2063話 サハギン狩り
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
【邂逅次元 海光カイコウ海溝】
【意図しない次元渡航の発生を確認……】
【error!】
【ability【会者定離】により観測が切断されます】
【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】
【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】
【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】
【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】
【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】
【包丁が血を求める】
【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】
【Duel Start!】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は赤色の鱗のサハギンを倒したところで終わっていたな。
トライデントを装備していて殺傷力もある敵だったが、ヒットポイントはそれほど高くなかったので仕留めることが出来た。
だが……
気配はそのまま【邂逅次元 海光カイコウ海溝】に残り続けているのだ!
しかも、倒すまで一つしか感じられなかった気配が複数に増えているぞ!
「それは妙なことになっているね。
全て同じ気配なのかな?」
俺が感じた限りだとそうなるな。
あのサハギンと一度接触したから気配の質は比較出来るようになったし間違いないだろう。
とりあえず倒して回ってみるか。
「【包丁戦士】がそうしたいなら私は付き合うよ。
昨日みたいに戦力として数えてもらって問題ないから、存分に頼って欲しいね」
ここではお前くらいしか頼れないし、嫌でも協力してもらうつもりだ!
……とか話していたら向こうからお出ましだ。
今回は三体同時に現れたな。
「ご丁寧な歓迎をどうも……という感じだね。
武器はみんなトライデントみたいだから個体によって武器が異なるわけじゃないみたいだ」
それは助かる。
一々武器が違ったらその把握をするだけで考えることが増えてしまうからな……
トライデントだけってことならその間合いさえ気をつけてしまえば楽でいいぞ!
というわけでまずは一番右側のやつから仕留めるぞ!
俺は包丁で切りかかっていったが、それをまたこたつを生成して防御してきた。
……まぁ、これは読んでいたが。
「私の出番ということだね!
まずは一太刀!」
【双真ナル】の左の剣が続いて振るわれていく。
こたつは俺に使われたのでがら空きのはずだ!
これでトドメだっ!
……と思っていたんだが、それもまたこたつに防がれてしまった。
このこたつは……別のサハギンが生み出したのか!?
ちっ、自分以外を守る挙動もしてくるのか……
それは思ったよりも厄介だぞ!?
「それなら右の一撃は防いでくるかな?」
【双真ナル】は残っている右側の剣でさらに追撃していくが……
「これも防いできたね。
随分と仲間想いなサハギンだ」
そうみたいだな。
だが、これでこたつも打ち止めだろ?
それだったらこれで行けるな!
スキル発動!【フィレオ】!
俺が発動させたのは飛翔する斬撃を飛ばすカタカナスキル……【フィレオ】だ!
これが隙を晒したサハギンの胴体を真っ二つにして、さらにはその奥にいたもう一体も同様に真っ二つになっていった。
……!?
いつもより切れ味がいいな!?
「【フィレオ】……つまり相手を切り身にする用途で使用することで効果を増したのかな?
【包丁戦士】の相手に対する認識で切れ味も変化するものなのかもね」
そうなのか!?
今までその辺りを意識して使用したことは無かったから衝撃なんだが。
「これはあくまでも私の憶測だよ。
事実と異なることもあり得るからあくまでも参考程度に思っておいて欲しいな」
そうして左腕を失った俺と【双真ナル】で残った一体を仕留めて、その後もサハギン狩りをして時間を過ごしたのだった……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】