表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2038/2094

2038話 猿王顕現

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】




 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は地形の改竄をするだけでかなり大がかりな人の集め方をしたり、俺もかなり制約が厳しい最上級変身スキル【天王君臨】や【夢幻深淵】を使ったり、世界剣種とそのスキルを活用したり、【失伝秘具】の【大深罪鉄林包丁】を経由して【上位権限】レイドボスたちの力を借りたりしていたな。

 それで地脈に聖獣が顕現しやすくなる性質や俺がリソースをつぎ込みやすい土壌を作り出すことに成功していた。

 それでリソースをかなり注ぎ込んでいったので、あとはそれが地脈に馴染んでいくのを待っているわけだな。

 【熱狂剣山の地霊鉱爵】によると1日も待てば準備万端とのことだが……







 というわけでやって来ました岩山エリア……堅牢剣山ソイングレスト!

 先日俺がリソースをつぎ込んだ地脈のある小部屋に来てみたわけだが……



 うおっ、なんか地面が蠢いてる!?

 気持ち悪いなぁ!?



 俺がたどり着くと地面が波の揺れるように動いており、部屋に立ち入ることが出来なかった。

 今あそこに入り込んだら間違いなく巻き込まれて死に戻りしてしまうからな……

 

 まさかここまで反応を返してくれるとは思ったなかったから素で驚いたぞ……!?

 本当はリソースをつぎ込んだらすぐに聖獣が顕現してくると思っていたのもあって、色々と俺が想像していたものと違ってギャップを感じてしまうな。



 そして、しばらく待っていると部屋全体が光に包み込まれていき、大きな力の奔流が溢れ出してきた!





 【レイドボスの【名称公開】】


 【レイドボスに知名度に応じたステータス低下効果付与】


 【異次元の風が吹き荒れている】



 【レイドボスの【真名開放】】



 【レイドボスのステータスが割合に応じて伸長した】


 【レイドボスは自らの名称を公開した】


 【レイドボスは自らの真名を開放した】


 【我が名は鉱聖獣【オミクロン=スンホウズ】】






 【Raid Battle!】


 【熱狂山脈の鉱炎猿王】


 【鉱聖獣【オミクロン=スンホウズ】】


 【炎猿王獣人】【熱紅鉱人】【オペレーションマネージャー】




 【深淵を阻むため】


 【冒険者を導く】


 【聖獣であるが故に】


 【深淵と敵対する】


 【熱狂する鉱石の力を得て】


 【その力を取り戻したとき】


 【地脈を流れる力の運行を管理し】


 【安寧の地を維持するのだ!】



 【レイドバトルを開始します】




 レイドアナウンスと共に現れたのは全身が紅色の鉱石で覆われ、そこから炎を噴出している真っ赤な猿だった。

 ただ、レイドボスというだけあってサイズは5メートルくらいある巨体だけどな!

 

 それにしても色々と突っ込みどころがあるんだが、まずは【名称公開】しながら顕現してきたのと、【熱狂山脈の鉱炎猿王】ってレイドクエスト名が【熱狂剣山の地霊鉱爵】と微妙に被ってるのと、鉱聖獣っていうこれまでにない括りのものがついてるの、そして鉱人種族もくっついてきてるってところだな。


 他にも突っ込みどころはあるんだが本当に突っ込みどころが多すぎて全てを指摘すると時間が足りなくなってしまうぞ!

 ともかく、【熱狂剣山の地霊鉱爵】が支配するエリアでその干渉を受けた状態で聖獣を顕現させたから種族が混ざってしまったのだろうってことは想像できる。

 そして、【熱狂剣山の地霊鉱爵】はそれを予期していたからこそこのエリアで地脈を使って他の種族の眷属のはずの聖獣を呼び出すのに協力してくれたわけだ。


 そんなことを露しらず喜んでいた俺はまるで道化だな!

 そしてそのまま【オミクロン=スンホウズ】に殴られて死に戻りすることとなった……




 顕現したのは嬉しいですが何とも言い難い状況になりましたね……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ