表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

208/2228

208話 狂い咲く暴食の悪魔(挿絵あり)

 【Raid Battle!】





 【寄生魚 ジェーライト】




 【荒れ狂う魚尾砲(廻)】




 【寄生魚】【深淵使徒】【復刻版】







 【包丁戦士】




 【最上級深淵適正者(寄生依代)】




 【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】






 【聖獣を担うが故に】



 【深淵へ誘い】



 【聖邪の境界を流転させる】





 【レイドバトル同時発生につき難易度が上昇します】





 【正規のレイドボスではない者が混ざっているため、大幅に難易度が低下します】





 「来いよお前たち、先輩プレイヤーの俺がいっちょ揉んでやるぞ!

 さあ、真の初心者狩りパーティーの始まりだぁぁぁぉぁぁぁ!!!!

 ははははははははは!!!!!」


 今日も元気にプレイヤーキル!

 禍々しいバニー服姿になった俺は、その辺に落ちていた初心者モブプレイヤーに包丁を突き刺しては、恍惚とした笑みを浮かべている。


 くくく、逃げれない相手をいたぶれるのは最高だ!

 なにせこのレイドボス専用の第二階層は出口がない。

 一度足を踏み入れてしまえば、それは命が散るのに等しいってわけだ。


 「先輩……外道だとは思ってたッスけど、まさかのチートッスか!?

 プレイヤーがレイドボスになるなんておかしいッスよ!」


 チートじゃないわ!

 正常、正統な手段でこうなってるの!

 俺の言ってること分かるか?


 なんか【バットシーフ】後輩にチート扱いされたので否定しておく。

 

 俺の獲物はここにいる全てのプレイヤーだ、もちろん後輩である【バットシーフ】お前も例外じゃない。

 俺に喰われたくなければ、全力でかかってきな!


 「言われなくてもやってやるッス!

 先輩の薄い胸、借りさせていただくッス!」


 「お姉さま!

 ワタシも、このケダモノを排除できるなら今まで以上にかんばります!」


 「なぜ、こんなことに……

 ワタクシは初心者プレイヤーの皆さま方と楽しく攻略できたら……そう考えておりましたのに……

 残念ですわ!」


 なんか秒速で俺への好感度が激落ちしているような気もするが、この次元の俺への好感度なんて元々ほぼ底辺に近いところにあったし、これ以上落ちたところで今さら感しかない。


 だからこそ、思いっきりイケるってわけだ!


 スキル発動!【魚尾砲撃】!


 【≠^〇^∠#†∠^≠「「#≠#Ж「ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ】


 慟哭と一緒に俺の顔のカットインがエリア全体に流れた。

 バニー服姿の可憐な乙女の貴重なショットだ、極太レーザーと一緒に目に焼き付けておけよっ!


 「ぐわああああ!!」


 「う、腕がっ」

 

 「こいつ本当にプレイヤーか!?」


 「いや、イベントNPCでしょ……」

 

 「でも、俺のクランのリーダーは有名なプレイヤーって言ってるぞ?」


 「俺のところのリーダーも同じこと言ってる!」


 「でも、悪名も凄いらしい」


 「「「「「わかる」」」」」


 おん?

 勝手に分かるな!


 俺は臀部から生えたウナギ尻尾を横凪ぎに動かし、極太レーザーをキンブレを振るかのようにぶるんぶるん回した。


 「「「「うわああああああ」」」」


 纏めて初心者プレイヤーたちを凪ぎ払っていく。

 これがレイドボスの全能感っ!!

 無双ゲーをやっている気分だ!


 だが、レーザーで遠隔攻撃だけってのも芸がないよな?

 俺の包丁は血に餓えているからな、お前らのやつ吸わせてもらうぞ!


 俺は極太レーザーを維持したまま後方に向けて放ち、それを推進力にして高速移動を開始した。

 ジェー特有の直線移動という癖のある移動方法だが、極太レーザーを小刻みに揺らすことによってジグザグに進行していく。


 「先輩!

 動きが気持ち悪いッスよ!」


 それはどーも!

 誉め言葉として受け取っておくぞっと!

 

 俺はジグザグ移動で【バットシーフ】後輩の背後に回り込み、背中の中央に包丁を突き刺した。


 「うっ、いくらなんでもつよ……すぎ……ッス……」


 意気込んでいた【バットシーフ】後輩だったが、包丁による傷から光の粒子が漏れだし、死に戻りすることとなった。


 さて、次は……

 お前だぁ!


 次の標的は燕尾服女。

 

 「くっ来るなぁ!」


 やなこった!

 

 俺はレーザー噴射によるジグザグ移動で遠くから飛んできている弓やボウガンなどの遠距離攻撃を回避しつつ、燕尾服女に接近した。

 俺が接近するとサーベルを抜いて牽制をしてきているが、レイドボスになった俺にそんなちゃちなものが通用すると思ってるのか?

 俺は強化された身体でサーベルによる攻撃を易々と回避していく。

 ま、ちょろいな。


 代わりと言ってはなんだが……

 お前には俺の十八番を喰らわせてやる!

 ほいっ、袈裟斬りだ!


 俺が放つ斬撃の中でも最も使用する軌道のものを放ち、左肩から右腰にかけて包丁で一気に切り裂いた。


 レイドボスの腕力で振るわれた包丁の前に、底辺種族の身体など紙装甲にも等しい。

 あっさりと燕尾服女の身体の向こう側まで見通せるようになった。

 光の粒子となった燕尾服女も死に戻りしたようだ。



 さあさあさあさあ!!

 お前らはこんなものかぁ?

 もっと面白いもの見せてくれよぉぉぉ!!

 はははははははははひははははは!!!








 狂い咲く暴食の悪魔の行き着く先とは……




 【Bottom Down-Online Now loading……】

ブックマーク200人突破しました!

こんなにも多くの人に見てもらえて嬉しいです!


今後ともよろしくお願いします!



2021/08/02

レイドボスと化した【包丁戦士】の挿し絵を追加しました!


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 包丁戦士の攻撃を避ける訓練をしていたバットシーフならまだなんとかなるかも  [気になる点] 難易度低下してるんですかねぇ 人型になったことで攻撃が当たりにくくなってますし 包丁戦士もプレ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ