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1901/2204

1901話 勇者森人次元戦争のフラゲ

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【株式会社幽刻修験堂】で【山伏権現】から相変わらず訳の分からない話と、仕事の依頼を受けていたな。






 というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある天子王宮!

 ここで【菜刀天子】による呼び出しがあったので来てみたわけだ。

 このタイミングでの呼び出しとなれば……まぁ、あれだろうな。



 「この私を待たせておいてその様子は不遜な態度としか言いようがないですね。

 全く、これだから劣化天子は……」



 出会って早々に上から目線で話しかけてきたのは金髪ロリになった【菜刀天子】だ。  

 そんなこと言っても用事は分かってる、どうせ次元戦争のフラゲだろ?



 「流石にこれだけ付き合いが長くなれば分かりますよね。

 ここ最近は当てられてばかりのような気もします」



 まぁ、お前が俺を呼び出す用件の選択肢が少なすぎるのも要因だろうな。

 


 「……劣化天子にしてはまともな意見ですね、否定しようがありません。

 次元戦争か公式イベントのほぼ二択ですからね」



 そういうわけだ。

 それで、今回は次元戦争というわけだがどんな形式なんだ?



 「今回はこれまでの中でも特に異質ですよ。

 参加できるメンバーはMVPプレイヤー、【勇者】、【森人】の最大三人のようです。

 【勇者】もしくは【森人】がいない場合にはそこにはランダムなプレイヤーが選出されます。

 【勇者】が一つの次元に複数いることはないと思いますが、【森人】の場合は種族転生の結果複数存在することもあるのでそこはランダムのようです」 



 うわっ、それって今回は聖剣次元から【ランゼルート】と【アイシア】がペアで出てくるのがほぼ確定してるってことだよな。

 嫌すぎる……

 アイツらと何回か戦ってるがだいたい運要素でしか勝ててないし、何なら俺自身は倒せてなかったりするからな!



 そして、包丁次元は俺、【キズマイナ】は確定として残り一枠は種族転生しているプレイヤーが他にいなければ【槌鍛冶士】で確定だろう。

 種族とかジョブが指定されているだけなのにメンバーが決まってるのも変な話だよな……



 ただ、蛇腹剣次元と望遠鏡次元はどうなのかよく知らない。

 その辺りの不確定要素がこの戦いの雌雄を決することになるかもしれないな?



 あと、今回の参加メンバーについては聞いたが、戦闘形式についてはまだ聞いてないな?

 どんな方式なんだろうか。



 「今回はさほど複雑なルールではありませんよ。

 劣化天子の足りない頭でも理解しやすい形式だと思います。

 ずばり、敵次元のプレイヤーを全滅させることです。

 一人でも残っていた場合には最悪引き分けになります。

 ただ、【山伏権現】が仕込んだステージギミックについてはどのようなものか私にも明かされていないので、説明できるものがここで終わりとなります」



 ふーん、何か不完全燃焼……というかこれまでに比べるとざっくりとした説明だな。

 まぁ、その分メンバーの選出方法がかなりトリッキーなものだからそこでバランスを取ったのかもしれないが……



 「このタイミングでこのルールということは【山伏権現】は勇者同士、森人同士の対戦を観たいということなのでしょうが……随分と悪趣味ですね。

 それでは【ランゼルート】以外のMVPプレイヤーはお飾りのような状態になってしまいます」



 滅茶苦茶な言い様だが、それを否定できない自分がもどかしい。

 実際スペックだけで見たら【上位権限】レイドボス同士の戦いになるだろうからな……

 前に【菜刀天子】&【ガルザヴォーク】&俺VS【ランゼルート】で戦ったときも俺は最後の仕込みをしたくらいの活躍だったし。



 「あの時はあれが一番助かりましたよ。

 あれが無ければ私たち包丁次元は敗北していましたからね。

 そういう動きが出来るかどうかというのも求められているのでしょう。

 今回の戦いでも同じことが言えるかもしれませんね……」



 【菜刀天子】はしみじみとそう呟くのであった。





 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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ワンちゃんランゼルートが勇者とMVPの2枠とってくれないかなぁ……
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