2046話 ちょうどいい超弩級
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は顕現した【オミクロン】とゆっくり話していたな。
色々な力の影響力を受けている複雑な状況に置かれている【オミクロン】からの話をゆっくり聞けたのはよかったな。
俺が想像していたよりは聖獣としての側面も残していたから厄介になることは少ないだろうが、それでも【熱狂剣山の地霊鉱爵】の眷属としての側面の方が強いようなので油断はできないわけだな!
というわけでやって来ました岩山エリア……堅牢剣山ソイングレスト!
ここで【熱狂剣山の地霊鉱爵】に会っていた。
散々【オミクロン】にちょっかいを出したのでそろそろ顔を出しにいかないと何を言われるかたまったものじゃないからな……
【Raid Battle!】
【熱狂剣山の地霊鉱爵】
【???】
【地霊鉱爵】【上位権限】【???】
【領域の地力を守護し】
【守護者への力を与える】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【身を飾るは針の筵となる熱鉱石】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【ーーー地力封鎖による情報停止ーーー】
【レイドバトルを開始します】
さっそく俺の前に現れたのは背丈が小さめなダークエルフみたいな見た目の女だった。
背丈は低いめだが、出るとこは出てて引っ込むところは引っ込んでいる体型っぽいから寸胴、幼女体型ってわけじゃない。
服装はまるで踊子のような軽装だから露出が多く、体型をきっちり確認できたというわけだ。
肌は少し日に焼けたような健康的な日焼けの仕方で、手には全体を紅色の鉱石で造られたピッケルのようなものを持っている。
髪色は……灰色だな。
忘れてるだろうから見た目を再説明しておいたぞ!
「主さんは今、誰に向かって説明していたのでありんすか……?
ここにはあちきと主さんしかいないはずでありんすが……」
まぁ、そこは気にするな!
お約束ってやつだ。
それはそうと、【オミクロン】にちょっかいを出していたんだがその様子を見るに特に怒っているわけではないんだな?
ちょっと意外だったぞ。
「【オミクロン】はあちきの眷属から離れていないし、種族にも鉱人種族としての特性が残ったままだからあちきが期待していた役割はまだ果たし続けてやす。
むしろ、理性を取り戻して鉱山を自由に動けるようになったことでより仕事をしてくれるようになったから感謝しているくらいでありんす」
あー、【熱狂剣山の地霊鉱爵】の【オミクロン】がこのエリアの護り手として存在している意図としても外れてないから怒ってなかったのか。
俺としても聖獣としての【オミクロン】の要素を引っ張り出せたし今回はお互いにWin-Winな関係で事態を収めることができたってわけだな!
それならよかったぞ!
「ただ、あちきに無断で行動を起こしたことにはあまり感心しんせんね?
前もそうでありんしたが、変なことをするときはあらかじめあちきに許可を取ってからするようにしておくんなんしえ。
ほんに困ることになってからでは遅うござりんすから」
それは……どうしようかな~!
だってお前に許可を取ろうとしたら毎回止められそうだし……
それなら相応の結果を出してから教えてやればいいだろ?
実際、これまで成果を上げてきてるわけだし迷惑はかけてないじゃないか。
あと、地脈を利用するときは一応許可を取ってたしその後は自由行動でもいいじゃないか?
「これでは押し問答でありんすね……
それはそうと、海エリアにもたまには顔を出してあげておくんなんし。
【カニタマ】が寂しがってあちきばかりに声をかけてきて少し困っているので……」
まぁ、協力してくれたし少しくらい顔を出すか。
待ってるカニ!
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】