2037話 大改竄!劇的ビフォーアフター
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【熱狂剣山の地霊鉱爵】に案内してもらって堅牢剣山ソイングレストで【熱狂剣山の地霊鉱爵】が使用していない地脈を譲ってもらったな。
エリアの中でもかなり僻地にあって利用しにくい立地だった、かつ堅牢剣山ソイングレストに聖獣が新たに顕現することを望んでいるようだったのでWin-Winの関係というわけだ。
というわけでやってきました岩山エリア……堅牢剣山ソイングレスト!
ここの使っていいと言われた地脈がある小部屋に来たわけだが、どうリソースを活用するのかを一晩考えてきたのでそれを実践しようと思う。
まずは……スキル発動!【夢幻深淵】!
俺は夢幻の力を纏ったセーラー服フォームへと変身した。
この姿は大一番の戦闘の時にしか基本的には見せないのだが、これから扱うリソースが大きすぎて他の姿では耐えきれないと見込んだわけだ。
次に使うのはこれだ、スキル発動!【堕音深笛】!
俺は深淵フルートを演奏していき、深淵の黒い霧を生み出していく。
小部屋に蔓延していく黒い霧を確認すると演奏を一旦止めて次のスキルの発動を宣言していく。
スキル発動!【深淵龍脈】!
俺は足元から黒い龍脈を伸ばしていき、地脈へと干渉していく。
深淵の環境変化スキルだから、これが俺にとっては地脈・龍脈への働きかけが容易な手段ってわけだ。
だが、これだけでは聖獣を顕現させるのは無理だろう。
この段階でやれるとしても深淵種族限定だろうしな。
……というわけで後方に控えさせていた【ペグ忍者】、【風船飛行士】、【短剣探険者】、【エラ=サンドレラ】に来てもらった。
【エラ=サンドレラ】だけ包丁次元のメンバーじゃないが、この堅牢剣山ソイングレストを拠点に活動していたのでちょうど捕まえることが出来たってわけだな!
というわけで全員頼むぞ!
「「「「スキル発動!【聖獣毛皮】!」」」」
全員がスキル【聖獣毛皮】を使用して姿を変えていく。
かなり豪華な絵面だが、これでこいつらはお役御免だ。
何故ならこれが発動できればいいんだからな。
スキル発動!【天王君臨】!
俺はさらに姿を変えていき、【菜刀天子】が着ている服装……皇帝風の中華服へと衣装が変化していった。
これで聖獣を呼ぶための媒介に俺自身がなれるというわけだな!
今俺は深淵、夢幻、次元天子のちからを万全に発揮できる状態になっている。
ここで使いたいのは……これだ!
スキル発動!【封印土剣】!
剣現せよ、【封地剣マヒク】!
俺は蔦の生えた大包丁を手に持つと、それを地面に突き立てていった。
これで本来エリアを統括するレイドボスへデバフを与えることが出来るのだが……今回はあえてその効果を狙わず地脈の制御の媒介にしていく。
俺が操作しきれないところは情報操作の達人である俺の唯一無二の相棒……【槌鍛冶士】が行ってくれているので問題はない!
さあ、これで締めるぞ!
こいっ、【大深罪鉄林包丁】!
【ワールドアナウンス】
【【失伝秘具】の【大深罪鉄林包丁】による地形効果の改竄が開始されます】
【attack!】
【【『sin』虚飾大罪を司る悪魔】の【上位権限(復元中)】による介入】
【エリアが近いから助けたり、助けなかったりする……】
【attack!】
【【鉄血森林の森人君主】の【上位権限(神殿)】による介入】
【ガハハ!!! ワシが背中を押してやろう!!!】
【attack!】
【【熱狂剣山の地霊鉱爵】の【上位権限】による介入】
【あちきが手助けするでありんすよ】
【【失伝秘具】の【大深罪鉄林包丁】による地形効果の改竄が成功しました】
【【堅牢剣山ソイングレスト】に聖獣が顕現しやすい効果が付与されました】
【【堅牢剣山ソイングレスト】にリソースをつぎ込みやすい土壌が作られました】
これは生産イベントの以来の改竄ですね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】