ぐ】




 【Duel Start!】


 【ゲーム運営からのアナウンス】


 【箱庭間の戦いでは異なるリソース管理、ライフ管理が行われます】


 

 【サーバーダメージ】


 【底下箱庭側プレイヤーの防御力がダウンしました】


 【天昇箱庭側プレイヤーの攻撃力がダウンしました】


 【天昇箱庭側プレイヤーの防御力がダウンしました】



 おっ、これは【東雲あすか】や無言剣士たちとやったサーバーアタックの成果か!

 向こう側から受けた影響も残っているみたいだが、そっちは【山伏権現】が少し治してくれたっぽいな。


 


 それはさておき、前回の同じ相手なのか!?

 てっきり別の相手が来ると思ってたんだがな……

 だが、前回と攻守が反転したと考えたら同じ組み合わせというのも納得できる……か?



 「守りに徹しているのと、攻めていくのどちらかしか得意ではないプレイヤーがいたら不公平になるから……という理由はありそうですね。

 ですが、こちらも向こう側も一つ陣営が増えていますね?

 そこも戦況が変わる要素になると思いますよ」



 今回の助っ人はパイルバンカー次元……つまり【ギアフリィ】が来るってわけか。

 向こう側も灯火科が増えているがそれもこっちと同じ様に一人か二人くらい増えている感じだろう。

 何かの事情で待機する次元が発生してしまったみたいだから、そこに在籍してるMVPプレイヤーともう一人連れていけるって【菜刀天子】が言ってたし。



 「ようチビ女!

 実力派プレイヤーのオレが助っ人に来てやったぜ!

 大船に乗った気持ちでどーんと構えておいてくれよな!」



 さっそく俺の前に顔を出してきたのは金属鎧を着込んで腕にパイルバンカーを装備した赤髪の青年……【ギアフリィ】だった。

 相変わらずの【傲慢】さも健在だが、実力には申し分ないので存分に頼らせてもらうとしよう。

 だが、さっき【検証班長】と確認した時にはいなかったよな……

 何で急に近くに来れたんだ?

 俺の気配察知に引っ掛からなかったし。



 「それは開始ギリギリにログインしたきたからだぜ!

 危うく参加し損ねるところだったからギリギリセーフだ!」



 おいおい、こんな大事な戦いの時に遅刻とは勘弁してくれよ……

 そんなことになったら天昇箱庭側だけ戦力が増えているとかいう最悪な盤面になりかねなかったので、本当に肝が冷えるな……


 それと……お前の後ろにいるやつは誰なんだ?

 パイルバンカー次元のプレイヤーか?


 俺は【ギアフリィ】の後ろで控えていたプレイヤーを見てそう尋ねてみた。

 何せ見覚えのないプレイヤーだからな!

 もしかしたらステッキ次元とか蛇腹剣次元、あるいは包丁次元のプレイヤーという可能性も全然あり得る。



 「ん?

 こいつか?

 おい、挨拶しておいた方がいいぜ!」

 「オーダー承認するにゃ!

 個体名称【ベラボット】って言うにゃ!

 よろしくにゃ!」



 何かふざけた口調で、所々違和感のあるワードを使ってきているな?

 アンマッチ感がハンパないんだが……



 「この女は【ベラボット】。

 猫型のロボット……のロールプレイングをしている変なやつだぜ!」

 「個体名称【ベラボット】への口撃を確認したにゃ!

 ぶっ殺すにゃ!」



 そう言いながら【ベラボット】と呼ばれたプレイヤーは拳で【ギアフリィ】に殴りかかっていった……いや、両手に握られているのは銃か!

 これはまさか二丁拳銃での近距離戦闘スタイル……ガンカタじゃないか!?

 

 中々珍しいスタイルだな。

 そしてその動きを見ながら【ベラボット】の外見を観察していく。

 身体は人体というよりは機械のパーツに換装されており、頭には金属の猫耳が生えている。

 


 「さっそく気がついたみたいだな!

 【ベラボット】は複合種族の猫機人に種族したプレイヤーなんだ!

 獣人と機戒種族の複合で、素早さと防御力を兼ね備えた面白いやつだぜ!」



 そう言いながら【ギアフリィ】は【ベラボット】のガンカタ攻撃を器用にパイルバンカー全体を使って防御し続けている。

 あれだけ大型の武器を正確に防御に回せるのは実力あってこそだ!


 

 「……個体名称【ベラボット】、クールダウン完了にゃ!

 そしてマスターからのオーダーも遂行完了にゃ!」



 マスター?



 「何だか知らないけど勝手にマスターとか呼ばれちゃってるんだぜ!

 機械っぽいロールプレイングの延長線上の話だと思うけどな!」

 「助っ人のパイルバンカー次元の二人の戦力は申し分ないみたいですね。

 これなら天昇箱庭側からの侵攻も止められるかもしれません、ボク……【検証班長】も含めて一緒に頑張りましょう!」

 「お、おう……よろしくだぜ」

 「協賛、了承にゃ!」



 しれっと流れで【ギアフリィ】たちへ挨拶を終えた【検証班長】。

 こういう時短テクは見習うべきところだよな……




 役立つといいですね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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しゃあっ!ギアフリィだ!これが!見たかった!FOOOOOOOOOOO! 戦力的にはランゼルートの方が嬉しいだろうけど!いろんな所が対比になってるこのペアが!見たかった! 深淵と天子と大罪の包丁戦士と機…
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