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1903/2210

1903話 行動方針と厚い信頼感

 【ディメンションバトル】


 【【2位 聖剣次元】VS【5位 望遠鏡次元】VS【1位 包丁次元】VS【6位 蛇腹剣次元】】



 【終了条件 最後に1つの次元が生き残る】


 【異次元の風が吹き荒れている】



 【聖剣が全ての導きとなる】


 【望遠鏡が根源を見破る】


 【包丁が血を求める】


 【蛇腹剣が激しく取り巻く】



 【Duel Start!】


 【ゲーム運営からのアナウンス】


 【今回の次元戦争で包丁次元が一位になった場合、聖剣次元と望遠鏡次元、蛇腹剣次元の世界からリソースが搾取されます】


 【森人の隠遁が全面的に解除されました】


 【森人の上位権限制限が解除されました】




 今回の相手は聖剣次元と望遠鏡次元だな!

 ……ん、いや待て待て待て待て!?

 何かおかしかったぞ!?



 「蛇腹剣次元とも対立するみたいですねぇぇ!?

 つまり、四つ巴の戦いということですよぉぉ!?」

 「ガハハ!!!

 蛇腹剣次元と協力して聖剣次元と戦うと聞いていたのだが、これは話が違ってくるな!!!

 ワシらはどう動くか!!!」



 どう動くか……ね?

 とりあえずは蛇腹剣次元の動向次第だろう。

 あらかじめ決めていたように俺たちと連携を取るつもりなら拒まないが、敵対するようなら容赦しないぞ!

 ただ、俺たちも戦力に余裕があるわけじゃないから可能な限り穏便に済ませて聖剣次元との決戦に備えたいところだ。



 「了解ですよぉぉ!

 仲間として動くとしても、敵として動くとしても覚悟はしておきますぅぅ!」



 それがいいだろうな。  

 最悪寝首をかかれるかもしれないからだ。

 はじめは味方として接触してきて、実は敵だった……みたいなオチも考えられる。

 


 「だが、蛇腹剣次元のMVPプレイヤーの無邪気さならばそこまで気にする必要もないと思うがな!!!」



 まぁ、【マキ】だけならそうだろう。

 ただ、周りにいるであろうプレイヤーたちが余計なことを吹き込む可能性はある。

 包丁次元を勝たせたら結局蛇腹剣次元の負けになってしまうわけだからな。

 聖剣次元を倒すまで共闘出来ればベスト、最低でも停戦はしたいぞ。

 


 「無用な消耗はしたくないですからねぇぇ!

 あてぃしも【ランゼルート】と戦ってどれほどの消耗を強いられるのか分かりませんしぃぃ!」

 「ワシの制限も解除されおったから、思っていたよりも戦えそうだがな!!!

 その分、隠れるための能力は使えないようだが!!!」



 上位権限制限と隠遁が解除されたってアナウンスで流れてきたからな。

 【槌鍛冶士】もほぼ全力で戦えるということだろう。

 


 「だが、お前から聞いていた聖剣次元の森人……【アイシア】もワシと同様にほぼ全力で戦えるということだ!!!

 手放しで喜べるわけじゃないぞ!!!

 それにワシの力は元々戦闘にさほど向いているわけじゃないからな!!!」



 それは百も承知だ。

 だが、それでもリソースの制限が一気に解消されて出力が上がってるだけ頼れる戦力になってるのは間違いないと思ってる。

 あと、ここは都市みたいだから隠れて生産アイテムを必要になったら随時作れそうなのもお前に期待してる役割だ。

 ただの戦力として消費するなんてそんなもったいないことは絶対させないからな!



 「確かにこれだけ建物があれば隠れながら何かを作ることは可能そうだな!!!

 ワシの力を発揮させるための仕込みも同時に出来そうだ!!!」



 【槌鍛冶士】の力を発揮させるための仕込み……?

 何のことだろうか?

 森人関係のことだろうが、これまでそこについては深く突っ込んで聞いてこなかったから何をするのか、どんな力を発揮するのかはよく知らない。

 ……が、【槌鍛冶士】が必要というのなら必要なのだろう。

 これまでもこういう重要な場面で【槌鍛冶士】がわざわざ動くときは無駄なことなんてしてこなかったからな。

 そこは誰よりも信頼しているぞ!



 「ガハハ!!!

 お前からの信頼はありがたいな!!!」

 「ふひひっ、あてぃしは【槌鍛冶士】さんが何をするのかとても興味があるんですけど【包丁戦士】さんが聞かないなら止めておきますよぉぉ!

 無粋そうな雰囲気ですからねぇぇ!」



 【キズマイナ】も空気を読んで聞かないことにしたらしい。

 本当に俺たちの力が必要になったら【槌鍛冶士】からアクションがあるだろうし、その時までは思考回路を別のことに使わせてもらうとしよう。

 


 「本当に【包丁戦士】さんは割り切った考え方してますよねぇぇ!

 これは中々真似できないことですよぉぉ!

 いくら信頼していても気になるものは気になりますからねぇぇ!」

   


 まぁ、そこは経験と実績からの信頼でもあるからな。

 【槌鍛冶士】は俺からの依頼を常に期待を上回って達成してくれてるからな。

 俺を勝たせろといえば文字通り死ぬ気で勝たせようとするような男だし。

   


 「ガハハ!!!

 いつも気持ちのいいことを言ってくれるからな!!!

 それにワシだからこそ出来ることを頼みに来るのもお前くらいだ!!!

 それに応えたくなるのも当然だろう!!!」






 それは……色々と反則だぞっ!

 

 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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