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2109/2264

2109話 無自覚な作戦

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【マキ】とガーデンバトルの戦場である【Battle Garden 地動戯場 (未定)】を見て回りつつ、不都合な点を聞いていたな。

 【ロイス=キャメル】はそこまで問題視していなかったが、【マキ】が森の中でめちゃくちゃ弱いということを聞いてしまったのでこれをどうするのか決めておかないとな!









 というわけでやって来ました【Battle Garden 地動戯場 (未定)】!

 ここで昨日までに【マキ】や【ロイス=キャメル】から聞いた情報を【検証班長】と共有しておこうと思うぞ!



 ……そして話してみると。



 「その辺りは想定済みです。

 分かっている戦力の分は流石に計算して陣地作成してるよ」



 そうなのか?

 それだったら【マキ】の問題はどう考えているんだ?



 「そこは抜かりなく考えてありますよ。

 この戦場はある程度見て回ったと思いますが疑似ほのぼの市場をボクが作っていたのは見ましたか?

 あの場所で【マキ】さんには陣取って戦ってもらおうと思っています。

 あれくらいの広さがあれば【マキ】さんも戦いやすいと思いますから。

 その方が色々と都合がいいからね」



 あー、確かにほのぼの市場みたいなところは作ってあったな。

 あそこくらいの道幅があれば確かに【マキ】くらいリーチの長い蛇腹剣の使い手でも不自由なく戦えるだろうな。

 だが、それだと【マキ】の行動範囲も狭くなるし、あれだけの戦力を一ヶ所に留め置くのは勿体なくないか?


 俺が【検証班長】にそう問いかけると不敵な笑みを浮かべながら答えてくれた。

 


 「そこは問題ありませんよ。

 ガーデンバトルでは侵攻側が防衛側のリーダーを倒さないと勝利になりませんからね。

 MVPプレイヤー級の実力があればリーダーの可能性があるのでこぞって目立つところにいる【マキ】さんを狙いに来るでしょう。

 なので【マキ】さんはむしろ休まる暇がないと思うよ?」



 そ、そういうことか!?

 【マキ】をフル活用するためにあえて目立つ場所に配置するってことか!

 他は森の中ってことを考えると、狙いやすいところにいる【マキ】は格好の的だろうしな。

 


 「無敵になることが出来るabilityを持っているのも都合がいいね。

 ピンチになったらそれで時間を稼ぐことも出来るでしょうし、【マキ】さんの単体性能は今やかなり高いですから周囲に仲間がいれば簡単に敗れることもないでしょう」



 なるほどな、【検証班長】なりの作戦ってわけだ。



 「それに【マキ】さんが目立ってくれたら本命の【包丁戦士】さんが裏で動きやすくなるはずです」



 つまり【マキ】に囮になってもらうというわけだな!

 中々【検証班長】も悪だなぁ?



 「立派な作戦と言ってください。

 とはいえ本人に囮と伝えてしまうと動きに違和感が出てしまうと思うのでその意図は伝えておかないほうがいいだろうね?」








 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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