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1999/2281

1999話 極彩炎帝鳥像

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】




 はい、今日も元気にログイン!

 昨日まで難易度が高めな溶岩ダンジョン周回をしてレイドボス素材を集めていたわけだが、何とか規定数を集め終えて生産プレイヤーたちの作成を待つのみとなった。

 そして今日はその完成予定日で……







 ……というわけでやってきました草原エリア!

 ここにはそれぞれレイドボス像のパーツを持った生産プレイヤーが集まってきていた。

 像のサイズもそれなりに大きくなる予定なので、結構パーツが分かれていたりする。


 それを溶接したりしているわけだ。

 とはいっても、完成予定日ということもあって結構仕上がり終えていた。

 パーツを渡して離れて手持ち無沙汰になったプレイヤーたちの人数の方が圧倒的に多いのがその証拠でもあるぞ!



 「いや~、完成が待ち遠しいですね~!

 完成後にライブをするということで私も呼ばれちゃってます!」

 「ボクがプロデュースしたライブです。

 絶対に盛り上げますよ!」

 「私もお手伝いします!

 いい匂いのするプレイヤーさんが集まるように頑張りますよ!」



 ボマードちゃんと【検証班長】、【エラ=サンドレラ】は既に完成後の余興に備えているようだった。

 楽しそうだな!?



 「どうしてこんなに人がいるの!?

 お……コホン、私が一番目立てるって聞いてたのに!」

 「当然ですよ、生産プレイヤーなら!」

 


 【ネコドラ】と【釣竿剣士】という珍しい絡みもあるようだ。

 本当に3つの次元のプレイヤーが複雑に絡み合っている光景がここにある。

 俺たち三人のMVPプレイヤーが作ろうとしていた光景が広がっているのは何とも嬉しいことだなぁ。



 「さて、そろそろ完成だ。

 私たちも代表としてそろそろ前に行こうではないか」

 「わーい、完成が楽しみだよ~!」



 はしゃぐ【マキ】と【ロイス=キャメル】と手を繋ぎながら友好をアピールしつつ、登壇していく。



 『お前たち!

 包丁次元、蛇腹剣次元、ステッキ次元の友好のために珍しく俺がひと肌脱いでやったぞ!

 もちろんお前たちの協力あってのことだが、そろそろレイドボス像が完成する!

 目をひん剥いて、刮目しろ!』



 俺が声を響かせながらレイドボス像に注目を集めさせた。

 最後のパーツを【シャルル=ホルムズ】、【ヲ神死弖煌邪(をこうしてこうじゃ)】、【トランポリン守兵】お嬢様の三人がゆっくりと手を下ろしていきはめ込んでいった。

 これで完成だっ!




 【ワールドアナウンス】




 【※このアナウンスは包丁次元と蛇腹剣次元とステッキ次元全体に流れます】



 【品質SSランク、規模SSランク以上の極彩炎帝鳥像が作成されました】


 【包丁次元、蛇腹剣次元、ステッキ次元のそれぞれ規定数以上のプレイヤーが一つの作成物を協力して完成させました】


 【この次元のプレイヤーにスキル【彩炎帝像】が開放されました】


 【【クシーリア】および【デルタス】が草原エリアに自由に出入りすることが可能になりました】




 【作成参加者へのアナウンス】


 【作成参加者全員が称号【【極彩炎帝鳥像】の作成者】を獲得しました】


 【作成参加者全員が称号【包丁蛇腹剣ステッキの友誼の証】を獲得しました】


 



 【個人アナウンス】



 【称号の効果で【Bottom Down】!】


 【【包丁戦士】の深度が160になりました】


 【称号の効果で【Bottom Down】!】


 【【包丁戦士】の深度が161になりました】




 「こ、これは驚きましたね!?

 まさか次元間協力での称号まで用意していたとは!

 ボクの検証魂に火がつきましたよっ!」

 「【検証班長】さん、検証もいいですけどまずは私のライブに集中してくださいよ!

 いや~、こうなると【検証班長】さんも大変な人になっちゃいますよね~!」



 【検証班長】が過剰反応していたが、かなり大規模に称号やスキルが配られたな……

 そして朱雀の【クシーリア】や鳳凰の【デルタス】がこの草原エリアに自由に出入り出来るようになったようだ。

 まぁ、それがどんなことに繋がるのか分からないがきっと俺たちを楽しませてくれるだろうよ。


 

 【劣化天子も随分と公共のために尽くすようになりましたね。

 上に立つ者の責務というのが少しは分かってきたのではないですか?】



 【菜刀天子】も語りかけてきたが、今回はただの気まぐれだ。

 また明日には別のことをしているだろうよ。

 そんなに俺に期待されても困るから覚悟しておけよ?



 【……全く、これだから劣化天子は。

 ですが大仕事の後です、今回は存分に羽を伸ばすといいでしょう】



 そんな【菜刀天子】を横目に、俺はこの場に集まったプレイヤーたちとどんちゃん騒ぎを起こすのであった。

 







 「……こらっ、どさくさに紛れてプレイヤーキルするな狂人っ!」

 




 俺たちの冒険はこれからだっ!


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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マジか、打ち切りエンドか(笑)
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