2075話 がんばれ♥️がんばれ♥️
【Raid Battle!】
【海溝都市の魚人妃】
【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】
【深海溝神魚人】【トップアイドル】【Atlantis World Online(擬似)】【中位権限】
【異なる世界の理により顕現し】
【それでも深海の同胞として】
【その地位を保つ】
【邂逅を望むもの】
【海溝に潜むもの】
【改稿されしもの】
【開港されしもの】
【その力が重ねられたとき】
【本来の物語とは歪んだ進行へと変化し】
【新たに紡がれていく】
【切望する想いをかの者へ届かせよ!】
【レイドバトルを開始します】
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】
【Duel Start!】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【双真ナル】の協力のもと【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】を疲弊させる方法を編み出していたな。
ただ、あれをやると【双真ナル】が肩で息をするほど疲弊した状態で戦闘開始となるので諸刃の剣だ。
本格的に攻略を決めた場合にこのパターンを組み込むかどうか悩むところだ。
「とりあえず今日はやらないパターンで挑んでみようか!
はじめにやっちゃうと疲れて他のことが試せなくなるからね!」
それもそうだな。
初っぱなからやることでもないか。
だったら昨日はじめに話していたみたいにトライデントを妨害せず、水の膜も発生させないパターンでいこう!
それでどこまで行けるのか確かめたいところだ。
「了解!
行けるところまでいってみよう!」
……というわけで死に戻りせずに戦闘継続すること20分。
そこそこ長時間戦えるようになってきたな!
とはいえ戦えるだけなのでまだ明確な勝ち筋はないが。
「スキルも最低限で、チュートリアル武器が攻撃メインだとどうしてもダメージレースで負けそうだよね。
それに先に息切れするのもこっちだろうからなおのことだよ」
それだけ向こうとこっちは地力が違うってわけだな!
こっちが唯一勝っているのは二人いるという数のアドバンテージくらいだろう。
それを活かす戦術があればいいんだが……
「それこそ私と【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】だけが疲弊するトライデント止めまくり作戦が該当しそうだけど、数の利を活かせる他の手段も欲しいよね」
それならここからは手数で攻撃してみるか!
スキル発動!【深淵纏縛Ч】!
俺が発動させたスキルによって身体と服装が作り替えられていく。
すると、俺の服装はチアガール服へと変化していた!
黒と黄色が基調の衣装で、肌の露出はそこそこ多いな……
そして手首には黒と黄色のボンボンが取りつけられていった。
……よく見るとこのボンボンみたいなものは蜂の巣だったわ、こわっ!?
そしてスキル発動!【衆合巣蜂】!
俺が追加で使用したのは深淵スキルの【衆合巣蜂】だ。
これによって小型の深淵蜂たちがどんどんと手首のボンボンから生み出されていき、【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】へと襲いかかっていった。
「手数ってこういうことね!
予想してたのとは違ったけど思考方法としては確かに今まで試して無かったよね。
……これもトライデントに触れてるけど妨害扱いにならないみたいだよ!?
これはまた朗報だね」
【渡月伝心】と【衆合巣蜂】は判定をすり抜けられるのか……
ただ、深淵蜂たちの攻撃力は低めなのと状態異常もそれほど効果的ではなかったので劇的に戦況を変えられるかというと微妙そうではあるな。
まぁ、天板落とし攻撃の判定の考察材料が増えたのと地道に戦う場合でも【衆合巣蜂】とチェーンバのチアガール服での戦闘をしていけば検証の邪魔にならないってことが分かっただけでもヨシとしようか。
「地道ではあるけど、敗北パターンを踏まずに使える手札の見極めが出来るようになってきたからね!
これを進歩と言わずしてなんと言うんだろう。
案外私たちいいコンビなのかもしれないよ」
胡散臭さは拭えないが、悪人ではないだろうし何より俺に合わせて行動を尊重してくれるのがやりやすい。
あと、俺の手札を何故かとことん把握されているのもあって【双真ナル】側も合わせやすいんだろうな!
そろそろその辺りも探っていきたくなってきたぞ……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】