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2052/2211

2052話 すとーきんぐ!

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【ロイス=キャメル】に【双真(ふたま)ナル】のことを知っているのか聞きに行ったんだったな。

 ただ、【双真(ふたま)ナル】本人も言っていたように案の定【ロイス=キャメル】は【双真(ふたま)ナル】のことを知らなかったな。

 自分の次元の実力者を【ロイス=キャメル】ならほとんど把握しているものだと思っていたが、案外抜けているところもあるもんだなぁ……



 





 というわけでやって来ました海エリア!

 ここまで色々と【双真(ふたま)ナル】のことを探ってみたわけだが、やはりどこからも情報が出てこなかった。

 隠れた実力者ということなんだろうが……腑に落ちないな……

 だから今日は本人に気づかれないように気配を消しながら後をつけてみることにした。

 俺と一緒にいない時にどんな行動をしているのかを知れたら何か掴めるかもしれないと思ってな。


 そうして海エリアにいる【双真(ふたま)ナル】を見てみると、泳ぐでもなく直立した体勢のまま海の方へと歩いていっていた。

 そして、初対面の時のようにそのまま沈んでいってしまった……


 おいおい、そんな移動の仕方をされてしまったら気配を消しながら追跡するなんて無理だぞ!?

 さっそく俺のプランを潰されてしまったんだが!?


 だが、あの移動方法は俺が目の前にいた時に驚かせるためにやったわけじゃなくて素の状態でもやることなんだと知れただけでもヨシとしようか。

 つまり、水への耐性があるってことだから深海種族に種族転生している可能性が濃厚ってことだ。

 それか別の水への耐性がある種族かabilityか、スキル、【失伝秘具】などを使っている可能性もあるか。

 何にしても特徴を一つ掴めただけでも大きいな、ミチを崩していけるのはトレジャーハンターとして活動しているときの安全確保にも繋がるから重要なことだ。

 この調子で色々と知りたいところだな!







 「……と、私のことに興味を持ってくれて嬉しいよ。

 おじいちゃんもさぞ【包丁戦士】のことを気に入っていたことだと私の方も思っていたからね。

 これからも縁がありそうだ」



 ……うわっ、急に後ろ側に回り込んでくるなよ!?

 しかも俺が気配を感じ取れなかったし……

 俺が気配を読み逃すのって中々無いからな!

 ましてや、まさか目の前で沈んでいったやつが後ろから現れるのなんて予想してなかったぞ。



 「予想させないように動いていたからね。

 【包丁戦士】が気配を消すのが得意なのは()()()()()()()、別の方法で探知して裏をかいてみたわけだよ。

 驚いてくれたなら何よりだよ」



 そりゃ驚くって。

 俺じゃなくてもみんな驚くだろ!



 「【ランゼルート】や【師匠】は驚かなさそうだけどね。

 いや、驚きはするだろうけど大きくは動じない……ってところがいい落としどころかな?」



 【ランゼルート】や【師匠】についても詳しいんだな?

 まるでMVPプレイヤー博士だな。



 「MVPプレイヤー博士とはこれまた面白い表現だね!

 【包丁戦士】のお陰もあって他のプレイヤーよりはMVPプレイヤーの方が詳しいかもしれないよ。

 特にこうやって話しているだけでもより詳しく身をもって知れるからね」



 話しているだけと言っているが、今回は本来お前と話す予定じゃなかったんだけどな……

 じーっと離れたところから見てるだけのつもりだったんだぞ!





 色々と行動パターンが読まれてますね。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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おじいちゃんって誰だろうと考えてたけど、1度だけ邂逅したあのおじいちゃんかな?
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