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2062/2097

2062話 こたつサハギン

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】




 【邂逅次元 海光カイコウ海溝】



 【意図しない次元渡航の発生を確認……】


 【error!】


 【ability【会者定離】により観測が切断されます】


 【蠑キ蛻カ蝓キ陦後?繝ュ繧ー繝ゥ繝?繧定オキ蜍輔@縺セ縺!】




 

 【ディ繝。繝ウショ繝ウ繝トル】


 【【1位 包丁次元】VR【繧「繝医Λ繝ウ繝?ぅ繧ケ繝ッ繝シ繝ォ繝峨が繝ウ繝ゥ繧、繝ウ】】


 【蜿、縺咲・槭→縺ョ蜿玖ェシ繧堤オ舌?縺九?∵雰蟇セ閠?r蛟偵☆縺九?∝宛蝨ァ繧貞ョ碁≠縺輔○繧】


 【異谺。蜈の風が吹き荒れ縺ヲ縺?k】

 

 

 【包丁が血を求める】


 【螟ァ驪上?蜈ィ縺ヲ繧呈妙縺。蛻?k】


 【Duel Start!】




 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は結局気配の主を見つけることが出来なかったな。

 気配が読み取れるんだからすぐに見つけられるだろうと踏んでいたのだが、どうやらここではあまり感度が良くないらしく距離感を上手く掴めないのが難点だな……



 「でも、昨日の時点で結構探索出来たよね。

 昨日探索できていないところを探していけば自然と目的の気配の主を見つけられると思うよ!」



 確かに調べるべき場所はどんどん減らしていけているからな。

 





 そうしてとうとう気配の主を見つけることが出来た。

 その正体とは……



 「半魚人……サハギンだね。

 トライデントも所持していて間合いも充分に確保してきているようだよ」



 俺たちの前に現れたのは赤色の鱗を持つサハギンだった。

 過去に【邂逅次元 海光カイコウ海溝】で【アキカゼ・ハヤテ】と一緒に対峙した石像のサハギンと同じ見た目をしていることから、やはり前にいた場所と何らかの関係性は続いているようだな。


 石像のサハギンの情報を【アキカゼ・ハヤテ】の能力で暴いてもらった時のものはたしか……こんな感じだったな?



 耐久:500/500

 戦闘行動:晶毒

 弱点:侵略、燃焼、生命花

 状態:衰弱(蓄積ダメージ)


 

 俺たちの目の前にいるサハギンと石像型のサハギンが全く同じとは思えないが一応頭に置いておきながら対応してみることにする。



 「どうする?

 一応会話とか交渉を試みてみるかな?」



 ……まぁ、一応そうしてみるか。

 おいそこのサハギン!

 俺の言葉は分かるか?


 【双真(ふたま)ナル】に促されるようにして話しかけてみたが反応は……



 「無いみたいだね。

 これは少し予想外かな。

 てっきり剽軽な返答が返ってくるものだと期待していたからね」



 サハギンに剽軽な返答を求めるなよ!?

 返ってきたとしてもおぼつかない返答だと思うんだが?



 「それは【包丁戦士】の常識の中での話だよね?

 世の中にはその範囲内にないものもあるんだよ!

 ……今回は違ったけど」



 というわけでサハギンは俺への反応を示すことなく、臨戦態勢を取っていた。

 緑色のトライデントがこちらに向けられているから間違いはないだろうよ。

 やっぱり戦うしかないみたいだな。



 「あの愛らしい見た目のサハギンを手にかけるのは気が引けるけど、【包丁戦士】の冒険を押し進めるためには仕方ないよね」



 ということで俺は包丁、【双真(ふたま)ナル】は双剣擬きを構えてサハギンと剣戟を繰り広げるのだった。

 【双真(ふたま)ナル】の斬撃をトライデントで受け止めた瞬間に隙が出来たので後ろに回り込み包丁でトドメを刺そうとしたが……



 何かが俺の斬撃を防いできたぞ!?

 これは……こたつか!

 

 何故かこたつがサハギンと俺の間に生み出されて攻撃を防いできた。

 まるでスキル【近所合壁】みたいな挙動で出てきたが、生み出されたタイミングからしてこのサハギンがやったのだろう。

 ただのモンスターかと思っていたが、かなりヘンテコな感じだな!?



 「そっちに意識を回しているとこっちが今度手薄になるよ?

 スキル発動!【嶺上開花】!」



 俺が作り出した隙を突くようにして【双真(ふたま)ナル】がトドメを刺してくれたようだ。

 これで一旦は一安心というわけだ。



 「ヒットポイントはそれほど多く設定されていないみたいだね。

 これで長期戦になったらどうしようかと思っていたけど、扱いとしては普通のモンスターみたいだったよ」



 これで気配が消えた……





 



 ……わけじゃなかった。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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― 新着の感想 ―
このコタツの活用法。 とても既視感のある……いや、まさかな。 そのうち青い水とか空飛ぶカーペットとか出してきそう。 |◉〻◉)……
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