表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2073/2210

2073話 水の膜

 【Raid Battle!】


 【海溝都市の魚人妃】


 【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】


 【深海溝神魚人】【トップアイドル】【Atlantis World Online(擬似)】【中位権限】


 【異なる世界の理により顕現し】


 【それでも深海の同胞として】


 【その地位を保つ】


 【邂逅を望むもの】


 【海溝に潜むもの】


 【改稿されしもの】


 【開港されしもの】


 【その力が重ねられたとき】


 【本来の物語とは歪んだ進行へと変化し】


 【新たに紡がれていく】


 【切望する想いをかの者へ届かせよ!】


 【レイドバトルを開始します】




 【邂逅次元 海光カイコウ海溝】



 【意図しない次元渡航の発生を確認……】


 【error!】


 【ability【会者定離】により観測が切断されます】


 【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】




 

 【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】


 【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】


 【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】


 【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】

 

 

 【包丁が血を求める】


 【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】


 【Duel Start!】




 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【双真(ふたま)ナル】と【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】から天板攻撃をされないための行動について調査していたな。

 とりあえずはトライデントを防がないように立ち回ることでしばらく戦えそうな感じだったのでその方向で進もうと思っているぞ!

 ただ、昨日は最終的に間違えてクセでトライデントをパリィしてしまって天板落とし攻撃を受けて死に戻りしてしまったので、繰り返さないように気をつけないとな!



 「咄嗟に手が出てしまったのは分かるし、私も似たようなことはしそうになったから必要以上に気にする必要はないと思うよ。

 それよりもこっちが不慮の事故で死に戻りさせられる可能性は減らせるんだから、あとは【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】の他の行動を引き出させて負け筋を一つ一つ潰していくしかないね!

 一緒に頑張っていこう!」



 あぁ、そうだな。

 そのためにも結局は戦闘を続けていって毎回勝ちにいく必要があるわけだ!

 正直ある程度の水準までのプレイヤーだったら全てに全力を出し続けるのはそれだけで心が折れるはずだ。

 ある程度の水準っていうのは2つ名持ちプレイヤーの中でもかなり上位の方までいくレベルだぞ?


 だが、俺はその水準を精神的に超えている自信はあるし、【双真(ふたま)ナル】も熟成された精神性を持っているだろうからこの辺は全く心配はいらないだろう。







 ってことでさっそく戦闘を開始しているわけだが……



 「今までよりも順調に戦えるようになってきたね。

 短時間で連続で同じレイドボスと戦い続けているからか、身体が慣れてきて自然に動くようになってきたよ」



 それは俺も同じくだな。

 この挑戦形式はかなり鬼畜寄りだが、継続戦闘が可能なプレイヤーなら逆に時間に無駄のないリベンジが出来るのでプラスに働くというわけだ!

 こう考えるとありがたいのかもしれないな!



 「それなら慣れたなりの戦い方を見せないとね?

 スキル発動!【海砂利水】!」



 【双真(ふたま)ナル】はそう叫びながら【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】に切りかかっていき、砂利の混ざった海水を双剣擬きに纏わせながら傷口を抉っていく。

 

 これは次元戦争でかつて長剣モブプレイヤーも使っていた深海スキルだな!

 傷口に対して特攻のある変わったものだが、同じところを連続して攻撃できる技量がないと使いこなせないスキルだ。

 それを意気揚々と使っていく【双真(ふたま)ナル】はそれが可能な実力者ってわけだ!

 相変わらず心強い!




 だが、ここで【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】は新たな行動パターンを見せてきた。



 「全身を水の膜で覆ってきたね!?

 これは防御スキルなのかな?」



 これまで見たことのないものだが、あれだけ全身を纏っていたら防御スキル……





 ……いや、待て!?

 傷口が塞がっていっているぞ!?

 あれは回復スキルだ、止めろ止めろ!



 「スキンケアっていうわけだね。

 女の子必見のスキルだ!

 ……これで止まるかな?

 スキル発動!【海底撈月】!」



 俺も止めるぞ!

 スキル発動!【魚尾砲撃】!



 俺と【双真(ふたま)ナル】の二人によるレーザーで水の膜を破壊しようとしたが……



 「『威力が吸収された!?』」



 二人で驚いてしまった。

 水の膜は柔軟に形を変えて攻撃を受け流されてしまったのだ!

 まるで俺がパリィするかのようにな。



 これはまたこれで攻略方法を考え直さないとなぁ……



 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ