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1877/2204

1877話 騎乗竜

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は沼地エリア……無限湖沼ルルラシアで【釣竿剣士】の課題を受けていたな。

 俺はいつも通り料理を作ったわけだが、【エッジ】はまさかのコケシを作って提出していた。

 中々渋いチョイスだが、作り慣れているということだったので納得したわけだ。

 しかもちゃんとクオリティが伴っていたので無事クリア出来た。

 普通にプレイしているだけでは知り得ない情報が知れたので本当にレクリエーションとして今回のイベントは有意義に思えてきたぞ!?






 というわけでやって来ました渓谷エリア……地蒜生渓谷メドニキャニオン!

 竜の里であるこの場所でスタンプを担当しているプレイヤーの候補といえば十中八九アイツだろうな……



 「ちょっwww

 【包丁戦士】が来てるじゃんwww

 お前スタンプ担当から外されてるのかよ、クソワロタwww

 他のトッププレイヤーたちは全員任命されてるンゴねぇwww」



 そう、俺への煽りと共に挨拶してきた【風船飛行士】だ!

 この場所を統括するプレイヤーといえばこの【風船飛行士】以外には思いつかないし案の定予想が当たってしまったわけだ。

 


 「そしてお前の隣にいる女がペアかwww

 お前と組んでくれる物好きな蛇腹剣次元からの移籍者をよく捕まえてきたンゴねぇwww

 んんっ、【包丁戦士】と組むなんてアリエーヌwww」

 「この人が包丁次元の実力者なのか……?

 ……言動からしてそうは見えないが」



 【エッジ】の率直な感想には俺も首を縦に振るしかなかったのだが、その一方で【風船飛行士】が包丁次元でも有数の実力者という事実は揺るがないのだ。

 残念ながらな。



 「それでこの【風船飛行士】というプレイヤーが出す課題は何なんだ。

 ……私の手を煩わせないものがいいのだが」



 胡散臭そうな【風船飛行士】に対して若干の嫌悪感を抱いている【エッジ】はそれを隠そうとしない口振りで【風船飛行士】へと尋ねていった。

 


 「ここの課題は竜への騎乗ンゴねぇwww

 【オメガンド】と【プシーナク】が協力してくれてるぞwww

 ロデオボーイから振り下ろされないようにするみたいな感じで挑戦するンゴwww

 失敗はアリエナイwww」



 いや、失敗はアリエナイwww……じゃないんだよなぁ。

 言うなればレイドボスに騎乗して一定時間振り下ろされないようにしろってことだろ?

 レイドボススペックの相手にそれは中々難しいんじゃないのか?



 「そりゃそうだろwww

 ここは難易度高めにしろって【菜刀天子】からのお達しがあったンゴwww

 それでわざわざ【プシーナク】と【オメガンド】にオレ自ら頼みに行ったンゴねぇwww」



 【菜刀天子】からの依頼なら仕方ない……が、それにしても大きく出たな……








 「おうおう!

 特別に竜形態になっての登場だっつーわけだ!

 次元天子様に乗りこなせるか?」



 任せておけ!

 ……ということで【プシーナク】が動き始めたわけだがロデオボーイとは比較にならないくらいの暴力的な動きだなっ!?

 ドリフトする車の上に乗っているイメージくらいだ。

 これでも加減はしてくれていると思うが大変だぞ!?


 とはいえ俺自身もレイドボススペックになれば問題ないんだろ!

 スキル発動!【深淵纏縛PP】!



 俺はルル様のゴスロリフォームになって【プシーナク】へとしがみつき、そのまま……

 


 「そこまでwww

 時間終了だwww

 必死すぎワロタwww」



 俺は何とか時間いっぱいまでしがみつけたな。  

 さて、【エッジ】の方はというと……



 「い、痛かったのじゃ……

 急に槍を突き立てられるなんて思わなかったのじゃ!」

 「苦肉の策だったが上手くいった。

 ……槍にしがみつけば問題なかった」



 どうやら【オメガンド】に槍を突き刺して、それにしがみつくことで耐えきったようだ。

 その発想力は【コラテラルダメージ】向きだし、いいじゃないか!

 俺はごり押ししたけどな!



 「それじゃスタンプをやろうwww

 クリアされて悔しいンゴねぇwww」



 笑いながら悔しがるなよ!






 私の配下がこき使われてますね……?


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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― 新着の感想 ―
途中の【オメガン】はただのミスですかね?
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