2074話 連続で……やってみた!
【Raid Battle!】
【海溝都市の魚人妃】
【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】
【深海溝神魚人】【トップアイドル】【Atlantis World Online(擬似)】【中位権限】
【異なる世界の理により顕現し】
【それでも深海の同胞として】
【その地位を保つ】
【邂逅を望むもの】
【海溝に潜むもの】
【改稿されしもの】
【開港されしもの】
【その力が重ねられたとき】
【本来の物語とは歪んだ進行へと変化し】
【新たに紡がれていく】
【切望する想いをかの者へ届かせよ!】
【レイドバトルを開始します】
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】
【Duel Start!】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】の新たな行動パターンである水の膜の回復力と防御力を突破できずにログイン時間ギリギリまで粘ってみたがタイムオーバーで終わってしまった。
あれに包まれているだけで継続的に回復していってしまうし、防御力も大幅に上がってしまうので全く勝ち目が見えなかったぞ……
「回復してきたということはそれだけピンチだと【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】が感じたんだろうけど、私の攻撃がそんなにも効いていたのかな?」
可能性は高そうだな。
あの傷口を徹底的に痛めつける嫌がらせのようなスキル【海砂利水】は上手く使えば効果覿面なのだろう。
だが、その突破口が見つからないうちに使ってしまってまた水の膜を張られてしまったら太刀打ち出来ないし、一旦は温存しておいて別の攻略方法を探したいところだ。
水の膜は俺がいない時で余力があったら自力で突破する方法を見つけてほしいぞ!
「欲張りな要求だね!?
でも、やれそうだったらやっておくよ」
まぁ、【双真ナル】ならそう言いながらも試してはくれるだろう。
長い付き合いというわけではないが、ここ数日間を共にしているだけあってどういうやつか何となく分かってきたからな!
というわけで現在のNG行動はスキル【海砂利水】とトライデントの妨害だ。
【海砂利水】というよりは傷口を抉る行為……っていうのが正解だろうが。
「戦えば戦うほどどんどん縛りが増えていくのが辛いね」
だが、それでも戦わなければ生き残れないのだ!
使っても問題ない行動を選び抜くのが今回の戦いだろうし、根気強くいこう。
それにしてもあの【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】は今のところトライデント以外の攻撃を能動的にしてこないな。
天板落とし攻撃はこっちが妨害した時だけだしな。
「考えてみるとおかしな話だよね。
私たちを倒し続けるなら天板落とし攻撃を連続で使い続ければもっと簡単に倒せるだろうし」
……もしかしたら結構でかめなのを生成しているから疲労度とか、リソースの問題で使用をためらっている可能性はあるな。
ちょっと今日は路線変更して天板落とし攻撃を誘発させ続けてみるか!
死に戻り場所もここで固定だし、使わせ続けたら何か変化があるかもな!
「それは『面白い』発想だね!
いいよ、やってみようか!
スキル発動!【輝毒呃洛】!」
【双真ナル】はスキル【輝毒呃洛】で毒結晶を地面から生み出すことでさっそくトライデントを妨害していった!
すると案の定天板落とし攻撃が来たのでそれをあえてそのまま受けてすぐに死に戻り。
そして、再びトライデントを【双真ナル】がスキル【輝毒呃洛】で受け止めていった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……
どっ、どう……かなっ!?」
……それを繰り返すこと20回ほど。
何とレイドボスである【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】に疲弊の色が見えはじめてきたのだ!
やっぱりこたつの天板を生み出すのは相当疲れるようだな。
とはいえ、俺たちも……というより【双真ナル】も間髪入れずにスキル【輝毒呃洛】を使っているので向こうと条件は似たようなもので、肩から息をしている状態になっている。
複数人で挑んでいるからまだマシだが、単独で挑む時にはこうやって疲弊させる作戦は絶対取れないだろうな……
ここぞとばかりに酷使していますね……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】