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2065/2210

2065話 スライドサハギン

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】




 【邂逅次元 海光カイコウ海溝】



 【意図しない次元渡航の発生を確認……】


 【error!】


 【ability【会者定離】により観測が切断されます】


 【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】




 

 【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】


 【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】


 【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】


 【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】

 

 

 【包丁が血を求める】


 【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】


 【Duel Start!】




 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は移動しながらサハギンを狩り続けていたな。

 俺が調べたいところまで寄り道せずに向かっていたのだが、前回までと違ってサハギンたちが妨害してくるので無駄に時間がかかってしまったな。

 なので特に調べ物は進まずに、移動した分だけの距離を稼げたのでようやく目的地にたどり着くことができたぞ!






 「ここが【包丁戦士】が来たいと言っていた場所だね。

 はじめてサハギンを目撃した場所だけど何か気になるものはあるかな?」



 あの時はサハギン討伐、その後増えたサハギンたちの気配を気を取られてこの場所の探索を全くしなかったからな……

 なのでまずはここをゆっくり調べるところからだ。

 パっと見ではそこまで異質なものはないが……

 ただ、障害物も多いのでそれを避けながら一ヶ所ずつ見ていくしかないだろうよ。



 「おや、こんなところにサハギンの素材が落ちているよ?

 倒したときに拾い忘れたのかな?」



 【双真(ふたま)ナル】は探索している最中にサハギンの素材を見つけたようだ。

 拾い忘れたか?

 だが、あの時確かに全ての素材を拾いきったはずだぞ?

 はじめて手に入る素材だったし、取り逃さないように念入りに確認していた。

 なのにその素材が残って落ちているのか……?



 「不注意で取り逃した可能性もあり得るよね?」



 まぁ、その可能性が全くないとは断言できないのだがそれよりもここに素材が残っていた意味を考えてみたいと思う。



 「ここに素材が残っていた意味?

 そんなものあるのかな?」



 ないかもしれないが、ここで思考停止して可能性を取り逃すよりはいいだろう。

 どうせ他のところに行こうにも手がかりは特にないしな。

 だからこそ、違和感を感じたイマココで考えるべきことだろうよ。



 「なるほど、【包丁戦士】はそう考えるんだね。

 また一つ参考になったよ。

 【包丁戦士】の思考ルーチンの齟齬を無くせるのは私にとっても有意義だからね。

 こうやって対話をしながらその差を埋められるのは喜ばしいよ」



 そういうものなのか……?

 まぁ、認識の差なんて無ければ無いほどいいがな。 

 それだけ相手のことを理解した上で動けるってことだし。

 変な行動をして相手の行動を妨害しないようになるのはお互いにありがたい話だ。

 ……まぁ、俺は【双真(ふたま)ナル】のことは正直まだ理解できてないけどな。


 

 ……と、【双真(ふたま)ナル】が素材を見つけた付近を探してみると案の定俺の経験則からして怪しいと思われるものがあった。



 「怪しいもの……?

 見たところ何もないようだけど」



 【双真(ふたま)ナル】が怪しむのも無理もない、何せただの壁面しかそこにないわけだからな。

 だが、俺にしてみると……

 ほれ!



 「おおっ、壁面に押しボタンが仕込まれていたんだね!?

 こういうのに気づけるのは流石トレジャーハンターだ!

 普通のプレイヤーだったら気づけないはずだよ」



 そしてボタンを押したところ、壁面が横にスライドして階段が現れた。

 壁面の裏にもサハギンの素材が落ちているから、きっとさっき見つけたサハギンの素材はこのスライドした壁面に潰されて死んだやつだったんだな。

 御愁傷様だ。



 「さあ、この階段を降りていこうか」



 まあまあ、慌てるな。

 声の反響からしてかなり深いし、今回のログイン時間で一番下まで辿り着けないだろうしそれなら慎重に警戒しながらいくぞ!



 「慣れてるね……

 了解したよ」





 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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