2072話 一筋の光
【Raid Battle!】
【海溝都市の魚人妃】
【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】
【深海溝神魚人】【トップアイドル】【Atlantis World Online(擬似)】【中位権限】
【異なる世界の理により顕現し】
【それでも深海の同胞として】
【その地位を保つ】
【邂逅を望むもの】
【海溝に潜むもの】
【改稿されしもの】
【開港されしもの】
【その力が重ねられたとき】
【本来の物語とは歪んだ進行へと変化し】
【新たに紡がれていく】
【切望する想いをかの者へ届かせよ!】
【レイドバトルを開始します】
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】
【Duel Start!】
はい、やられて戻ってきました。
戻ってきてすぐに【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】の顔が目の前にあるのは怖すぎるな……
いつ死に戻りさせられるのか分からないっていう点でな!
「心は休まらないよね。
それにしても私たちが連続で死に戻りさせられているのはこたつの天板の落下によるものだったとは……
あれだけ大きいものをこたつの天板と言っちゃうのもおかしな話かもしれないけどね」
とはいえ、上のフロアにいたサハギンたちがこたつを生成してきていたのでそれの強化版と考えるのが自然だろうよ。
なんでサハギンがこたつを生み出せるのかは知らないが、どう見ても上のフロアにいたやつらが生み出していたのはこたつとしか認識が出来なかったので仕方ない。
実際に起きていることをそのまま受け入れるしかないだろう!
「だったらどうするかな?」
あの天井からこたつの天板を落としてくる攻撃のトリガーはこれまでの行動パターン的にトライデントの攻撃をこっちが防ぐことだ。
それならトライデントを防がないようにするか、こたつの天板を防ぐ方法のどっちかを考えないといけないな。
幸いにもトライデントは回避するだけならこたつの天板落としには繋がらないので、策が思いつかないうちはひたすら回避以外の行動はしないようにしておこう。
……ようするに時間稼ぎをしながら戦闘をするわけだな!
「それを私にも強要してくるなんて鬼畜だね!
でも、【包丁戦士】らしいといえばらしいけど。
実際合理的な手段ではあるからね」
合理的とはいえ時間稼ぎでしかないのも事実だから鬼畜と言われてもしかたないけどな。
というわけで俺と【双真ナル】はひたすら【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】のトライデント攻撃を回避し続けている。
俺の予想通りトライデントを回避しているだけだと天板攻撃に移らないようなので今のところ回避に専念していれば何とか戦えることが判明したな。
「これは今のところ正解みたいだね。
あの天板攻撃は神の裁き……とでも言うのかな?
プレイヤーでは覆せない決定された敗北のようなものだね。
NG行動を指定してくるタイプのレイドボスなのかもしれないよ」
これまでその逆の段階ごとにクリア条件や達成条件を定めているレイドボスはいたから、あり得る話だな……
というか深海種族レイドボスの攻略を本格的にやったことがないので、もしかしたら深海種族特有の性質って可能性もあるがな!
それはそうと回避しながら攻撃にも転じる手段も考えないといけない。
しかもトライデントを妨害しないようにしないといけないという制約つきだ!
それなら……
スキル発動!【天元顕現権限】!
俺は黄金色の天子の左翼を生やしていった。
そして、これだ!
スキル発動!【渡月伝心】!
俺は伝播の円環粒子を飛ばしていきそれを【ウルウシンバー=|◉〻◉)=サハギン】にぶつけていった。
「これは……妨害にならないみたいだね!
トライデントに当たっているはずだけどトライデントそのものに狙いを定めていないからなのか天板攻撃にはならなかったね。
原理は不明だけどこれが分かったのは大きな収穫だね」
そうだな!
このまま色々と調べていって二人でなんとかするための攻略方法を見つけるぞ!
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】