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1899/2103

1899話 三者三様の評価

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【マキ】と【ファインド】と一緒に新緑都市アネイブルにあるほのぼの市場でお茶をしていたな。

 各々の反省をしていたが、責めすぎず相手の長所や良かったところをピックアップする方がメインだったぞ!

 正直ここから悪いところばかり指摘しても変えられるものって少ないからな……

 それくらいならここから活かしやすい長所について触れた方が戦術的にも、メンタル的にも有意義だと感じたわけだ!










 というわけでやってきました新緑都市アネイブルの闘技場にある【キズマイナ】の待機所!

 戦闘をしてない時はここで待機しているみたいだが、ここには初めて入ったな……



 「ふひひっ、【包丁戦士】さんいらっしゃいませぇぇ!

 ここに来るなんて珍しいですねぇぇ!

 あてぃしと一対一で話したい時はこれまであてぃしの隠れ家まで来てましたからぁぁ!」



 そうなんだよな。

 そっちの方が気兼ねなく話せると思ってたし。

 だが、今回は俺のログイン時間とお前のいる場所が噛み合わなくてこうなったのだ。

 ただ、いつもはタイミングが合わなければ大人しく退散して別のタイミングでお前に声をかけていたんだが明日は用事があるからログイン出来そうにないし、このタイミングでお前と話しておくのが話題的にもホットだから早めにと思ってな。



 「そういうことだったんですねぇぇ!

 それなら納得ですよぉぉ!」



 納得してくれたようで何よりだ。

 それで今回お前に会いに来たのは先日の戦闘についてだ。

 他には俺しかいないし率直な意見を聞きたい。

 他の連中がいるとお前はビビって当たり障りのないことくらいしか言えないのは引きこもり気質なのを知っている俺だからこそ知っているからな!



 「ふひひっ、バレてますよねぇぇ……

 それでしたら【包丁戦士】さんにはお教えしますよぉぉ!

 まず【包丁戦士】さんがサポート役としてフルで防御に回ってましたが、あれは正直もったいなかったですねぇぇ!

 【包丁戦士】さんがあれをやりながら最前線で攻撃も出来るならいいんですけど、慣れてないからかあんまり得意じゃないと見ましたよぉぉ!

 合ってますかぁぁ?」


  

 ……正解だな。  

 俺一人で最前線ということなら他のやつの邪魔になることを考えずに黒壁を作りまくれるんだが、今回は【マキ】や【ファインド】も居たからな。

 特に【ファインド】の射線を俺が遮ってしまっては不味いのでかなり慎重にやっていた。

 


 「だから黒壁を使う回数も少なかったんですねぇぇ!

 それならなおのこと今はあの姿じゃない方がいいと思いますよぉぉ!」



 おっしゃる通りで。

 まぁ、だからこそ練習も兼ねて使ってみたんだが、案の定だったということだ。

 そこは気をつけるとしよう。



 「あと、【ファインド】さんは……昔のあてぃしみたいに自分に全く自信がないみたいですねぇぇ!

 魔眼使いなのに高頻度で視線があてぃしから外れてましたからそこまで脅威には感じませんでしたよぉぉ!

 致命的な弱点ですねぇぇ!」



 ……へぇ、それは面白いことを聞いたな。

 これまで視線までは分からなかったから、【ファインド】を強化しようとするならそこを克服すればいいというのが明確でありがたい。

 とはいえ、そこは性格面のことだからすぐに出来るかは別問題だが……



 「あとは【マキ】さんですが、あの【真名解放】ー【修練武器超位解放】ー【湖奼姤之蛇(こたくのへび)】というスキルを存分に使い回していましたねぇぇ!?

 【上位権限】レイドボスとして負ける気はしませんが、先日の形式で何度か戦っていたら三回攻撃を先に当てられるのはあてぃしになるかもしれないですよぉぉ!

 何せあの状態で攻撃してもプレイヤー……つまり【マキ】さんへの攻撃ではなくチュートリアル武器への当たり判定になってしまっていますからぁぁ!

 あてぃしが言うのも変ですが色々と反則じみた性能のスキルで、それを十全に使いこなしている【マキ】さんの適応力も高過ぎですねぇぇ!

 可能性の塊ですよぉぉ!」



 【キズマイナ】から見てもそうなんだな。

 やはり打てば響く相手というのは見ていて飽きないものだ、そして教え甲斐がある。

 やはりアイツの力はこれから魅力的になっていくに違いないな!





 あんなプレイヤーもいるんですねぇぇ……


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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