表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1988/2268

1988話 MVPプレイヤーのカテゴリーと組み合わせ

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【ロイス=キャメル】と【流刑塔迷宮 色欲扇情塔ステッキ】のレイドボス【色欲たる淫蕩魔】を倒していたところだったな。

 厄介な能力持ちのレイドボスだったが複数人で挑んだらわりとやりやすい手合いだった。

 それに専用エリアのレイドボスが少人数攻略を前提にしているので体力が低めに設定されているのと、操作系のレイドボスだったので本体自体の身体スペックが低めになっていたのもあって俺と【ロイス=キャメル】で隙さえ作ってしまえば余裕もあったというわけだな!






 というわけでやって来ましたステッキ次元の専用エリア……【開襟町ステッキ】!

 ここで【ロイス=キャメル】と落ち合っていた。



 「先日は助力してもらい感謝するよ。

 私一人では到底勝ち目の見えない相手だっただろう?」



 実力的には勝ち目はあったと思うんだが、【ロイス=キャメル】も一撃がデカイプレイヤーじゃないからあの無機物たちの守りをすり抜けて攻撃を当てるのが難しかっただろうし勝つために一人で挑み続けても当分は勝てなかっただろうな。



 「だが、その勝利のお陰でこの【開襟町ステッキ】から包丁次元へ他のステッキ次元のプレイヤーも出ることが叶うようになったのは喜ばしいことだ。

 交流のための縛りが一つ消えたのだから」



 蛇腹剣次元のプレイヤーたちも包丁次元に行き来出来るようになったから相互の技術や知識、そして人材を一纏めにすることが出来たわけだ。

 だが、その一方でステッキ次元から包丁次元への移籍が可能になったのはステッキ次元のMVPプレイヤーとしては痛手じゃないのか?



 「そう言われてしまうと否定できないのが利己的な感情を捨てきれていない証拠であろうな。

 だが、統合関係にある以上、ピッケル次元や蛇腹剣次元や望遠鏡次元のようにほぼ無くなってしまう流れからステッキ次元も逃れるのは難しいことだ。

 それ見据えて移籍するのを止めるというのは他のプレイヤーに強要できないからこそ、馴染むのが早い方が私たち3つの次元の塊を強化する最善の手だと思うのだ」



 【ロイス=キャメル】が言いたいのは全体最適を考えるならさっさと移籍出来るようにした方が良かったってことだ。

 その考えと、自分の気持ちを割り切って考えるのは中々難しいことだけどな。

 


 「今後控えているという新たなコンテンツに備えることも踏まえるなら個人のプライドで動きを止めてしまうのは悪手だろう。

 異なる環境下でプレイしていたプレイヤーとの邂逅、それによる戦いがどの程度の規模でどれくらいの手練れが出てくるのか分からない以上は可能な限り備えをしておく必要があるわけだ」



 相手がどんな手段を使ってくるのかも分からないしな。

 俺だけなら対応力でカバー出来る自信はあるが、集団で対応するのは全く自信がない。

 それは蛇腹剣次元のMVPプレイヤーである【マキ】も同様だろう。

 だから集団戦に長けたMVPプレイヤーの【ロイス=キャメル】がいるのは嬉しいことだ。



 「それなのだが、おそらく統合関係にある次元ではそれぞれ役割がある程度決められた上で関連付けられたのだと私は睨んでいる」



 ……と、言うと?



 「個人で圧倒的な力を持つプレイヤーがMVPプレイヤーの次元、トリックスターのような何をするのか読めないプレイヤーがMVPプレイヤーの次元、集団のトップとして動くことに長けたMVPプレイヤーのいる次元だ。

 順位や何かしらで理由をつけて組み合わせは変えてあるだろうが、枠組み自体はこれを意識しているというわけなのだ」



 個人で圧倒的な力を持つMVPプレイヤーというと【ランゼルート】や【師匠】……あとは今ならここに【マキ】が入るだろう。

 そしてトリックスターのような何をするのか読めないプレイヤーというのは【ギアフリィ】や【夢魔たこす】、そして俺……【包丁戦士】辺りか。

 さらに集団のトップとして動くことに長けたMVPプレイヤーというのは【綺羅星天奈(きらぼしあまな)】、【牛乳パフェ】、【ロイス=キャメル】だろう。


 【石動故智】はどのカテゴリーに入るのか俺にはよく分からない。



 くそっ、そんな仕込みもしてたのか……!







 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おぉ、凄い考察ですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ