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2108/2115

2108話 みはるん

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日はガーデンバトルの戦場となる場所の【Battle Garden 地動戯場 (未定)】で【ロイス=キャメル】と話していたな。

 【ロイス=キャメル】がしばらく現れなかった理由とか、戦場をどう構築していくのかについて聞いていたが俺が有利なように構築された森の戦場というコンセプトはここまで来たら変えようがないので【ロイス=キャメル】としてもそこに準じつつ、コンセプトを壊さないようにして新たな仕込みをするつもりだということだ。


 【検証班長】と【ロイス=キャメル】の合作戦場とか相手をするなら恐怖でしかないよな……








 というわけでやって来ました【Battle Garden 地動戯場 (未定)】!

 今日も今日とて来てみたわけだが、最近見なかった【マキ】が俺の前に現れた。



 「あっ、変態お姉さんだ~!

 やっほ~!」



 相変わらず間の抜けた喋り方だが、【マキ】もきちんとこの戦場に来ていたんだな。

 


 「うちも結構来てたのに変態お姉さんにはこれまで会えなかったよ~!

 何でかな~?」



 活動していた区域が違ったか、活動時間が違ったのだろう。

 【マキ】はわりと不規則な時間帯にログインしているだろ?

 そういうすれ違いもあるってわけだ!

 会う約束をしてなかったならなおのことそういうすれ違いもおきやすいだろうし、仕方ないだろうよ。

 

 ……それで、【マキ】はここで何をしていたんだ?



 「うちは蛇腹剣次元のプレイヤーのみんなと一緒に出来上がったこの場所をグルグルと歩いてたよ~!

 したことないけど、遠足みたいで楽しかったよ~」



 遠足をしたことないという【マキ】の境遇を考慮すると闇の深い発言だが、まぁ、本人が楽しんでくれているのでヨシとしておこう。

 それで、回ってみて何か気づいたこととかあったか?

 俺は慣れた地形に近いから特に違和感とかは感じなかったんだが……



 「うーん、そうだね~

 蛇腹剣を思いっきり振り回したら木がいっぱい生えてるところだと上手く攻撃できないかも~!

 広いところもあるからそこなら何とかなるかもだけどね~!」 



 そうか、俺、【ロイス=キャメル】、【マキ】の中でも一番攻撃のリーチが長いのは【マキ】だからな……

 障害物が多い地形だと戦闘に支障が出てしまうのも無理はないか。

 特に【マキ】の【修練武器上位解放】は5メートルくらいある巨大蛇腹剣だし、全てのMVPプレイヤーを含めたとしても幅の狭い戦場は戦いにくいだろうよ。

 【検証班長】はこの辺りどう考えているんだろう……?

 また今度聞いてみるか!



 「変態お姉さんとしゅぎょーしてたけど、こういう場所で戦う方法はよく分からないよ~!

 次元戦争でも蛇腹剣次元だけで森みたいな場所が戦場のときは全部負けてたもん」



 おぉう……

 それは致命的弱点だな……

 それはむしろ俺じゃなくて【ロイス=キャメル】に森が戦場の時の戦術を習いに行った方がいいんじゃないか?



 「あっ、それいいかも~!

 今度お願いしてみよ~!

 ありがと変態お姉さん!」



 そうかそうか。

 こういう意見を素直に受け取れるのも幼い無垢な【マキ】だからこその強みなのかもしれないな。

 柔軟なスポンジみたいな吸収力で色んなことを取り組んで学習して強くなって来ているからな!

 そこは俺を含めてみんな評価しているので凄いことだと思うぞ!



 「えへへ~!

 照れちゃうよ~!」





 確かに見張りたくなるような成長力ですね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】


 

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