2064話 やりたいことと着眼点
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】
【Duel Start!】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【双真ナル】とサハギン狩りをしていたな。
エリアを周回しながら気配があるところを辿って倒し続けていたが、変わった素材が集まったりしたので狩りとしては有意義だったが攻略としては進んだ気はしないな……
あれからサハギンを結構狩ったんだが、それでもまだまだ湧いてくるので狩り尽くすのは難しそうな感じだな……
「そうだね。
はじめの一体が引き金になっていたけれど、これは全て倒すのが目標として設定されているわけではないみたいだよ。
倒せば倒すほど増えているならなおのことだね」
だが、全く倒さないというのも話が違う気がする。
合計の討伐数が次へのカギになっているとか……?
「それは可能性がありそうなギミックだね。
どれくらい倒せばいいのか分からないけど、探索しながらサハギン討伐は継続的にやっていこうか。
厄介な相手だけど倒せないことはないからね」
そうだな。
ここでギミックを決めうちしてしまうとそれこそ違った時に本当に攻略が全く進んでいない状態になってしまうので、別の可能性も探っていきたいよな。
ちなみに、サハギンたちの気配だが【邂逅次元 海光カイコウ海溝】の中を動き回っているようで回避しながら移動しようとするとかなり遠回りをさせられてしまうことになるので結局倒さざるを得ないのだ。
「サハギンも本当は倒さなくてもいいなら私は倒したくないんだけどね。
私にとっても倒すのは心苦しいし、不要な戦闘は避けられるなら避けていったほうが疲労も軽減できて時短も出来るからね」
それはそうなんだが……
ただ、あのサハギンから逃げながらっていうのも逆に多くのロスを生むし、サハギンと意志疎通するのも出来ないしな。
せめて言語を理解できたら交渉の余地はあるのかもしれないが、俺にはそういった技能は無いし。
「そういうのが得意なのを連れて来れたら良かったんだけどね。
ただ、力不足なのもあって今ここにいるのは私単身だから二人で出来ることを現実的に考えるしかないよね」
そういうことだな!
まぁ、サハギンとの戦闘はどういうトリガーになるか分からないしなんとも言えないけど。
「それはいいんだけど、【包丁戦士】はどこか調べたいところはあるかな?
ざっくりとは一周したけどじっくり見たいところがあったのなら付き合うよ」
うーん、それなら一番はじめにサハギンを見つけたところを見てみたいな。
あの時は戦闘にすぐ入ったし、その後も増えた気配を探りに行ったのであまり見れてなかったし。
「それはいい着眼点だと思うよ。
灯台もと暗しと言うからね、あのおじいちゃんもそういうのはよく気がついてたけど、【包丁戦士】も同様に気になるみたいだね?
世界を動かす特異点にはそういうのがやっぱり求められるよね、わかるわかる!」
なんか勝手に理解しているようだが、【山伏権現】も似たようなことを言ってたから俺とは異なる視点で物事を見てるやつは物言いも似るんだろうよ。
そういうこともあるだろうね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】