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1890/2104

1890話 地上の調査状況

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【キズマイナ】に【『sin』正義を司る大罪騎士】について【上位権限】レイドボス、【勇者】、【底辺種族】という3つの視点で話を聞いていたな。

 前もこの3つの視点で聞いたことがあったから向こうもあらかじめ察してくれていたようだったので話が早かった。

 まぁ、驚くような答えはもらえなかったが、認識のすり合わせが出来たのでヨシとしようか。







 というわけでやって来ました新緑都市アネイブルにある樹木をくり貫いて作られた建物……クラン【検証班】のたまり場のメッテルニヒ!

 

 ここの1階にある受付を顔パスでスルーしていき階段を上がって2階に来ると、そこには本を開いた状態で顔の上に乗せて眠っている【検証班長】の姿があった。

 おーい、起きてるか~?



 「ええっ、【包丁戦士】さん!?

 急に来たので驚きましたよ!」


 俺が声をかけると慌てて飛び起きてきた。

 顔の上に乗せていた本もそのまま地面へ落ちていったくらいだ。

 


 「そ、それで今回ここに来た理由は何ですか?」



 いや、ワールドアナウンスは聞いただろ?

 少し前だが俺が解放した【『sin』正義を司る大罪騎士】についてだ。

 流刑次元で巨大な台座に正義剣を挿入したら包丁次元に出現したってやつ。



 「それについてでしたか。

 ボクのクランメンバーに探させていますがレイドボスの姿はまだ見つかっていませんね。

 包丁次元の幅広い範囲を探させたのですが、未だに見つかっていないところを考慮するとまだプレイヤーの手で発見されていない隠しエリアにでもいるのでしょうか?」



 ……どうやら【検証班】でも手がかりは掴めていないようだ。

 それならしばらく討伐される恐れもないだろうし、【大罪魔】も安心だな。

 なんかスパイみたいなことをやってる感じになってしまったが、【検証班長】……悪く思うなよ?



 「それにしても、正義剣を挿入することで【『sin』正義を司る大罪騎士】が出てきたということは他の大罪剣を挿入すればそれに対応したレイドボスが出てくるんでしょうか……?

 この次元に正義剣以外の大罪剣を保有したプレイヤーがいればこの答えが分かるのですが……」



 それは無理だろうな。

 色欲剣はアンカー次元のMVPプレイヤーである【夢魔たこす】が持っているのをこの目で確認したし、その他の嫉妬剣、憤怒剣、強欲剣、暴食剣、怠惰剣、傲慢剣、虚飾剣、憂鬱剣は【大罪魔】討伐のレイドアナウンスからして聖剣次元のMVPプレイヤーである【ランゼルート】が保有しているだろうからな。


 他の次元に新たなレイドボスが出現するのを許容するなら検証出来るだろうが……



 「むやみやたらなリソースを他の次元に渡す機会を作るわけにもいきませんからね。

 次元戦争でボクたち包丁次元が不利になるだけですから」



 【検証班長】の視点としてはそこになるよな。

 とはいえ、その一方で興味は抑えきれてないみたいだがな。

 【検証班長】の好奇心は止まるところがないから、誰かが止めてやらないと手を出しては行けないところまで行ってしまいそうな危うさがある。

 それを普段は助長しつつも、いざというときに檻の役割になるのがクラン【検証班】という集団だ。

 ある意味足枷にもなっているわけだ。



 「【『sin』正義を司る大罪騎士】……ぜひとも検証の材料としてみたいです。

 誰かが見つけてくれるといいんですけど……」





 ほらな。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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