表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1881/2268

1881話 探し物の方針の違い

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は公式イベント『【菜刀天子】のワンダフルスタンプラリー』のランキングが発表されていたな。

 それを受けた掲示板の反応とか見て一日過ごしていたので昨日は特にこれもいった成果はなかった。

 まぁ、そういう時もあるだろう。





 

 というわけでやって来ました……【屍山血河城塞アンデッド】!

 公式イベントとかあったのでしばらくここから目を離していたが、この期間中に何か変化はあっただろうか……

 


 「特にこれといった変化はないですねぇぇ!

 ここに移動してきていた過去の底辺種族たちの痕跡は幾つかさらに見つかりましたけど【包丁戦士】さんにとって有益なものとは言いがたいですよぉぉ!」



 【キズマイナ】に変化があったか声をかけてみたのだが俺にとっての収穫は特になかったようだ。

 【キズマイナ】視点だとそうじゃないみたいだが、【検証班長】ならともかく俺に過去の底辺種族たちの情報を与えてもそこまで興味はないからな……

 

 

 「ふひひっ、すみませんねぇぇ!

 あてぃしが求めてるものと【包丁戦士】さんが求めてるものは微妙にズレてますから目に入るものがズレますし、手に入るものもズレますよぉぉ!」



 それもそうか。

 視野の広がり方の方向性が違ってくるんだからな。

 極論、例として挙げるならアイテムを探しているのか人物を探しているのかでは着目するものがまるで変わってくる……みたいな感じだ。


 

 「この部分はいくら【包丁戦士】さんからのお願いでも優先順位は変えられないですねぇぇ!

 勇者になった時の想いの強さはその場で見ていた【包丁戦士】さんが一番分かってますから、今改めて言うことではないとは思いましたけど念のためですぅぅ!」



 ちっ、こうなった時の【キズマイナ】は包丁次元の誰よりも意見を変えることをしてくれない。

 もう少し協力的な目線で調べものをしてもらう予定だったのだが、世の中ままならないもよだ。



 「それにどうしてもそういう情報が欲しいなら【包丁戦士】さんも自分の足で探してみて下さいよぉぉ!

 それで【大罪魔】の復元が出来たんですから、きっとその調子で別の何かも見つかりますよぉぉ!」



 確かにそうかもな。

 廃墟みたいなところで探し物をさせたら俺の右に出られるプレイヤーは一握りしかいないだろう。

 本職のトレジャーハンターとしての経験をダイレクトに活かせる機会だからな!



 「それに関して勇者としてスペックを増強したはあてぃしが【包丁戦士】さんに勝てない部分の一つですからねぇぇ!

 経験がものをいう行動はすぐに覆せないですからぁぁ!」



 それですぐに覆されたら俺が逆にへこむぞ……

 俺の数少ない誇りが曇ってしまうからな……



 「この場所で探索できるプレイヤーはあてぃしと【包丁戦士】さんしかいませんからねぇぇ!

 一人一人の行動力の高さがそのまま探し物の成果につながりますぅぅ!

 どちらにしてもあてぃし一人だけで探し続けるのはムリゲーですよぉぉ!」



 そこに関しては申し訳ない。

 





 他人任せにし続けるのはダメですよぉぉ!


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ